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中田喜直 「霧と話した」


日本のシューベルトとよばれ「夏の思い出」「小さい秋見つけた」 などの作曲家で中田喜直の愛すべき曲である。鎌田忠良作詞 ピアノパートがこの歌の感情表現にふさわしい。

シャンソン的で 歌手の伴奏をしたことがある。私はこの曲、感情豊かに歌ってほしいと思うのである。

「わたしのほほはぬれやすい わたしのほほがさむいとき」
「あのひあなたがかいたのは なんのもじだがしらないが そこはいまでもいたむまま」

とても幻想的なはじまり~

「ふたりはいつも霧の中 霧といっしょに恋をした~」
「見えないあなたに抱かれてた」
「だけどそれらが乾いたとき あなたは あなたなんかなじゃない」
「わたしはやっぱり泣きました」

恋をしてあの人と目があって真実の愛だと思っていた。
幸せだった。それが幻だと覚ったときの気持ち。
心はどこに行ってしまうのか。
「あなたは~ あなたなんかじゃない」 ここがこの曲の一番の泣きどころだと思います。
この時の声の表現は さまざま。