年別: 2018年

秋のブラームス クラリネット五重奏曲


ブラームス クラリネット五重奏曲ロ短調作品115

秋のブラームス 五重奏曲は 動機を丹念に織りなしていく 秋の葉が重なり合うように。
クラリネットの音色は、オーボエなどのように音域によって均一の音色とは違い シングルリードで、音域が約3オクターブ半と広い。表現力が豊かなので、オーケストラにおいては重要な役割を持っている。吹奏楽ではコンサートマスターをつとめる。深い地を這うような野太い音から、よく通る鋭い高音まで。
シャリュモー(野太い音) ブリッジ(喉の音) クラリオン(明るく開放的) アルティッシモ(鋭い音) 音域に分かれている。パーツは、吹口の側からマウスピース、バレル、管体、ベルに分かれている。マウスピースには、リードがリガチャーによって固定されている。

ブラームスは クラリネット曲をつくるが それは モーツァルトが奇しくも クラリネット曲をつくってから100年経ったときであった。
ミュールフェルトという当代随一のクラリネット奏者に出逢ったことにより クラリネット曲(五重奏曲、三重奏曲、ソナタ)を作曲し 奥行きを深めた。
クラリネットのキーは、B♭やE♭管、A管があるが ブラームスはA管を使用し、渋くて淡い音色を醸し出している。

さて、クラリネット五重奏曲は見事に完結している。情緒を盛り込む。この曲の聴きどころは クラリネットの低音から高音へのはね上げるようなパッセージ。
そして、鼻にかかったような渋い低音。特に第2楽章の中間部、カデンツァ風にすすみ、弦楽がトレモロなどで引き立てているところが美しい。

この曲を聴いて秋を感じずにはいられない。




ブラームス クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115 カール・ライスター 加藤知子 三浦章広 川本嘉子 山崎伸子


11/22(木)13時~「おきがるタイム」FM816


マコルネのおきがるタイム@FMhashimoto  第2・第4木曜日 13時からの2時間番組
パーソナリティー マコルネがシャンソン・タンゴ・昭和歌謡などの音楽をお届けします。

インターネット放送(サイマルラジオ)に対応。PCの方はこちら http://816.fm/816hp.asx
スマホの方は、アプリ設定等こちら http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】風の詩 小松亮太 恋人たちのように さわち美欧 わが麗しき恋物語 クミコ 恋心 岸洋子 満月 冴木杏奈 男と女 ある愛の詩  フランシス・レイ 落葉松 荒城の月 鈴懸けの径 灰田勝彦 魅せられて ジュディ・オング 風 はしだのりひことシューベルツ

【コラム】11月は晴れの特異日 文化の日 美芸学園高等専修学校の学園祭に出演しました。年末商戦「クリスマス商戦」がはじまってきました。
プラタナスの木が落葉してきます。散歩道も冬支度。平年より暖かい日が続いていますが あと1か月少しとなりました。2018年前半をふりかえってみたいと思います。

 


からまつ池 標高1800m


神宮外苑のイチョウ並木


12/15(土)7:00「リラ・クラシック」メサイア他


リラ・クラシック」第3・第5土曜 AM7:00~8:00 パーソナリティ マコルネがお届けします。

ネットラジオ(PC)http://csra.fm/asx/hasimoto.asx  設定 http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】カッチーニ アヴェマリア(左手のピアノのために)コダーイ ウィーンの音楽時計(カリヨン入り)
ヘンデル オラトリオ/「救世主」メサイアより

クリスマスの頃、さまざまなコンサートが行われます。音楽を聴いてクリスマスを体感したり、あるいは参加してみましょう。
クリスマスデコレーションがあり、家庭の食卓をコーディネイトするのも 雰囲気を盛りたてます。



カッチーニは イタリア 1500年代の作曲家 最近 アヴェマリアが注目を浴びている。
舘野泉氏は 左手のための(吉松隆 編曲)によるアルバムを収録している。また、声楽家の増田いずみが
クラシックをポピュラーに親しめるように アヴェマリアを収録した。のびやかな声で厳かに感じる。

 


アヴェマリア カッチーニ

コダーイ ハンガリーの作曲家 民謡や打楽器を特徴とした。また、ピアノ曲「7つの小品」 作品11がある。
1925年に児童向けに 合唱曲「ごらん、ジプシーがチーズを食べている」を作曲した。


コダーイ: 組曲「ハーリ・ヤーノシュ」 – II. ウィーンの音楽時計 (カリヨン入り)


第70回「正倉院展」奈良国立博物館


第70回「正倉院展」奈良国立博物館

聖武天皇・光明皇后ゆかりの品をはじめとする、天平時代を中心とした多数の美術工芸品を収蔵していた建物で、1997年(平成9年)に国宝に指定され、翌1998年(平成10年)に「古都奈良の文化財」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録。保存状態がよいのが驚きです。

