Author: nishikunn

☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ

土用の日「丑」2023


土用の日「丑」2023.7.30

「う」のつくものを食べて夏を乗り切る うなぎ うどん うり 梅干し
ちなみに 春は「い」 秋は「た」 冬は「ひ」の付くものを連想しましょう。

縄文時代にウナギの骨の化石がある事からウナギを食していたよう。
梅雨が明け、本格的な暑さのはじまる土用丑の日に「きゅうり加持」の年中行事は空海が行った秘法。病気平癒をきゅうりに封じこめ、土の中に埋めて祈願する。

奈良時代の歌人「大伴家持」が歌を詠んだ。万葉集では「中納言家持」として
《三八五三番》石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり食せ

《三八五四番》痩す痩すも 生けらばあらむを 将やはた 鰻を漁ると 河に流れな

 

都人も天然痘に苦しみ東大寺の大仏を建立し、貞観の大地震を鎮めるために祇園祭が創祀された。無病息災の祈りは届くか。

 


2023.8.10(木)13:00「おきがるタイム」FM816 vol.249


2023.8.10(木)13:00「マコルネのおきがるタイム」シャンソン・昭和歌謡・アコーディオン FM816 パーソナリティ マコルネがお届けします。
【ネットラジオ(リアルタイム配信)アプリなしで視聴】https://www.jcbasimul.com/radio/1302/

【予定曲】クスノキ 涙 ヨイトマケの歌 さとうきび畑 異国の丘 聖母たちのララバイ 喜びも悲しみも幾歳月 長崎の鐘 湖畔の宿 ああモンテンルパの夜は更けて リンゴの唄

【コラム】6月23日「沖縄慰霊の日」、8月6日、8月9日、8月15日「終戦の日」は日本にとって忘れられない日。学校教育でも8月15日の事や、9月2日のミズーリ海上の終戦条約締結までの事はあまり触れられていない。8月15日、ポツダム宣言受諾は、国体の保持を要望した。玉音放送で武装解除を全国民に伝えたが、ソ連は、満州や朝鮮半島北部、南樺太、千島列島、北方四島を占領。これが今日の北方領土問題となっている。満州は、中国残留孤児問題となっている。GHQ占領下の7年経った1952年4月28日サンフランシスコ平和条約締結で独立が回復した。(※、小笠原諸島は1968年4月26日、沖縄は1972年5月15日に復帰)。日本政府は、1952年6月に国連加盟を申請したが、ソ連が拒否権を行使。1956年10月、日ソ国交正常化を経て1956年12月18日、国連に加盟した・・・ 新時代、高下駄を履き、ブギの音楽に歌い踊る笠置シヅ子・・・

8月5日「 ぞうれっしゃがやってきた」出演 2保育園の年長さん20名の協力で大人の合唱20名、ピアノ、マリンバ、アコーディオンで。
最後は子どもの声に圧倒。4年ぶりに開催できました。※前回はコロナ禍で出演を見送った。《エンディング風景の動画》

玉音放送「ポツダム宣言受諾」のラジオの前で

終戦があり、現在の日本がある。昭和天皇は、終戦後の1946年から8年をかけ、全国の都道府県を御巡幸された。
1972年の沖縄復帰式典に出席されたが、沖縄訪問はついにかなわなかった。上皇様夫妻が皇太子時代の1975年沖縄に初訪問の際、火炎瓶が投げ込まれる事件があった。その後も在位に11回訪問されている。天皇陛下は2022年5月15日、本土復帰50年式典にオンラインで臨席しお言葉を述べられ秋には沖縄訪問された。


