LICはびきの「ホールM」。「おおさかミュージアム構想」のなかで 公立では珍しく オルガンを一般に貸し出し オルガン奏者あるいは愛好者を育てる アカデミーを創設し 十数年経つ。オルガンの設置場所については だいたい3種類に分けられる。ひとつは 民間 公営 教会 である。この中で 民間 いずみホールなどでは コンサートスケジュールやメンテナンスがあり オルガン貸し出しは 知られていない。教会は 関係者や許可されている者を除けば触ることも難しいときく。公営は オルガンつきのホールとそうでないホールがある。
今日 体験と 話をうかがってきました。LICはびきの 600名程度収容できるホール「ホールM」は オルガンつきのホールのみである。
そのため オルガンコンサートがしやすい環境にある。一方、一般家庭でオルガンを所有することは稀でオルガン演奏は 一部の人にだけと思われてきた。その構造 音色 音楽などベールに包まれてきた。
アカデミーは 月2回 18回レッスン 2年間の修養期間で 実質は一年あたり 9カ月 修了演奏会もある。オルガン曲で目標を持ち 演奏会を開けるまでに育てること。修了後も、一定条件でホールのオルガンを貸出することも特典のひとつである。
さて、私が体験したオルガンの感想を。
昨日から ピアノ版で練習していてプログラムが気になったのである。演奏がうまく行った時 うまく行かなかった時 練習してよくなっていく曲など 何種類か選択した。その中では バッハの小フーガト短調 メヌエット フランク 前奏曲 コラールとフーガより・・・が候補にあがっていた。
今 考えると カンタータより 「主よ人の望みの喜びよ」 狩りのカンタータより「羊は安らかに草を食み」 マタイ受難曲 「憐れみたまえ」 ヴィヴァルディ 協奏曲イ短調 トリオソナタ二短調 トッカータ アダージョとフーガハ長調 などたくさん・・・。オルガンに馴れること 足鍵盤が使えるようになるためのイメージも必要。
とにかく ホールMの響きを感じたい。演奏台での聴こえ方と ホール中ほど上のところで聴く場合とは全然違う。演奏台では ストップにより 下から響く音色と 真ん前から響いて来る音色など 「窓」の開き方などによる。そして 三段鍵盤かな 段にそれぞれストップを設定しておき 段を切り替えて演奏するもの。その際、手首のコントロールが難しい。左手部分 音域がと音記号になっているものの時 第一鍵盤 右手の丁度下に第二鍵盤左手が来る。ピアノのように、同音ではないのだ。足鍵盤を触ってみた。黒鍵は後ろにあるので触りやすいが 白鍵は沈みこんでいて 隣同士が白鍵なので あたって違う音が出る事がある。あと Cを境にして 左足で踏むところが出てくるから 両足を器用に使うこととなる・・・。これがホールM。
演奏してみた。土橋薫先生は 以前 大音のオルガン講習で 私が公開レッスンの生徒となり 指導いただいた事があった。あの時は 協奏曲イ短調の2楽章をピアノで弾くこと 大学のポジティブオルガンを演奏した時の違いを講義されていた・・・
先生は以前とお変りはなく レッスンに 様様な配慮をされていて 受講生の関心を高めていた。また 演奏したい曲についてのアドバイスをいただけることも。そして、私が演奏している時 ストップを切り替え 相応しい音色を調整していただき よい感じになった。
椎名雄一郎先生のオルガンゼミ 毎年夏に行っている。東京藝大非常勤講師。ライプティヒ・トーマス教会でのオルガンによるアルバム「平和の祈り」をリリース。
バッハ 小フーガト短調 BWV578 こちらは 二段鍵盤を使っての演奏 右手 第1鍵盤 左手 第2鍵盤
バッハ メヌエット ト長調 ト短調 こちらは 同じ鍵盤を使っての演奏 鍵盤2のみ
バッハ 「マタイ受難曲」より 「憐れみたまえ ・・・」