Year: 2017年

2017.4.13(木)13時 おきがるタイム vol.97


ティーブレイク@マコルネのおきがるたいむ シャンソン タンゴ 昭和歌謡(J-POP)
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【曲予定】女人花 バラ色の人生 山口淑子 毛皮のマリー 美輪明宏 Revirado Piazzolla とうもろこし LAST TANGO  DEAR TRAVELS 西村理恵 花 由紀さおり 花の街 鮫島有美子 明日は咲こう花咲こう 吉永小百合 三田明 丘は花ざかり 藤山一郎 花霞 夏川りみ 花街の母 金田たつえ Time after time 花舞う街で 大野愛果

【おすすめ音楽】シンガーソングライターの西村理恵さんの音楽をお届けします。CD ぜひ 手にとっていただきたいですね。HPはこちらです。http://ameblo.jp/rie-nishimura/

桜の花は 雨で花ちらしとなりました。まだまだ 花冷えの頃がつづきます。標高の高いところや 東北の方は まだこれからです。この後、ハナミズキ 藤 シバザクラ ツツジ と 日本の春は自然に恵まれます。先日 お花見演奏をしました。

うたの夢街道2017 音楽ステージにて 30分ほど 昭和歌謡 シャンソンなどで愉しみました。


ショパン/バラード第4番ヘ短調作品52


ショパン バラード第4番ヘ短調作品52

ショパンの作品中 傑作に値する 円熟期最大の作品。10分以上を要する ピアノ独奏曲として 性格的小品としても大規模である。ピアノ協奏曲は2曲残しているが それと同じそれ以上の緻密さをピアノの音に凝縮した作品。

ショパンは 7歳のときにつくった ポロネーズト短調(遺作)、小さな一葉 前奏曲第7番イ長調でも 必ず「起承転結」を備えている。生涯を通して作曲された マズルカでさえ ドラマ性がある。駄作といわれるものは ほとんどない。

ベートーヴェン、シューベルトやシューマン ブラームスなどの作曲家も ロマン的要素はあるが ショパンほど ロマン的が相応しい作曲家はいないのでは。それは、シンプルなメロディーに決然たるバスの動きが的確である。「ピアノの詩人」といわれる所以がここにある。

その繊細な筆使いとは「導入」「第1の物語から変奏」「展開」「第2の物語」「ほとばしる煌めき」「転調回帰」「回想」「第1の物語を展開」 次なる展開(新たなる生命)「うねりと昂揚」「突然の終止 静寂」コーダ「哀しみと人生への問いかけ」最強音での応え「フィナーレ」

ポーランドの詩人 Adam Mickiewicz(アダム・ミツキェヴィッチ)の「ブードリスの3人の兄弟」が作曲のきっかけになっていると思われる。

ミツキェヴィッチ公園にて。ポーランド人は 愛国心が強い。キュリー夫妻 コペルニクス そしてショパン・・・

まず con moto で ハ長調の導入が7小節。コラール風。そして、ヘ短調のワルツの主題があらわれる。これを印象づけるように この動機が支配する。

変容するが 基本的には ワルツの性格は変わっていない。このように 少しづつ 繊細に変わっていくところが見逃せない。

第2の物語 哀しくロマンティック 詩情に溢れ 煌めきのような重音 変イ長調。

イ長調に転調し回帰する コラールの響きが昇華する場面。ドルチェッシモ。

最初の主題が帰ってくる。カノンの手法。バル・デ・モザの修道院のイメージが。変容してゆく。
ピアノならではの強弱のフレーズ。

ただの3小節ではない。ショパンの音に込められた フレーズを大切に扱うこと。

感情の波がうねる練習曲「大洋」のような怒涛のアルペジオ。カデンツァは勢いを強めストレット。
このフェルマータが大切。静寂の世界へ 響きを和らかく。起承転結の明確な指示。ショパンらしい。