令和五年(2023)「梅雨明け」2023.7.25


令和五年(2023)「梅雨明け」2023.7.25

梅雨明けが「暑中見舞」に当たり立秋を過ぎると「残暑見舞」に変わる。気象庁は中国(山口県を除く)、近畿、東海地方が7月20日、四国、北陸地方が21日、関東甲信、東北地方(北部・南部)が22日、九州南部が23日、そして九州北部(山口県含む)が25日「梅雨明けしたとみられる」と発表しました。7月17日、一時的に梅雨前線が消失していました。このタイミングで梅雨が明けたのではと。ちなみに沖縄地方では6月25日に、奄美地方では26日に梅雨明けが発表されています。梅雨は、北海道ではないと思われています。梅雨前線は、東北北部までしか北上しません。しかし、6月特有の気候「蝦夷梅雨」があるとか。

毎年のように起きる豪雨被害。国土は地震が多くまた気団に囲まれています。険しい山や急流が多いので、河川の氾濫や土砂災害が引き起こされ、建物の浸水や道路の冠水の洪水被害が発生しています。最近は、宅地造成の関連で内水氾濫も起きている。全国的にもハザードマップの見直しが更新され、以前より災害のリスクの高まった区域が増えている。実際、70歳代が生まれて初めて被災したというのを聞きます。それくらい、気候が荒れている。内水氾濫は、河川の氾濫を防ぐために排水機場の水門を閉めるが、支流が越水してしまう。排水機能が追い付かないほど雨量が多いので難しい。またダムが決壊する恐れがあり緊急放流すれば、下流の地域で浸水する可能性はある。他に貯水池(ため池)が決壊すれば周辺の住宅が浸水する。水道給水には受水槽方式と直結増圧方式があり後者だと地下にあり、浸水するとダメージを受ける。どこかの芸術館で地下に倉庫があり、文化財、楽器が被災したという話も稀ではない。システムの見直しが必要だ。それには莫大な資金が必要。できる事から着手していくのと防災に対する今までの考えを変えないと。

記録的短時間大雨情報」や「土砂災害警戒情報」は大雨警報が発令されている条件で、都道府県と気象庁が発出する情報(国土交通省HPなど)。
キキクルYAHOO防災NHK防災、エリアメール(docomo ※各スマホ・携帯のキャリアの防災アプリ)で通知を受ければ、ハザードマップや避難所などの情報も入手できる。

二十四節気の大暑は7月23日、土用は7月30日、立秋は8月8日です。梅雨前線の影響はなくなるものの、気温上昇により発達する積乱雲などで急激な天気の変化に注意ください。また、熱中症警戒アラートが発令の地域では、危険な暑さのため外出時、屋内での過ごし方に注意が必要です。暑さ指数予測値に基づき、17時と5時の1日2回、発表されます。

朝から肌に照り付ける日射。夏の桜木にセミが鳴いている光景がしばらく続く。台風6号は、大災害をもたらすのでなく、太平洋の海水をかきまわし、太平洋高気圧の勢力を抑え、熱波が収まる事を期待したい。熱帯夜の収束する事が、猛暑を乗り越えるキーワードとなるか。

2023年7月17日の天気図 一時的に梅雨前線が消失、梅雨明けは近い。

2023年7月20日の天気図 梅雨前線が停滞

7月27日 21時 台風6号が発生する模様。


2023.8.5「ぞうれっしゃがやってきた」出演


2023.8.5「ぞうれっしゃがやってきた」出演

今日は、リハーサル。8月5日の出演に準備をします。ピアノ、合唱隊20名と対面。詳細な打ち合わせ。

2023年8月5日(土)13:00 開演 保育園の年長児童の合唱とともに4曲 (~13:30 終了)※他の方のステージもあります。
会場:サンスクエア堺 堺市堺区田出井町2-1 JR堺市駅から徒歩2分 入場料:無料ですが、よろしければカンパ500円お願いいたします。

原作:小出隆司 作詞:清水則雄 作曲:藤村記一郎 制作:愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団
初演:1986年3月、公募の275人の大人と子どもたちとともに作曲者の指揮で行った。

