Category: バッハ Bach

2020/3/19~25 生誕335年「バッハ・イン・ザ・サブウェイズ 2020」Vol.6


「Bach in the Subways 2020」 3/19-25 バッハ・イン・ザ・サブウェイズ

生の音楽を聴く人が減っています。そして、クラシック音楽のライブも少なくなっています。生の音楽の感動を共有しましょう。
クラシック音楽の危機を救おうと 一人のチェロ奏者がたちあがった。デール・ヘンダーソン。(Dale Henderson)
地下鉄の駅で2010年3月21日 バッハの誕生日にはじめた。だから「バッハ・イン・ザ・サブウェイズ」と言う。
彼はチップを受け取らなかった。翌年は、二人でチェロを弾いた。

このムーブメントは、やがてアメリカCNNに取り上げられ話題となった。日本には、2015年に初めて上陸した。
2015年の直前、表参道ヒルズの開催を前に打ち合わせでこの話を聞いた。世界じゅうのバッハを愛する演奏家とリレーする「世界同時バッハ」それが、バッハ・イン・ザ・サブウェイズ。

2015年は、3月21日一日のみの企画であった。
私は、1日 4会場(和歌山 高野町 高野山霊宝館迎賓館 大阪 泉佐野市 りんくうタウン「星の広場」奈良 法隆寺 いかるがホールホワイエ 奈良 桜井 トラットリア前澤)でプロジェクトを進行。バッハリレーをさまざまな場所で展開。世話人となりオーガナイザーになりました、
翌年からは日本の「Bach in the Subways」実行委員をつとめています。(一般社団法人「クラシックを聴こう協会」内 実行委員会サイト)
2015年は40か国140都市以上が参画した。日本では、25か所300人以上が参画した。

その活動は、Bach in the Subways Japan Facebook Pageでアーカイブされています。これまでも
私は、創始者 デール・ヘンダーソンともコンタクトをとってきました。彼のムーブメントに対する気持ちは 世界じゅうに伝播しています。

そして、2020 バッハ生誕335年 6回目 新たな展開が。詳しくは、2020の企画イベント発表時に。
やってきて本当によかったと思います。
この活動は、ボランティアにより賄われています。運営活動には資金が必要です。こちらの趣旨に賛同の方は、ご寄付をお願い申し上げます。

 

素晴らしい日になる事を願っています。会場提供者の多大な協力、会場主催者、演奏参画者に最高の賛辞を送ります。
ポリシーは 3つ。

1 バッハの曲を演奏する事(他の作曲家の演奏はNG)

2 無償演奏(お客様から演奏料をいただいてはいけません)

3 観覧者にポストカード(フライヤーなど)を渡し、バッハ・イン・ザ・サブウェイズの趣旨を知らせる事。

(※ SNSに画像や動画等をアップロードする事。)

関心のある方は こちらまで。ご説明、サポートなどお答えします。

bach.it.subways.j.k@gmail.com

 

私のヒストリー

2015 3月21日 1日(日本初上陸)
和歌山 高野町「高野山霊宝館」奈良 法隆寺「いかるがホール ホワイエ」大阪 泉佐野「りんくうタウン星の広場」奈良 桜井「トラットリア前澤」

2016 3月19日~21日 3日
大阪 高槻「摂津響ザール」奈良 香芝「ポップイン」奈良 桜井「トラットリア前澤」和歌山 かつらぎ「丹生都比売神社」滋賀 豊郷「旧豊郷小学校講堂」

2017 3月18日~21日 4日
和歌山 かつらぎ「丹生都比売神社」滋賀 豊郷「旧豊郷小学校講堂」大阪 高槻「摂津響ザール」京都 木津川「高の原サンタウンプラザ」
奈良 広陵「カフェ そらみる」兵庫 神戸「御影クラッセ」

2018 3月21日~25日 5日
和歌山 かつらぎ「丹生都比売神社」 兵庫 神戸「御影クラッセ」 大阪 高槻「摂津響ザール」 京都 木津川「兜台集会所」奈良 大和郡山「フリースペース横田」
滋賀 豊郷「旧豊郷小学校講堂」

2019 3月21日~24日 4日
山梨 北杜「八ヶ岳リードオルガン美術館」 大阪 高槻「摂津響ザール」 兵庫 神戸「御影クラッセ」
和歌山 かつらぎ「丹生都比売神社」 奈良 宇陀「道の駅 大宇陀」

 


2015.3.1(日)14時 「 ジョジョクラシック」バッハ vol.75


ジョジョクラシックは、クラシック音楽でリラックスできる60分。こちらにも記事があります。ネットラジオ(PC用) http://csra.fm/asx/hasimoto.asx
スマホ タブレットは専用アプリ(FSTREM または TuneIn Radio)をダウンロード 設定すると視聴できます。設定方法 http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】バッハ パルティータ第6番ロ短調 「フランス風序曲」より
メヌエット ト長調 ト短調 御喜美江(アコーディオン)
管弦楽組曲 第3番ニ長調 よりアリア 生水敬一朗(バンドネオン)
シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン パルティータ)2番二短調より) ギドン・クレーメル
平均律クラヴィア曲集第1巻第1番ハ長調
カンタータ第147番より 「主よ 人の望みの喜びよ」

