「トロイメライ」夢をみること 夢は近くにある それとも遠くにある。
人は夢に近付けることができるから・・・ そして 夢は夢で終わっても 夢をみれるから。夢と絵画はリンクしている。現実離れしているもの ファンタジーになる。
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最近 ドラマを見なくなったのだが それは アニメを改作してテレビでそれを演じるという構成のもの。
企画自体は面白いのだが。ストーリーがファンタジーなので 仮想現実 妄想になる可能性がある。
シューマンのロマンシズム 文学から来ている。そしてファンタジーを追及していた。
私がもっとも好きなのは 交響的練習曲 ひとつの動機からバラードとしてはじまる。
16曲の練習曲 「シンフォニックエチュード」ともいわれる。
交響的練習曲(独:Sinfonische Etüden)作品13は、ドイツの作曲家ロベルト・シューマンが作曲したピアノのための練習曲。シューマンのピアノ曲を代表するとともに、変奏曲の傑作。この曲は、『あるアマチュアの主題による』とだけ表記された。
1834年から1837年にかけて作曲され、1837年に「12の交響的練習曲 XII Etudes Symphoniques」として出版された際に、主題と12の練習曲から構成されたが、1852年の第2版では主題とは関連をもたない第3番と第9番がカットされ、「変奏曲形式による練習曲 Études en forme de variations」のタイトルが付けられた。シューマンの死後の1861年に義父のフリードリヒ・ヴィークにより出版された際には上記の二つのタイトルが併記された。そしてヨハネス・ブラームスの校訂により1890年に出版された第3版では、第1版に加えて、作曲されたものの第1版に入らなかった5曲が「遺作」として加えられた。タイトルに「交響的」と付けられているように、オーケストラを思わせる豊かな響きと大きなスケールを持った作品である。ピョートル・チャイコフスキーは、第11・12曲を管弦楽用に編曲している。
この曲、交響的練習曲は、ピアノ曲でシンフォニックな響きのする変奏曲風の練習曲となるだろう。
好きな人も多いはず。ピアニスティックなシューマンのロマンが溢れている。私も 一時期弾いていた時がある。
シューマンは オーケストラ的なイメージを持っていたようである。その記述はこちら。ピアノでは 表現が可能なのかと考えさせられる。
最後の段の一小節目 全音符に対するクレッッシェンドか。これは 物理的に無理だと思う。多分 何かの意図があるのか、上の四分音符に対してだろう。
音の跳躍をしながら 左手のベースに主旋律を置いていて 情緒的。
バッハというよりは ベートーヴェンのように動機を活用した 「音楽の絵」だと 私は思う。好きな作品のひとつ。
シンフォニックエチュードの セカンド・バージョンにこの曲は加えられている。(遺作)今日では、どこに置かれるかだが。終曲の直前に置かれることが多い。
それは、最初のテーマが すすむにつれ 練習曲は、メカニック的で、迫力はあるものの 美しさが薄れることがある。
この曲(遺作)は必要だ。陰鬱や寂寥な感情、シューマンの最もロマンとするの曲のひとつであっただろう。
水晶のような儚さ、甘さをたたえている。
フィナーレ 変ニ長調 オクターブの拡張による 打鍵の確実さなど この曲の要求度は高い。
中間部 リズムが特徴だが 10度におよぶ拡張を要求する場面があり これをどう弾くかがカギとなる。
付点のリズムで 右手から左手に降りてくる アパッショナートは 演奏効果の高いところ。シューマンは、左手薬指の故障でピアニストを諦め 音楽で身を立てるにあたり
作曲家・批評家として活躍した。したがって、ピアノを弾いて楽曲を確認できたのは クララであったと思われる。
コーダは 輝かしく「ブリリアント」となり 同じ作曲家のピアノソナタと比較はできないが 演奏効果が高い。
「クライスリアーナ」と比べても 重厚な響きがし 演奏家にとって弾きたい曲の一つになるのでは。
後に、ブラームスが「パガニーニの主題による変奏曲」を書くきっかけになったのかもしれない。