1937年(昭和12年)木下サーカスから東山動物園にやってきた4頭の象 アドン、エルド、マカニー、キーコは子供たちの人気者でした。戦争が激しくなり、各地の動物園では軍の命令により動物たちが次々と殺されていきました。東山動物園では、北王園長さんを先頭にぞうたちを必死で守り抜いたのです。そして、戦争が終わり、1949年(昭和24年)、ぞうのいなくなった各地から生き延びた2頭の象、マカニーとエルドを見たい子どもたちの夢を乗せて特別仕立ての「ぞうれっしゃ」が名古屋へと向かって走ったのです。

「上野動物園にぞうを!」紙の張り子をつくり「ぞうを見たい」運動が始まった。ぞうをかしてほしいという話があった。マカニーを外に連れ出すと、エルドは、たちまち泣きさけび、マカニーをおいかけようとして、とびらに頭をぶつけケガをしてしまいました。マカニーも、エルドのかなしい声をきくと、エルドのほうへ、かけていきました。園長さんは、ぞうをかすことは、できないと話してきかせました。・・・

名古屋市・鉄道・動物園関係者で協議し「象さん列車」を走らせることを決定。第一陣として、彦根市内の1400名がぞう列車で東山動物園を訪ねる。
東京の子供たち約1400名が夜行の「ぞう列車」で東山動物園を訪ねる。三重から1000名、彦根から第二陣が1000人。大阪 450名 京都 1600名 滋賀 1700名の子供たちが訪ねている。その後も、埼玉、神奈川、石川、福井など各地から次々と「ぞう列車」は東山動物園に向かった。国鉄だけでなく近鉄も走った。参加者は延べ1万人に及ぶといわれています。

指揮者の小池さんは、当時の状況を詳しく説明し、状況にあった音を求めている。ブレスの大切さは、アコーディオンも同じです。違った発音や単語を発しては意味がないので、まず歌詞を読むことからだと思う。なお、当時は電車でなく列車です。電化されたのは一部。蒸気機関車で石炭を燃料にし煙をあげて走る。警笛も鳴る。レールのきしみ。そういう背景をイメージするといい演奏ができると思う。私の中では2018年の全11曲(第2曲を除く)ソリスト:フルートとアコーディオン 2019年は第2曲と他 ソリスト:アコーディオンのみで一応、全11曲の一通りは演奏したが、2020~2022はコロナ禍で歌ができなくなって、久しく3年ぶりとなる。「ぞうれっしゃ」の物語を知ると歌いたい人もいると思う。
人数は多くなくても内容が大事。次につながる演奏をしたい。

2018年の事を思い出す。年長の子どもたちの合唱は純粋でパワーがあった。東山動物園にも取材に行った。
今回は、ウクライナ侵攻後で北朝鮮のミサイル発射など東アジア情勢の緊張が続いている。平和の願いよ、届け!


2023.7.27(木)13:00「おきがるタイム」FM816 vol.248


2023.7.27(木)13:00「マコルネのおきがるタイム」シャンソン・昭和歌謡・アコーディオン FM816 パーソナリティ マコルネがお届けします。
【ネットラジオ(リアルタイム配信)アプリなしで視聴】https://www.jcbasimul.com/radio/1302/

【予定曲】花火 ルシアン スローガン(ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュの差し替え)水に映える都 まぶしくて夏の君 童神 芭蕉布 手のひらを太陽に 夏休みの王様 ひまわり娘 銀座九丁目の水の上 山小屋の灯

【コラム】ジェーン・バーキン(1946.12.14-2023.7.16)が亡くなりました。セルジュ・ゲンズブールがパートナーでシャンソンのフレンチポップ一時代を築きました。ブランドバッグ「バーキン」でも有名。7月25日、梅雨明けしたとみられると発表されました。7月23日が大暑、30日が土用、8月8日が立秋です。令和五年、一番暑い時を乗り切りましょう。

 

山の日(8月11日)本格的な夏山シーズン。混雑と遭難を考える。谷川連峰「平標山」《花の百名山》

高原の夏、軽井沢高原教会 緑に囲まれて


「リラ・クラシック」2023.7.29(土)7:00「リスト」vol.117


2023/7/29(土)7:00「リラ・クラシック」は、クラシック音楽でリラックスする60分。第3週・第5週 パーソナリティ マコルネがお届けします。
【ネットラジオ(リアルタイム配信)で視聴可】https://www.jcbasimul.com/radio/1302/

