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余呉湖の伝説


賤ヶ岳422mをへだて 琵琶湖より 標高が50mほど高い位置にある 周囲6kmの湖。
琵琶湖の端、北東が隆起した。柳ケ瀬断層が関係している。元は 同じ湖だったが、約3万年前に 分かれたとされる。

湖面が穏やかで「鏡湖」と呼ばれているが、冬は 湖面が凍る可能性が高い。入るところもなければ出るところもない湖のため 水が増えると氾濫を起こし、干ばつにも悩まされたであろう。

さて、その余呉湖だが 神秘的な湖。その底には 神様がいると思う。

北側 余呉駅周辺 ワカサギ等 釣り客が訪れ 広々としている。が、山の影を受け 薄暗い時もある。

西側 神秘的 「羽衣伝説」 また 「菊石姫伝説」の 「蛇の目玉石」 が祀ってある。哀しいお話です。

羽衣伝説:桐畑太夫という漁師が、余呉湖で水浴びをしている天女の羽衣を隠してしまった。困った天女は、天に帰ることを諦めて太夫の妻になり、やがて一人の男の子を産む。あるとき、羽衣をみつけた天女はそれを纏い天に帰ってしまう。残された幼子を憐れんだ菅山寺の僧・尊元阿闍梨は、この子を養育した。のちに菅原道真になるのである。

菊石姫伝説:仁明天皇の頃、この地に住む領主桐畑太夫に菊石姫という娘がいた。姫はある年、干ばつに苦しむ村人を救わんと、余呉湖に身を投じ蛇身となって雨を降らせた。もう人間にもどれぬ姫は、長年世話になった乳母へ、疫病の薬にと蛇の目玉を抜きとり、湖中から投げ与えた。目玉は石の上に落ち、その跡を残したので、以来この石を「蛇の目玉石」という。
また姫が枕にして、しばしば休んだといわれる「蛇の枕石」は、南側にある椎の老木下の湖中にある。干ばつの年、この枕石を地上にあげ雨を乞うと、不思議に雨が降ると伝えられる。
「これからは私を呼んではなりません。もし会いたくなったら、この石を見なさい。」そういって湖中に消えていった。

南側 日差しが暖かく降り注ぐ。水鳥が泳ぎ 鳥の鳴声がし 静かでうららかな自然がそのままに。

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この祠をみると ジーンときてしまう。よく 湖には 龍が住んでいると聞くが、羽衣の話は 哀しい。

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カモがたくさん 泳いでいた。