Category: うた

中田喜直 「霧と話した」


日本のシューベルトとよばれ「夏の思い出」「小さい秋見つけた」 などの作曲家で中田喜直の愛すべき曲である。鎌田忠良作詞 ピアノパートがこの歌の感情表現にふさわしい。

シャンソン的で 歌手の伴奏をしたことがある。私はこの曲、感情豊かに歌ってほしいと思うのである。

「わたしのほほはぬれやすい わたしのほほがさむいとき」
「あのひあなたがかいたのは なんのもじだがしらないが そこはいまでもいたむまま」

とても幻想的なはじまり~

「ふたりはいつも霧の中 霧といっしょに恋をした~」
「見えないあなたに抱かれてた」
「だけどそれらが乾いたとき あなたは あなたなんかなじゃない」
「わたしはやっぱり泣きました」

恋をしてあの人と目があって真実の愛だと思っていた。
幸せだった。それが幻だと覚ったときの気持ち。
心はどこに行ってしまうのか。
「あなたは~ あなたなんかじゃない」 ここがこの曲の一番の泣きどころだと思います。
この時の声の表現は さまざま。


「落葉松」のピアノ


この曲は、ダイキンのCMで流れていて印象に残った。
(ダイキンオーキッド)だと思う。

ある時 シャンソン歌手のピアノ伴奏で この曲を 私が選び 歌手が気に入ってくれ ライブで演奏したこともある。

小林秀雄は、日本を代表する音楽家で 作曲・編曲・校訂など。1982年に発表、合唱用コンクールで歌われ その後 ソロ用にも編纂され 有名になった。

日本の歌曲は、うたうのも簡単なようでむずかしい。
フレーズが重要だ。ブレスしてもつながっているように演奏するなど、ただ単に音だけをいうわけにはいかないのだ。

小林秀雄はこう書いている。日本の歌曲は「歌う目的が明確でなく、技巧の稚拙さを心や情緒の話にすりかえてしまう。明るい わかりやすい音楽を 正格な技術で演奏するのが良い。
内容や心は、それに乗って滲みでてくる」と。

この曲のピアノ表現は 8分音符×2 3連符 にかかっている。
場面により、揺れている落葉松や厳しい自然の中での落葉松、
人を和ませる落葉松 に詞・曲が溶け込んでいる。

からまつ林を雨の日に歩く これがテーマ。

軽井沢の落葉松を思い出す・・・

セゾン美術館付近 緑が多く ほっとする。夏は涼しく 冬は厳しい。それがわかっていても 住みたい町なのである。愛すべき「軽井沢」

 

これは 蓼科の落葉松の池 夕方 雨上がり 幻想的な空気の中 一枚が撮れた。


「明日」


今日は、コーラスグループのコンサートのゲスト出演。アコーディオン4人 コントラバス ピアノによる うた伴奏と演奏。
曲は、「ねがい」「冬景色」「空よ」「翼をください」「ふるさと」が 伴奏。
和音を重ねたり、オブリガードをいれたりできるのが、グループのいいところ。
楽しめた。

アコ演奏のコーナーでは、アコーディオン音楽を聞いていただく。
マイクを持って 進行もつとめさせていただくので、緊張するが、逆に和らげる効果もある。ちょっと笑わせたり・・・ アットホームな雰囲気つくりをする。
200名以上の満員の観客は まちがいなく コーラスグループのお客さんだ。
「アコーディオン生演奏は久しぶりですか」と聞いてみた。70名くらいが挙手してくれた。

平原綾香の「明日」をピアノとアコーディオンで演奏する。この曲は、奥が深い。音楽に呼吸をさせ、いかに生き生きとさせるか。自分を磨いていけるよう ピアニストと練習を重ねたり、勉強して取り入れていく。これからも 弾いていくと思うし、もっと深められたらなと思う。他のアンサンブル「人生のメリーゴーランド」「シェルブールの雨傘」を演奏。

今回は 何だろう。いろいろな事が起こって・・・それによって得るものの大きい事。ふつう 起きないことが起きるのが キ・セ・キ だよ。


美奈子さん


美奈子さんが逝ってしまった。38歳 同年代の私としては すごく寂しい。
白血病という病にどうして 罹るのか 理解できない。10万人に2~3人という。
岩崎宏美さんが「神様はなんて意地悪なんだろう」といった言葉に 絶句するしかない。美奈子さんは ただ純粋に 生きた人。

心から 哀悼の気持ちを表します。

アメイジング・グレースを聞いて 涙が止まらない。
ありがとう、を伝えたい。ら・ら・ば・い?優しく抱かせて

この曲、不思議な響き。

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