【曲予定】リスト/3つの演奏会用練習曲より第3番「ためいき」 ピアノと管弦楽による「ハンガリー幻想曲」原曲:ハンガリー狂詩曲第14番
パガニーニ大練習曲より第3番「ラ・カンパネラ《鐘》」第6番「主題と変奏」
交響詩「レ・プレリュード《前奏曲》」

【コラム】ハンガリー出身でドイツを中心に活躍した。ピアノの魔術師で ロマン派音楽家として親しまれている。
リスト弾きとして圧倒的な存在感のアンドレ・ワッツ(1946.6.20-2023.7.12)が亡くなった。昭和女子大学人見記念講堂でのリサイタルは、多くの人を魅了し伝説となっている。
また、1999年フジ子・ヘミングのドキュメンタリー「フジコ〜あるピアニストの軌跡〜」が放映されて大きな反響を呼んだ。

パガニーニ大練習曲第3番「ラ・カンパネラ《鐘》」

パガニーニ大練習曲第6番「主題と変奏」パガニーニ/24の奇想曲 主題と11の変奏 第10変奏 ゆるやかなトリルの変奏 演奏中、涙を落としている、この後、激しく圧倒的なコーダに向かう。


弘法大師「瀧尾神社」三本杉


弘法大師「瀧尾神社」(たきのおじんじゃ)【日光二荒山神社別宮】三本杉
弘仁11年(820年)空海《弘法大師》創建 日光三山は男体山(2486m)女峰山(2483m)太郎山(2368m)がある。東照宮が創建される前の日光が「史跡探勝路」滝尾神社。二荒山神社の主祭神、大己貴命(おおなむちのみこと)の妃神(きさきがみ)で女峰山の女神・田心姫命(たごりひめのみこと)をご祭神とする。

1999年(平成11年)世界遺産に登録。「日光の社寺」は、日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社の103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」と、これらの建造物群の「遺跡(文化的景観)」。神橋、四本龍寺、本宮神社、開山堂、釈迦堂 殉死の墓および譜代家臣の墓24基、中禅寺(立木観音)・・・
広大で多くの神々がここに坐す。入口は3か所。参詣順によって感じ方が変わると思う。1 北野神社から参道 2 瀧尾高徳水神社から 3 瀧尾稲荷神社から

「白糸の滝」天狗沢にかかる名瀑。高さ10m。弘法大師修行の場と伝えられる。文明18年(1486年)道興准后(1430-1527)がここを訪れた紀行文「廻国雑記」の和歌「世々を経て 結ぶ契りの 末なれや この滝尾の たきの白糸」を詠む。滝は綺麗な白色で糸をひくように見えることから。雪解け以降で水量が豊富。身も心も清められる禊の滝。
「別所跡周辺」参道の石段右の御社の仏像は?
「楼門」朱色の建築。明治4年の神仏分離令までは弘法大師の揮毫で女体中宮の文字があり仁王像が安置されていた。
「拝殿」現在は、楼門と本殿の間に移築。たしかに楼門からはかなり近い距離にある。
「縁結びの笹」本殿 唐門にある。この笹の前で良縁を願うと、良い人との縁が叶うとか。
「運試しの鳥居」小石が穴を通せれば開運するとされる。最近、柔らかい球が設置された。投げてみると1回目で穴を通せた。

「子種石」霊験あらたな巨大な石。この石を参拝すると子宝に恵まれ、また安産にもご利益がある。
「酒の泉」日光の三霊水の1つ。この水で酒を造ると良い酒ができる。
「滝尾稲荷神社」空海は入唐求法の後、嵯峨天皇から東寺を灌頂し建造中、譲位された淳和天皇が病になった。伏見稲荷の森から木を用いた事を悟り、稲荷神の分霊を祀った。