この後、コーダ 嵐のような「con fuoco」走句が印象的にする。

せきこんだ 感情の波。最低音から 最高音までのパッセージ。最強音で応える。
1回目は、FFの指定があるが、2回目は、書いていないが おそらく piu FF possibke を指している。その直後の左手のバスの挙動は悲劇を生む。フィナーレは めくるめく感情と理性とのバランス。
右手18音 左手12音 もちろんバスが決定権を担っている。最後の音に向かってのぼりつめゆるめない。

アルゲリッチの演奏は ゆるめていない。最後の4つの和音も 速くなったテンポで激情のまま。
演奏家により響き方が全く違う。アシュケナージは 冴えた音でしめくくっている。
メジューエワは 硬い音色と強いアクセントで印象的にしている。

この曲はテーマを持っている。人生の物語を魅せることができれば 演奏の効果があったといえるだろう。

ショパンの生家 ジェラ・ゾラ・ヴォラ ここでは 休みの日などに サロンコンサートが行われている。


7/17(祝)14:00~「ミュージアムコンサート」


7/17(月・祝)14:00~「ミュージアムコンサート」に出演「にしくん&なってぃ」(アコーディオン&リコーダー)演奏します。展示室は、1から9まであり それぞれのスペースを有効に活用。高さ 広さ 奥行など 趣向をこらしています。(入場無料)※展覧会へは有料です。

美術館は、4月15日から7月23日まで「榊莫山と紫舟のシンフォニー(交響)」の展覧会があります。

榊莫山さんの書は ひときわ目をひく斬新なもの。それでいて 人間らしい。司馬遼太郎と親交があり「空海の風景」下巻に話として登場している。NHK連続テレビ小説「春よ来い」「甘辛しゃん」などの題字。焼酎「よかいち」「おにへい」などの字。NHK教育テレビ 趣味講座「書道を親しむ」を担当。三重県の自宅が好きだったが、最期は天理市の病院で 鬼籍に入る。

どうぞ お越しください。FBページ https://www.facebook.com/narakenmuseum/
(5月1日 FBページに公開されました)

 

奈良公園 浮見堂(六角堂)の桜は満開 多くの観光客でにぎわっていた。昼間の雨の後、夕方になり冷えてきました。

奈良県立美術館 奈良市登大路町10-6

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吉野山 開花情報


金峯山寺(きんぷせんじ) 役行者が開祖 桜を神木とし 植樹していった。秀吉の時代は 桜の名所となった。また、源義経 文楽が今に伝える。

私が 最も 好きな風景のひとつ。吉野神社 金峯山寺 吉水神社 金峯神社 西行堂 ほとんど 毎年 花見に行っている。あと2日間くらいすると 開花するそうです。

http://www.town.yoshino.nara.jp/kanko-event/kanouki/kaika/

そして、10日くらいで満開。奥千本はまだで 4月下旬くらいまで楽しめるとの事です。http://www.sakura.yoshino.jp/


御礼詣り


丹生都比売神社へ 先日のバッハ・イン・ザ・サブウェイズ2017 無事終了の御礼詣りをしました。3月18日には この桜門の下で 演奏をしました。清々しい気持ちででした。

この日は あたたかくおだやかな日和となりました。
桜はまだです。4月9日あたりから咲きはじめ 満開になるでしょう。


4/9(日)13:00~「お花見」演奏(4月9日 更新)


ちょうど 満開の頃、晴れてほしいです。バーベキューとまではいかないけど 軽く食べ呑みながら・・・愉しく。会場は 田園公園(たぞのこうえん)「泉ヶ丘駅」より ※雨天時中止

(4月9日 更新) お天気は 曇りがち 気温は高めだが すっきりしない。会が終わるまでは 雨が降らないでほしい。

12時30分から 歌の会がはじまった。30分くらい 演奏をまじえながら 懐かしい音楽をアコーディオンで伴奏し 歌いやすいようにリードしてゆく。

 

