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浅間山(2568m)【前掛山】登頂 賽の河原


浅間山(2568m)【前掛山】登頂 賽の河原

本峰の「釜山」第二外輪山の「前掛山」第一外輪山( 剣ヶ峰、牙山、トーミの頭、黒斑山、蛇骨岳、仙人岳、Jバンド、鋸岳)の「黒斑山」からなる三重式の成層火山。
山体崩壊を起こした山頂付近は、 U字型の「馬蹄形」を形成。左手は浅間本峰の釜山火口で立入禁止。右手は前掛山の山頂へ浅間山の第二火口壁。気象庁は活火山ランクAとしている。

有史以来、大噴火を続けてきたが、天明の大噴火(1783年5月~8月)によって死者1600人、噴煙が北半球を覆い気候不純になり天明の大飢饉をもたらした。最近は、東日本大震災以来、地震活動が活発となっていたが、2019年8月釜山火口で小規模の水蒸気噴火があり降灰した。2021年8月6日より【レベル1】(火口から500m以内入山禁止)の落ち着いた状態とみられていて「前掛山」までの登山道が許可、それ以前は【レベル2】(火口から2㎞以内入山禁止)で黒斑山を山頂としていて「賽の河原」まで入山可能だった。関連施設として「鬼押し出し園」や「火山館」がある。※立入禁止区域に入ると災害対策基本法により罰せられることがあります。

距離 13㎞ 時間 約7時間30分(登り 3時間50分 休憩 40分 下り 3時間)

浅間山登山口 →(4㎞ 未舗装)から浅間山荘へ 駐車場あり
登山口(1410m)→ 一の鳥居 → 不動滝 → 二の鳥居 → 火山館 → 湯の平分岐 → 賽の河原分岐 → (釜山分岐)→ 前掛山(2524m)

危険個所はないと思われる。マーキングに沿って進めば迷う事はない。

ルートは、車坂峠(1973m)からの黒斑山(2404m)(標高差400m)は何度か登ったことがある。2時間30分あれば到達できるし、そんな難しい登山でないと思う。ただ、草すべりがキツイのでどうしようかと思っていた。ほぼ垂直の角度で膝に負担がかかる。今回、浅間山荘(1410m)から前掛山(2524m)(標高差1100m)がはじめて。伯耆大山も標高差が1000m以上だったけど、ペース配分をよく考えて登ればしんどくはなかった。

浅間山荘へは、登山口から4㎞のダート道があり、車が大丈夫なのか心配だったが、そんな大した事はなかった。(唐沢鉱泉の方が険しいところに道をつけてくれている)有料駐車場はきちんと管理されている。浅間山荘で温泉につかるのもよい。

 

前掛山(2524m)なかなか厳しい道のりであった。

2021年は10月20日に初冠雪した。温暖化により風物詩の「雪のガトーショコラ」は12月以降か。前掛山は、黒斑山からの山容は、ずんぐりとしているが、実際は、滑らかな斜面であり広大な裾野。斜めに左方向へ横切り登って釜山分岐に入る。この登りが延々と続きしかも急登。直登(九十九折でもよい)ルートはないものかな(笑)

浅間山登山口 バス停がある。朝夕など新宿方面を往復している。ここから4㎞ ダート道で浅間山荘に入る。カラマツ林がきれい。

浅間山荘に着く。モルゲンロートがきれい。

雲海がみえる。八ヶ岳も。標高1400mにして、屈指のビューポイント。

乗馬体験ができる。テニスコートもある。

登山道 ここから開始 浅間山荘⇔火山館は、登り115分、下り90分と比較的長い事を念頭において。

一の鳥居分岐 不動滝経由 で二の鳥居へ

不動滝から二の鳥居へ。急な階段があるがゆっくり登ろう、二の鳥居からは火山館をめざす。

 

風景が変わって来た。岩盤があらわれる。

火山館の手前で浅間山の山頂があらわす。

硫黄臭がする。源泉が湧いているが冷泉か。

火山館へ到着、ここまで2時間。なんと屋根はソーラーパネル。避難時はここへ下りてくる事。シェルターを備えている。

浅間神社にお参りし山頂へ向かう。

外輪山の黒斑山の稜線が。芸術的で厳しい山肌をみせている。

カモシカ平

湯の平分岐(2013m)草すべりとの分岐点 この急坂がほぼ垂直の九十九折で膝に負担がかかる。車坂峠から前掛山だと帰りはこの登りをクリアしなければならないのでしんどいと思う。草すべりの下りで凄く良いところは、浅間山のド迫力のずんぐりした山容とカラマツ森のパノラマが見られ、徐々に近づいていく景観が楽しい。