「影向石(ようごういし)」空海が霊の降下を祈願したところ、美しい女神が現れたと伝えられている。この左側の石仏に慈愛が。
「無念橋」己の歳の歩数で渡ると女峯山頂奥宮まで健脚で登ったことになり、願いが叶えられる。

「三本杉」空海が、この山で修業された時に田心姫命があらわれた場所と伝えられる。最も強い慈愛を感じる。
御神体の女峰山を遥拝する。当初の三本は、元禄十二年(1699年)、延享四年(1747年)、寛延二年(1749年)にそれぞれお倒れあそばされた。

ここでわかるのは、筍の成る竹の笹に霊が宿る事。社寺を造営する木材に神の守護がある事。植物の恵みに感謝し、森を大切にする事。
前回は、雨の直後で霧が立ち込め湿度が高く石段が滑ったが神秘的な様相だった。今回は猛暑日でここに参れば涼しく、水の恵みが沁みた。また、女峰山の慈愛に触れたような気がして余韻が残る。「運試しの鳥居」の御利益を早速、使役してみようかと。






この御社の奥にある石像は?

左側の石仏に慈愛を感じた。深い意味があるはず。

運試しの鳥居

前回の時には鳥居に投じる球がなかったから、小石を投げていたのだが。最近ですね。

柔らかい球で円弧を描き、1回目で穴をくぐってここに落ちた。

楼門

拝殿

御朱印は、二荒山神社で授与されている。

本殿 唐門

縁結びの笹 霊が宿り、良縁を祈願しながら結ぶとされるのだが植物が枯れてしまう。それよりも大切にしたい人の名を祈願するところ。

これは、心に沁みる十訓。胸に手をあててみよう。

子種石 崇敬を受けている。切り株に石が置かれ、ケルンのように積まれていた。

酒の泉 この水で酒をつくると旨い。泉の部分にネットが敷かれている。

瀧尾稲荷神社 空海は稲荷神を信仰した。東寺と伏見稲荷の言い伝えが多数ある。

無念橋と三本杉《御神木》自分の歳の数で渡れば、御神体の女峰山をお参りした事になるそうだ。

三本杉 最も厳めしい慈愛を感じる。空海がどのような思いで創建し、御神木を祀られたか。1200年の時を超え、今も護っている。


何をもってしてもこの三本杉の偉容は言葉に譬える事ができない。現在は二代目で、当初の三本は、元禄十二年(1699年)、延享四年(1747年)、寛延二年(1749年)にそれぞれお倒れあそばされた。むやみやたらに移すことはできない。


谷川連峰「平標山(たいらっぴょうやま)」花の百名山


谷川連峰「平標山(たいらっぴょうやま)」《花の百名山》

山友が教えてくれた山。この日、新潟県はこの夏一番の37℃を観測。

新潟県と群馬県境にある標高1983mの山。谷川連峰は、谷川岳の双二峰(トマの耳 1963m、オキの耳 1977m)をはじめ、万太郎山、仙ノ倉山(最高峰 2026m)平標山、松手山(1613m)などで構成され、縦走コースの山行で知られる。一ノ倉沢のロッククライミングは日本三大岩場の一つ。谷川岳は、ロープウェイで尾根まで一気に登れる割には、岩場で鎖場や梯子があり、難易度が高いとされている。そして世界でも遭難が一番多い山だとか。例として「道標の間違い」の致命的な情けないミスがあったというがあってはならない。私も割と有名な山の立派な標柱で見たことがある。その標柱はすぐ行き止まりを指し示し明らかに方向が間違っているのがわかるから影響はほとんどないけれども。道標をみたら、地図で確認するイメージなのだろうか。そういえば「地図を確認」の標示が多いなと思った。また、木の階段の低く細長いスペースに標示板があるのが特徴。花の百名山「平標山」は高山植物のお花畑で人気があり、ハイキングのつもりでなくしっかりとした登山装備でのぞむ事。日本海側に大きな山がないのでこの標高でも暴風が吹き荒れ天気の急変に注意。豪雪地帯の「越後湯沢」がすぐ隣にあり温泉の宝庫でもある。