それらの多くは、ペルシャ、ローマ、エジプト、インドからシルクロード【絹の道】を通り、唐を通して日本に入ってきたもの。



756年(天平勝宝8年)6月21日、光明皇太后は聖武天皇の四十九日忌に、遺愛の品650点と60種の薬物を東大寺廬舎那仏(大仏)に奉献した。
その後も聖武天皇ゆかりの品を大仏に奉献し、これらは正倉院に納められたのである。
宝物が9000点に上り、正倉院展で展示される宝物は、毎回70点ほどが入れ替わりそのなかに新物が10点ほどある。

私が、寵愛するのは、螺鈿と器である。特に、螺鈿紫檀五絃琵琶.(らでんしたんのごげんびわ)は、一度見て忘れられないもの。
世界で唯一現存するこの上ないものである。四弦は割と使われていたよう。五弦は、インドが起源で北魏経由で日本に入ってきた。
つまびくのが一般だが、日本では、時に撥で弾くようになっていった。

よって「五弦琵琶」は10年に一度くらいしか見られないと思ったほうがよい。現在、特別にこの琵琶を復元し、奏しているのが、
邵容(琶琶演奏家)である。その響きを生で聴いてみたいものである。

ミュージアムショップにて、やはり螺鈿と琵琶のグッズを入手。













 




邵容(琶琶演奏家)


「文化祭」出演の事181111.


「文化祭」出演の事181111.

五條市人権総合センター文化祭実行委員会主催の地域交流文化的な祭りです。私たちは、アコーディオンデュオでした。
多くの方にアコーディオンの音色を聴いていただき、また歌集に沿って歌っていただきました。貴重な機会をいただき感謝です。
南京玉すだれやあばれ太鼓、吹奏楽団の演奏など さまざまなアトラクションが披露されました。

この祭りを通じて益々の地域の発展を願うばかりです。






吉城園の紅葉


吉城園(よしきえん)の紅葉

元興福寺子院の摩尼珠院があったとされる。 1919年(大正8年)に庭園が造られ、1989年(平成元年)4月1日に開園した。
庭園と茶室 日本歴史そのもの。外国人観光客が多い。

庭園は三つ(池の庭、苔の庭、茶花の庭)からなる。

池の庭 – 江戸時代からの自然の地形、起伏、曲線を巧みに利用し、旧正法院家となじみのある造り。
苔の庭 – 全面が杉苔の庭園で、茅葺屋根の離れ茶室があり閑静なたたずまい。地下に飛火野と同系の地下水脈が流れ、杉苔に適した地となっている。
茶花の庭 – 茶席に添える季節感のある草花が植えられ、素朴で潤いのある景観。

さて、吉城園のポイントは、まず「池の庭」の東屋からのビュー。高さを感じるというより立体的に庭が見えること。
池の庭のほとりは落ち着くのか 休憩をとっている。

茶花の庭は、落ち着いた雰囲気を醸し出している。茶室の向こうの風景が見える事により 奥行きを感じる。また、窓を通して見える景色が
幻想的である。

苔の庭は、隠れたところに仕掛けがある。杉苔が育っていること。これは 並大抵のことではない。平地に苔が育つのは
かなり条件が整ってないと すぐ枯れてしまう。茶室の紅葉が綺麗だ。

 


フランシス・レイ「白い恋人たち」


フランシス・レイ「白い恋人たち」

フランシス・レイ(Francis Lai)(1932年4月26日~2018年11月7日?)は 最初アコーディオン弾きであったが 作曲家として大成し 映画音楽などの名曲をたくさん遺した。
日本でも親しんでいる人が多いと思う。代表曲「白い恋人たち」「男と女」「ある愛の詩」「恋人たちのメロディ」「愛と哀しみのボレロ」など。
そのなかの「白い恋人たち」を忘れることができない。

私が(合奏用)アコーディオンに出逢い演奏したのがこの頃である。小学校1・2年生の時の教頭先生は、アコーディオンで音楽を教えていた。
担任の先生は音楽の教諭でもあるが、声楽系で厳しい先生として知られていて、音楽が好きになるどころではなかったのだが、
この教頭先生に教えてもらった事があり、其の時の事は覚えている。非常に興味を持ったものだ。これがきっかけで 小学校2年生の時、ピアノを習うことにつながったのだ。

やがて 小学校高学年になると 部活動をしなければならない。「器楽クラブ」があり、顧問の先生は声楽系だが、クラシックにこだわらず 映画音楽など中心に
指導をしてくれた。授業の時とは違う先生の顔を知っている。何とか合唱を浸透させようと一生懸命に教える先生だった。
部活動は、学校にあるさまざまな楽器を借りることができる。トランペット、バスリコーダー、木琴、鉄琴、アコーディオン・・・
卒業アルバムに写真が遺っている。