【ピックアップ】バッハは「音楽の父」と呼ばれ今日の音楽を楽しめている私たちにとって 「小川(Bach)ではなく大海だ」と言ったのはベートーヴェンでしたね。バッハの曲は 後世の作曲家に大きな影響を与えています。鍵盤楽器なのにリード楽器のアコーディオン どんなに強くても柔らかい バッハの音楽が風のように流れます。

私は バッハのシャコンヌで思い出があります。20年前 映画 無伴奏 シャコンヌが銀座でロードショーしていました。フランスの地下街 ヴァイオリニストの葛藤を描いた作品。バッハの「シャコンヌ」ギドン・クレーメルの演奏が素晴らしかった。その後 約10年後 私はアコーディオンをはじめたのだが、コンクールにこのシャコンヌでエントリーした。入賞できたので 思い出の曲である。そして10年後 今年 Bach in the Subways 何か縁を感じている。

バッハは今年生誕330年を迎えます。3月21日(土)は、世界同時バッハと題し 世界39カ国 129都市以上で演奏されます。これを 「Bach in the subway」と呼び 日本でもバッハをお祝いするイベントが行われるでしょう。アプローチは 会場提供 演奏参加 撮影者 サポーター 見物人 などの参加の仕方があります。
「bach in the Subways Japan 」で検索 情報はこちら http://bachinthesubways.com/ja/

【最新情報 3月2日現在】 大阪が「130番目以降の都市に登録」の意向です。
3月21日(土)演奏者 撮影者 観覧者 を募集しています。問合せ:Bach in the Subways Japan 大阪の会(仮称) 090-2100-3258  nishikunn@hotmail.com まで

J.S. バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲 BWV1061a から 御喜美江 (Accordion)

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次回は3月8日(日)です。


2014.12.21(日)14時~ ジョジョクラシック バッハ ロ短調ミサ vol.65


ジョジョクラシックは、クラシック音楽でリラックスできる60分。FMはしもと
ネットラジオはこちらをクリック(PC) http://csra.fm/asx/hasimoto.asx
番組へのリクエスト・メッセージ http://816.fm/?page_id=18

【曲予定】バッハ ミサ曲ロ短調 BWV232
【ピックアップ】強烈な最初の荘厳な音で始められる「ミサ曲ロ短調」そして キリエ・エレイソン 主よあわれみたまえ 次のキリエも又 半音階進行で 悩める心情をあらわしている。
バッハの作品としては マタイ ヨハネ 受難曲についで 最高傑作とされている。
この曲に取り組むのは 1733年ごろと考えられ カンタータ作曲の頃のものを集大成し 総力で取り組んだ。音楽学者はこう指摘する。バッハが全人生をかけた作品。晩年 目が見えなくなり創作が減るが1749年完成。楽譜の浄書を行うなどこの曲に対する執念がうかがえる。

サンクトゥスは1724年にキリエとグロリアは、1733年に作曲。キリエは、1733年2月1日に没したザクセン選帝侯強健王アウグストの追悼のために、またグロリアはその子アウグスト3世の選帝侯継承の祝賀のための作品。なお、アウグスト3世はポーランド王位継承のためにカトリックに改宗していた。バッハはこの作品(キリエとグロリア、 BWV 232a)をアウグスト3世に献呈する際に、1733年7月27日付けの書簡を添え、「ザクセン選帝侯宮廷音楽家」の称号を望み、ライプツィヒでは「苦労の連続である」ことを訴えている。この2曲は、1733年に、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハが6月からオルガニストを務めていたドレスデンのソフィア教会にて演奏されたが、アウグスト3世の臨席はなかったと考えられている。なお、1734年には、ライプツィヒを訪れた王夫妻のために、その臨席のもと世俗カンタータ を演奏しているが、その冒頭部はロ短調ミサ曲の「ホザンナ」と同じである。クレド(ニカイア)は1732年に作曲。1748年に、バッハは全曲の清書譜を作成した。

大バッハに尊敬する音楽家 生涯をかけてバッハの作品を演奏する試みや録音など 素晴らしい。
鈴木雅明 バッハコレギウムジャパン 京都バッハソリスデン 芸大カンタータクラブ バッハカンターターアンサンブル・・・

バッハの驚くべき事実
9歳で母親 10歳で父親が亡くなり 孤児となった。長兄クリストフに引き取られたが、合唱団の仕事をする傍ら 夜は屋根裏部屋で月光の光を頼りに 写譜を続け 音楽を体得していた。14歳で教会の給費生となり 自分で築きあげていった。また、教会オルガニストをつとめながら カンタータをコンスタントに作曲しつづけたこと。ほとんど毎週 20分~40分の曲を1707年~35年ごろに約300曲つくられる。その間に 協奏曲やオルガン曲 コラールも書かれていたことを考えると その創作力も 神がかりであった。
子孫をたくさん残し 最初のマリア・バルバラ(1680-1720)で7人、後のアンナマグダレーナ(1701-1760)との間に 13人いた。エアフルトでバッハの名を知らないものはいなかった。

