熊野詣 みちは遠く 国道168号線 奈良県五條市から 和歌山県新宮市まで。川沿いの崖のヘリを進む道。 ひとたびの雨で 崩落個所ができてしまう。今回は 奈良県五條市 十津川 和歌山県本宮 で崩落があり、(5月4日現在)本宮の相須から新宮までの一部区間は 通行止めになっており 折り返しになっている。(ただし 国道311号線で 迂回 おおまわりするかたち)新宮 那智 は、次の機会にしよう。
道がよくなったのは大変喜ばしいこと。バイパス整備により 30分以上短縮が可能となった。
さて 熊野詣は 熊野三山 熊野九十九王子 熊野古道をたずねてゆく。そのひとつ 熊野本宮大社は、 熊野坐大神の御宮 紀元前の頃 この地に斎(いつ)き祀れとの神勅により 鎮座されたとされ 社殿は 崇神天皇時代に創建されたとある。そして、明治の大水害以前は、500メートルくらい離れた 熊野・岩田・音無川の 合流中州の 大斎原(おおゆのはら)にあった。熊野十二社を祀る。現在は、上社の四社のみ熊野本宮大社にあり 大斎原には 中四社 下四社 が祀られている。(神域は撮影禁止)
突然 橋の両側に大河が。まぎれもなく「熊野川」 写真をおさめ 隊道を抜けると 「本宮」の表示が。着く頃、偶然 ある音楽が車の中から流れていた。何とも 言葉にかえがたい。左側に水量は少なめだが川幅いっぱいの熊野川をよそに車を走らせる。
大斎原に 夕方と朝 足を運んでみる。(鳥居より向こうは撮影禁止)森 鳥の音 静けさ。禊し神につかえる地。不思議と風も吹かない。しばらく行くと、石垣が積まれ一段高いひらたな広大な地がある。ここにかつての社殿があった。これは江戸時代にしつらえたものなのか。中四社 下四社を祀る 石祀の拝殿が。2つの石祀の前で手を静かに合わせた。ただただ清らに。
2011年9月4日 「台風12号」により 本宮、那智勝浦をはじめ 被害を受けた。そのことを 心にとめておきたい。低いところは 家が水没したところもある。この災害で、和歌山県は56名の死者 東北 他 広域で多くの犠牲者が出てしまった。哀しいこと。現在 治水工事が行われており 水量は少なめ。しかしながら 記録的大雨だと 崩落により 川の一部がせき止められ 鉄砲水が起き 決壊する等 被害が最少になることを願う。自然への畏敬を覚え、ただただ 手を合わせるしかない。
この熊野本宮大社から 数キロ先にある 湯の峰温泉郷 湯池により 修験の体をやすめたという。源泉 92度かけ流し 加水してある。今にいう 入浴につながった。
大斎原 日本一の大鳥居 田圃にうつり麗しい。手前に「産田社」がある。水 田 米 生命とつながる。
熊野=隈野 おそれる奥地 ともとれる この広大な自然(瀧 水 山 木 岩)等が 熊野詣のおこり
熊野三山のひとつ 熊野本宮大社 拝殿でおまいりをする
神門からは向こうは ご神体 上四社を祀る (撮影禁止)
大斎原をのぞむ
熊野本宮大社の旧社地 「大斎原」 日の出 川で 禊をし 参拝した。
ただ静かに手を合わせる・・・
川の上流 災害を教訓に治水工事がすすむ えぐれたところは崩落した個所。
めはりずし で充分 神々の一日と 熊野川 畔にて
「湯の峰温泉郷」 有名な「つぼ湯」が 七色に変わるお湯 予約制 朝6時~22時 各30分ずつ