実は、小学校5年生の時、器楽クラブで「白い恋人たち」を演奏した。パートがいろいろあったが 私は、ピアノを小2からやっていたので「アコーディオンやってみる」と先生からすすめられた。県では、合奏コンクールがあり、そこへ出演。当時、珍しいレコードをつくっていただいたのだった。

映画音楽、フランス音楽 これがシャンソンにつながってゆく。

この画像は フランシス・レイとミレイユ・マテュー。マテューは、歌唱力のある女優だった。NHKのフランス語講座のテーマ曲を歌っている。




白い恋人たち/フランシス・レイ 13 Jours en France/Francis Lai


Un Homme et une femme – Bande annonce HD reprise 2016

 

ある愛の詩

 


Main Theme (Love Story)—Francis Lai


落葉松(からまつ)の紅葉


落葉松(からまつ)林

この時期になると思いだす 落葉松林。軽井沢の三笠通りにある落葉松林は立派。
私のお気に入りの落葉松林がある。やはりあの場所にいってみた。落ち葉を踏みしめる。静寂な中に 温かさがある。
標高1800m 知る人ぞ知る 落葉松林。
落葉松林には 2種類あり 人口のものと 自然のものがある。ここでは 自然に植生しているもの。

作詞 野上彰 作曲 小林秀雄 混声合唱組曲「落葉松」。落葉松は、シャンソンのような響きと 3連音符が心地よい。
女声合唱や 独奏曲としても歌われる。小林秀雄は 1931年2月12日~2018年7月25日に逝去された。

落葉松の 秋の雨に
わたしの 手が濡れる
落葉松の 夜の雨に
わたしの 心が濡れる

落葉松の 陽のある雨に
わたしの 思い出が濡れる
落葉松の 小鳥の雨に
わたしの 乾いた眼が濡れる

 



 





 




森麻季「落葉松」


20181216.クリスマス会演奏


20181216.クリスマス演奏

ある御縁で機会を得ました。クリスマス演奏。

冬の曲 クリスマスの曲 最後に新年の曲。

当日 会場でお会いできる方 よろしくお願いします。



クリスマス デコレーション 横浜 山手西洋館「世界のクリスマス」より


ショパン/マズルカヘ短調作品68-4(遺作)


マズルカ ショパン(1810-49)のピアノの小宇宙。ポーランド、マズール地方の民謡がベースとなっている。作品6から作品68(遺作)そして 作品番号のない作品も存在する。3拍子の舞踏リズムだが 2拍目の強拍と長音が特徴となっている。

60曲近くのマズルカ 一部には 冗長な感じがするという評価もあるが それは ショパンにしてみれば マズルカの舞踏を愉しんでいるのだ。
作曲をはじめたときは ポロネーズト短調(遺作)7歳の時からすると 生涯にわたって作曲しているのがみてとれる。

作品6 1-4番(1830-31)
作品7 5-9番(1830-31)
作品17 10-13番(1832-33)
作品24 14-17番 (1834-35)
作品30 18-21番(1836-37)
作品33 22-25番(1837-38)
作品41 26-29番(1838-39)
作品50 30-32番(1841-42)
作品56 33-35番(1843)
作品59 36-38番(1845)
作品63 39-41番(1846)
作品67(遺作)42-45番 (1835 1849 1835 1846)
作品68(遺作)46-49番 (1829 1827 1829 1849)49番ヘ短調は絶筆
作品番号なし 50-59番 「ノートル・タン」(1840)「エミール・ガイヤール」(1841)他

1840年は ワルツ作品42 5番 ソナタ第2番 即興曲第2番 ノクターン11番 12番 バラード第2番 スケルツォ第3番 ポロネーズ第3番 4番
1844年は ソナタ第3番 子守唄 ノクターン第15番 16番
1847年は チェロソナタト短調 ワルツ

大作の合間に作曲されていること。ショパンのマズルカに対する気持ちは 祖国ポーランドを忘れる事がなかったから。
最後の作品は 作品68-4 ヘ短調(未完)中間部を補完し、新ショパン全集では校訂されている。

ショパンの自筆譜。繊細な筆致。映画「楽聖ショパン」では、作曲がうまくいかないショパンが、ピアノに八つ当たりする場面がある。
ジョルジュサンドの問題は精神をむしばんでいったに違いない。実際、サンドに別れをつげる頃には ショパンは健康を害していて
ピアノの教師をして生活をつないだ。リサイタルは計画されたものの結局できなかった。体は弱っていたのである。作曲活動は優先された。
そんな時、プレイエルのピアノは温かくソフトなタッチで、ショパンを癒したとされる。

マズルカヘ短調作品68-4 へ短調ではじまる。右手の和声は半音階で下降してゆく。また、八分音符の旋律になっても カラーは変わらない。
イ長調に転調しへ短調へ途中終止。中間部、ハ短調で推移し暗いがカノンに入り光を浴びたような明るさがある。
そこから、半音階で下降してくる。降誕を意味する音をショパンらしい形で使用した。
後期のマズルカには、カノンが出てくるのが特徴。