会もなごみ ビンゴゲームが。私は ゲストだったが 早いうちにあがってしまった。(笑)
さくらさくらを演奏しながら「この春は二度とないんだな」と思い一期一会をかみしめていた。

泉北ニュータウンは 約40年前に開発された。よって この桜の木も 40年以上咲いている。
田園公園(たぞのこうえん)の周辺に団地があるが ここに大きな病院が移転することが決まっている。住民は 70代の高齢者が多い。引っ越しを余儀なく迫られるとみている。複雑な心境である。


朝日新聞取材 4/23掲載


朝日新聞さんから取材を受けました。ありがとうございます。「きいパーソン」というコーナーに4月23日 掲載予定です。

少しお話させていただきました。「使われなくなったピアノを ニーズのある 公共スペースに設置しコンサートを開催する」というもの。ピアノという楽器が 再び地域のものになっていく そのきっかけになれば という私の意思です。バッハ・イン・ザ・サブウェイズの事を中心に語っています。

これは2016年3月22日滋賀版で旧豊郷小学校講堂で開催のバッハ・イン・ザ・サブウェイズの記事です。

 


美術館コンサート


ミュージアムコンサート ギャラリーコンサート とも言われています。

美術館というと 大きな絵画が展示されていることから 天井が高く 音の抜けがよい事があります。また 湿度管理が徹底されていることから 暑さ・寒さの温度差が少ない環境でコンサートができるのはメリットがあると思います。

あとは 演奏する場所での雰囲気ですね。

最近は、スライドショーをみるスペースが用意されているところも増えました。ゆったりして見聞することは 美術館の満足度が高まると思います。図録をみたり ガイドの話をきいたり 美術館のなかで 考えたりすることは アイデアが繋がっていくだろうと思います。

スケジュールは 近日 発表します。まずは 打ち合わせに行ってきます。
ちなみに ここのスペースは あたたかな雰囲気のする場所。

きっと 音楽を楽しんでいただくことができると思っています。


エルンスト・ザイラーさんの事


エルンスト・ザイラー氏 3月25日 82歳で逝った。お別れの会は 9月17日に行うとの事。
謹んで哀悼の意を。

ザイラー・ピアノデュオ。デュオ・コンクールを2年に一度行っている。ピアノデュオというものを広めていった立役者である。夫婦で40年以上つとめてこられた。

南丹市にある「かやぶき堂」の事が印象に残る。福井のお寺を移築。田んぼを持ち 田植えしながら 自給の米をつくった。近年は、みんなで一緒に田植えを起こし 秋になるとみなで収穫する。そして そのお米を コンサートでふるまう。このスタイルを貫いた。囲炉裏のそばで聴く音楽は 日本人なら格別である事を。外国人でありながら、日本というものを 肌で感じ 感動するものを知っているお方。かつてお仕事で ザイラーさんの京都の宅にうかがった事がある。

島めぐりコンサートは 十一島でのコンサートを成功させた。東京都の島々には、伊豆七島というが 厳密には 十一ある。条件のよいところとそうでないところがある。人口もかなり差がある。

20年前には 離島めぐりが趣味で 八丈島 利島 神津島 式根島 に行ったことがある。
神津島や式根島は こじんまりとしていて過ごしやすい 軽車両のみが通行可能の道路がけっこうある 原付も自由に走行している。ただ 坂がきつい。利島は ほとんど岩場と山だけで ほとんど何もなく不便である。青ヶ島(人口 200人程度)は 断崖絶壁で 船でさえ出入りしにくい。

島に楽器がないところがある。どうすれば。

楽器を船で運び 港につけようとしたが 近寄れない。そのため ヘリで吊りあげて
島におろしたんじゃないかな。島民は 生のピアノの音をはじめてきいたのだった。

ピアノというものを通して 私たちに教えてくれた。共有することで さらに認識は高まった。
素晴らしい方とお会いできて 感謝でした。

http://kayabuki.com/