カールリヒターの指揮は名演である。最初の強烈な響き 「キリエ」が荘厳な音楽。キリエエレイソンの半音階的進行は 憐みを表現している。

次回は12月28日(日)です。


2014.11.16(日)14時~ 「ジョジョクラシック」FM816 バッハのフルート vol.60


ジョジョクラシックは、クラシック音楽でリラックスできる60分。FMはしもと
ネットラジオはこちらをクリック(PC) http://csra.fm/asx/hasimoto.asx
番組へのリクエスト・メッセージ http://816.fm/?page_id=18

【曲予定】バッハ フルートソナタ第2番変ホ長調 BWV1031 【第2楽章 シチリアーノ】
フルートと通奏低音のためのソナタ 第1番ハ長調BWV1033   第3番ホ長調BWV1035
無伴奏 フルートのためのパルティータ イ短調BWV1013

【ピックアップ】無伴奏フルートのためのパルティータは フルーティストにとって難曲である。ブレスが必要なこの楽器にとって フルートソロのみで表現される世界は幻想的で この曲を聴くと フルートの多彩な表現をみることができる。バッハの時代は 「フルート・トラヴェルソ」のために書かれている。

フルートが発明される前は、ブロックフレーテといわれ 木管で たて笛 リコーダーをさしていた。リコーダーは音の強弱によりピッチが変わるなどの課題もあった。ドイツ人 フルート奏者 テオバルト・ベームの発明により金管楽器としてコンサートフルートが発明され正しい音階の発音 音量の強化などがはかられ 古楽のフルートがオーケストラから採用されなくなり現代のフルートとなる。なお、古楽のフルート(横笛)は 区別するために「フルートトラヴェルソ」と呼ばれている。また、たて笛はリコーダーと呼ばれるようになった。

シチリアーノは バッハ フォーレ レスピーギなどの作品がある。このリズムは 癒しの音楽となり モーツァルトのピアノ協奏曲第23番 第2楽章でも使われている。また、バッハのシチリアーノはピアニストのケンプによりピアノ独奏にも編曲され今日 親しまれている。

最近の研究によれば バッハの作品 「フルートソナタ第2番」について、偽作説がある。当時の トリオソナタ=フルートと通奏低音のためのソナタ(フルート チェンバロ ヴィオラダガンバ)をバッハは作曲しているが その雰囲気とフルート独奏のためのソナタ(フルートとチェンバロ)は 形式が進化していて和声も自由で バッハらしくないというのがその理由。では 誰の作品なのだろうか?こんなに有名なのに。

画像は 木管のリコーダー(モーレンハウエル)学生の時にデュオを組んで練習していた。

次回は11月23日(日)です。


2014.9.21(日)14時~ ジョジョクラシック バッハ チェンバロ vol.52


ジョジョクラシックは、クラシック音楽でリラックスできる60分。FMはしもと
ネットラジオはこちらをクリック(PC) http://csra.fm/asx/hasimoto.asx
番組へのリクエスト・メッセージ http://816.fm/?page_id=18

【曲予定】バッハ フランス組曲第5番ト長調 グスタフレオンハルト
トッカータ ホ短調 曽根麻矢子
イタリア協奏曲 ピーター・ヤン・ベルダー
【アンコール】「フランス風序曲」 ガヴォット エコー

【ピックアップ】グスタフレオンハルトさんは 親しみのあるレクチャで 古楽をひろめた人として名高い。
チェンバロのリサイタル 生で聴く機会は逃さないようにしたい。ホールにおいてないこともあるので 楽器を運搬して調律 2-3回はするのだろうと思う。ピアノと違い狂いが出やすい デリケートな楽器。繊細なそして レトロな音色。

チェンバロ ハープシコードは ピアノの前の楽器。1750年ごろはチェンバロの時代だった。1800年ごろにはピアノが発明される。クラビコードのように 弦をはじいて音を出す楽器。ピアノは ハンマーフェルトが弦をたたく打鍵楽器。似ているようで全く違う。特徴は、ピアノのような繊細なタッチセンスはない。そのかわりストップ レバーなどで音色を変えたり 二段鍵盤を弾き分けることにより 音楽を表現している。元々 通奏低音として ヴィオラダガンバ チェロとともに 伴奏楽器として使われていた。
それを独奏楽器としたのはバッハである。平均律クラヴィア曲集などは 大きく前進させるものだった。さらに 24の調性にわたるおそらく初めての練習曲で 旧約聖書と呼ばれている。

太田区に山王オーディアムという、コンクリートうちっぱなしのホールがある。渡辺順生氏のレクチャは興味深い。平均律か中全音律か 音楽がどう響くか。チェンバロ奏者・記者の方からご縁をいただき 東京第一ホテル イベントで コンサートピアノ調律をさせていただいたことがあったな。ピアノフォルテとフォルテピアノ ベートーヴェンの月光ソナタなどを弾き分けていくというもので 興味深い企画。

曽根麻矢子氏は チェンバロ奏者の第一人者。

次回は9月28日 14時です