登山コースは、標高差1000mで登り3時間半を要し下りは2時間半。日帰りでなく「平標山の家」に宿泊、あるいはテント泊するのが一つの方法。登山口から松手山 平標山 (仙ノ倉山) 山乃家 平元新道の時計回りの周回が一般的。最初の松手山への急登がきつい。そこで私なりに考えた。半時計周りの周回もあるのかなと。しかし松手山への急下りは避けたい。結果、平元新道から山乃家 平標山 仙ノ倉山 のピストン。ただ、山乃家から平標山までの木の階段の急坂は長い。荷物の軽減、水分補給で楽に歩行できる。

駐車場(973m)9時40分 登山口入口 10時10分【ゲート】 10時40分 平元新道登山口(1190m) 12時 平標山乃家(1655m) 13時25分 平標山頂上(1983m)
14時 下山 14時50分 平標山乃家 15時50分 平元新道登山口 16時20分【ゲート】16時45分 登山口入口

登山口駐車場は広く3か所、臨時などもある。人気の山。実は、掃部ヶ岳(かもんがだけ)を登った時に山友が教えてくれた。梅雨の最中、6月中旬がチングルマやハクサンイチゲのお花畑の最盛期だとか。今回はルート上に「虫」ブヨもヒルもセミもいない静かな山行はどこまでも続く木の階段。駐車場から二居川(ふたいがわ)沿いに進むと橋があるので左側に行くと松手山方面登山口、右に小屋があるところが平元新道登山口入口で沢沿いの道をすすむ。二居川の透明で反射した緑色の清流は上高地に負けていない。途中に一般道との出合で「→山乃家→」の標示板がある。ここから再び沢沿いの道。しばらくいくと橋の手前で沢沿いの道が終了、ここから車道(ダート道)を歩く。しばらくするとゲートがある。さらに材木置き場がありその先が平元新道の登山口。道祖神がお迎え。そこからはいつもの登山道で急な木の階段あり巻道ありで高度をあげていく。1時間ほど経ち、樹林帯が終わるのかなと思いきや、巻道で登山道からは松手山の鉄塔か苗場山方面がのぞかせる。登りきったところが「山乃家」。いきなり大迫力の仙ノ倉山がみえずっと右側に聳える。驚いたのは「木の階段」どこまであるの。苦手ではなく金剛山も木の階段だらけだから驚く事はない。ただ、ところどころ間隔が狭かったり、角度が急すぎて膝が攣りそう。2回くらい立ち止まり息がきれた。水分補給で復帰。登ってもその先のピークが3回くらい。稜線が近く見えようやく山頂に着いた。文字通り平らな頂上。四つの登山道の交差点。仙ノ倉山の稜線歩きは天上の楽園。ワタスゲが少し見えている。クマザサの大草原と開放的な森林限界がこの山の特徴。下り、平元新道登山口手前でジムグリに会う。大きくはない。私が道を進むのを避けてくれたのだ。無事、登山口に到着。帰りは、「猿ヶ京温泉」に立ち寄る。

 

前橋ICから83㎞ 月夜野ICから国道17号線 みなかみ町は広く、みなかみ温泉はもちろん、猿ヶ京温泉など秘湯の宝庫。


 