賽の河原分岐(2088m)Jバンドとの分岐点 Jバンドの登り下りはそんな大したことはない。個人的には、草すべり ↓ Jバンド ↑ で黒斑山の稜線に入るのがベターだと思う。

賽の河原は広大で、最初はカラマツの森が続く。

しばらくして標高があがるにつれ砂礫が増えてくると同時にカラマツの背丈が低くなり、やがてはなくなり下草と砂礫だけの吹きさらしになる。
至るところでケルンが積みあがっている。この辺りは緩やかな坂。

森林限界、登りの角度がキツくなってきた。前掛山分岐までまだまだ。

このザレた道の角度が急になってくるとツライ。滑りやすい。また、落石に注意。

かなり登って来た。風が冷たい。黒斑山の稜線の向こうにある湖が見えてきた。賽の河原がとてつもなく大きい。

登り切ったと思ったらそこは頂上でなく「釜山分岐」だった。珍客が釜山付近にいる。(立入禁止区域)

で右手に前掛山の山頂が見えるのでもう大丈夫。しかし、ここから25分だと。ゆっくり登ろう。

これが釜山。砂礫の山で荒々しい表情はないが、この奥に火口があり噴煙をあげている。この日は、なんと犬が(リードなし)釜山の山頂方面でこちらに向かって吠えているではないか、茶色の柴犬。連れ戻すのは不可能。(立入禁止区域なので下りてくるのを待つしかない。)

実は、この犬は勝手についてきて登り始めた。犬を連れて登っている人がとの情報があった。とっつぁん、貴方がこの犬を連れて来たんじゃないの~。いやそうでないって。
脱走し勝手にこの山頂まで来てしまったらしい。犬も登山道を選ぶと言う事だ。この犬、寄っていくと警戒するのでリードをつけるにも一苦労いるだろう。飼い主の手に戻ったようである。

こちらは、前掛山稜線。気温0℃、風速12m。風が止めば天国。八ヶ岳、富士山も見えた。穂高も白馬も見える。
しかし、風が吹けば長くはいられない地獄。命がけの行に違いない。植物はわずかに生える。

そこに生命が宿るのが自然の生きざま。死にゆく魂と精進する我に何を与えんとするのだろう。
同じ死ぬなら、天界に近くて火に巻かれるか凍てつくか、それとも下界の「賽の河原」でさまよい屍となるか・・・
賽の河原は、今でこそ登山道が整備されているが樹海のごとく三途の川をさまよう地獄絵図。水はなく樹液のみ。
ただ、カラマツの森があるだけ。しかしそこは天国だった。風がないから。カラマツの絨毯に敷かれそこに或るのだ。

不幸事で親より早く亡くなってしまった子どもが三途の川の河原にたどり着く。そこが賽の河原。親の供養のためにケルンを積む。しかし鬼が来て崩してしまう。何度やっても同じ事。「報われない努力」であり、地蔵菩薩によって救済されるとある。

真ん中の黒岩から水蒸気が出ている。活火山であることを意識する。

爆裂火口を久しぶりにみた。硫黄岳の火口はすごかったが、浅間山は活火山、これからも成長するんだ。

山体崩壊するとだいたいこのような馬蹄形になり窪んだところがカルデラ。

前掛山の標柱と三角点にタッチ。奥にぽっかりとした釜山の火口が少しみえる。右手に巻き道がうっすらと見えるが、ブルドーザーの道かそれとも
峰の茶屋 小浅間山 東前掛山のルートだろうか(立入禁止区域?)。

前掛山の最前線。これより先は崩落のおそれあり、立入禁止。しかし、前掛山の稜線はナイフリッジでなくてよかった。

雲と雲の間から「富士山」がみえた。

登山口に戻って来た。無事帰れてうれしい。帰ろうとすると駐車場に愛想のよい猫が寄って来た。山荘にいるらしい。それにしても愛くるしくお行儀のよい事。