平元新道登山道入口 橋の右側 小屋があるところからスタート。

二居川(ふたいがわ)の清流。透明で緑色に反射している。上高地に負けていない。登山口入口からすぐに水飲み場がある。

材木置き場、すごい数。

平元新道登山口はここから。道祖伸がお迎え。

樹林帯を抜けるかと思うと、これが巻いて巻いてなかなか抜けられない。これは松手山の鉄塔や苗場山方向かな。

忘れかけた頃に「山乃家まであと20分」の標示が。対向で下りの登山者累計15人と出逢う。

登りきったところにある「平標山乃家」

仙ノ倉山がどどーんと大迫力の山容、奥に谷川岳かな。

祠があるので無事を祈願し、平標山へ道を進める。

木の階段、踊り場がなく角度も急なので途中で止まることができないのがネック。木の階段、嫌いなわけではない。

時期的に、ワタスゲがみられた。「花の百名山」なので、高山植物がいろいろと。


最後の木の階段を登りきると山頂へ。

これが山頂?岩山もなく平。山容が穏やか「平標山」

絶景。仙ノ倉山は壮大。これを超えると谷川岳方面へ。

湿原、池塘もみえる。

登山道整備の方には感謝しかない。

下り道の平元新道登山口手前でジムグリと対面。私が通るのを避けてくれた。

帰り、猿ヶ京温泉で温泉に浸かる。サンバーム(SPF50+)を塗っておいたが、日焼けした。外湯が6つあり。ぬるめの湯で、ゆっくりと。


猿ヶ京温泉と相俣ダム


猿ヶ京温泉と相俣ダム

お腹を空かせていた猿がある夫婦によって救われ、そのお礼に夫婦の子供のやけどを温泉で治したことが起源とされる。また、戦国武将の上杉謙信の「申の日」伝説がある。江戸時代、上州と越中との境にあり、三国峠の上州側に関所があった。明治時代には、関所が廃止され 温泉のみが残った。1959年(昭和34年)相俣ダム建設に伴い、集落が現在地に移転。40件の宿屋がある。赤谷川をせきとめた「赤谷湖」もその時できた。桜の名所として知られる。

「まんてん星の湯」日帰り温泉と食事、土産、観劇、体験とみなかみ町の拠点の一つ。
源泉:58℃ 泉質 内湯2 サウナ1 外湯4 さまざまな露天風呂があり赤谷湖を展望しながら。
ぬる湯と熱めを交互に入ると血行がよくなる。

○ カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉 → 血圧を下げ痛みを和らげる鎮静作用。

○ 弱アルカリ性低張性高温泉 → 皮脂を溶かし角質を軟化させるため、肌がすべすべに。

「よもぎ蒸し風呂」に興味がある。あと、ダムカレーの「相俣ダムカレー」が食べられ、食器まであるという。
さらに、猿ヶ京温泉には「BUNGY JAPAN 猿ヶ京バンジー」高さ62mのバンジージャンプがある。





 

相俣ダムカレー


高山植物の女王「コマクサ」


高山植物の女王「コマクサ」

コマクサ(駒草)ピンク色のケシ科の花 可憐な花で花言葉は「高嶺の花」
標高2600m以上の白馬岳や根石岳、また高緯度の標高2000mの大雪山、蔵王などの山岳帯で自生。高さが5㎝で岩場の砂礫にはりついて咲いている。薬草の成分が腹痛に利用できる事から乱獲され絶滅したところも多い。レッドリストに指定され上信越高原国立公園、中部山岳国立公園、八ヶ岳中信高原国定公園などでは採集が禁止。白馬五竜高山植物園などで植生されている。

池の平湿原は三方ヶ峰の火口が高層湿原となったもの。標高2000mから2200mにかけての三方ヶ峰(2040m)見晴岳(2095m)雲上の丘(2110m)雷の丘(いかずちのおか)(2108m)などで構成。木道がしかれ、鏡池が景色をうつしだす。レンゲツツジは終わりかけだった。シャクナゲをみながら少し登り樹林帯を進むと三方ヶ峰の山頂に着いた。柵がしてあるが崖の手前に、コマクサが咲いていた。岩場の砂礫に水分を集めて根をはる。厳しい自然の中、きれいな花を咲かせる姿は、感動もの。花は咲くだけでは次につながらない。2000mの高山で気温が低い中でも、マルハナバチやハナアブが受粉を手伝う時期があるのだろう。

駐車場は7時から17時まで。トイレ完備。協力金をおさめてスタート。3時間の散策は充分楽しめる。

 

この日、午後3時頃から雨の予報、軽登山で丁度よかった。朝7時からの池の平湿原の散策が終わり「ランプの湯」高峰温泉の一番湯に浸かった。