Year: 2019年

2019.4.20「リラ・クラシック」(土)7:00「スクリャービン」 vol.49


リラ・クラシックは、クラシック音楽でリラックスする60分。ネットラジオ(PC) http://csra.fm/asx/hasimoto.asx スマホアプリ(TuneIn Radio)。 設定 http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】スクリャービン「24の前奏曲」作品11から 幻想曲ロ短調作品28  練習曲嬰ハ短調作品42-5 ホロヴィッツ
ピアノソナタ第3番嬰ヘ短調「心理状態」作品23 交響曲第4番「法悦の詩」作品54 Le Poème de l’extase

ショパンを敬愛し作曲もはじめモスクワ音楽院に入学する。同級生はラフマニノフ。
繊細なピアニスムと左手のコサックとしての音型に特徴があり、演奏の難しい作品がある。
前期は、ショパンのような調性音楽で人気が高い。しかし、スクリャービンの本領は「神秘和音」などを使った独特の世界観。
幻想曲作品28、交響曲第2番作品29を終え、そしてピアノソナタ4番作品30以降からは神秘和音があらわれ調性のない音楽を描いてゆく。

交響曲第4番「法悦の詩」は、単一楽章の交響曲(交響詩?)で ハープ、チェレスタ、オルガンや弦楽4部を使用した大規模な作品。最後をみてほしい。

Scriabin: The Poem of Ecstasy / Salonen · The Philharmonia Orchestra

Tsotne Tsotskhalashvili plays Scriabin Sonata No.1 in F minor Op. 6

小山実稚恵のスクリャービン


哲学の道 疎水の桜 萬葉集から詠む 


哲学の道 疎水閣 インクライン もう最後かもしれない最期 名残惜しむ桜

この時期、日本に来てよかったと外国の観光客が言ってました・・・
そう 奈良時代には梅が 平安時代には桜が 花見の代表格となり 人々の心をとらえたのでした。
1300年も引き継がれています。

花の和歌が多数 詠まれています。

萬葉集四〇七四より 大伴池主 詠み「桜花、今ぞ盛りと、人は言へど、我れは寂しも、君としあらねば」

お濠を掘る。生活の水を確保するためには、井戸水だけでは住民を支えきれない。
高低差を利用して琵琶湖から疎水閣、または岡崎疎水、運河から鴨川へとつないだ。水運は貴重。
十石船は、インクラインで移動する斬新なアイデア。京都の水力発電が新しい時代を切り開いた。
山科 蹴上 東山三条へと 市電が走っていたのだ。現在は、地下鉄東西線になったけれども。


ショパン/即興曲第3番変ト長調作品51


ショパン/即興曲第3番変ト長調作品51

1842年作曲 8分の12拍子(3連音符×4)舟歌風の詩曲。

5241の重音で ソプラノを美しく奏で しかも軽さ 重さのニュアンスを備え 丁寧に弾くこと。

中間部の 変ホ短調が 哀愁を帯びている。特に左手のバスが チェロのように 雄弁に語る。それを右手で包むように。
八分音符の間に右手の3連音符が絡むところが複雑だが 聴かせどころになる。ハーモニーを感じて。

即興曲の世界。シューベルトで知られているが ショパンの即興曲も 独特のものがあり じっくりと聴いてみたい。
仲道郁代のCDがある。

第2番は嬰へ長調作品36で対照させたのではないかな。

Charles Richard-Hamelin – F. Chopin “Impromptu in G flat major, Op. 51”

序奏は 柔らかく 詩的。一見なんでもないようなフレーズがショパンならでは。穏やかな日差しが包むように。

左手は跳躍があるが 黒鍵を使うことで負担が和らげあられている。

中間部は 主題部と対照的に 寂寥感があり 低音部のバスを響かせること。右手は 左手の旋律を濁らせてはならない。穏やかながら 感情をこめて。

コーダ 最後の3小節。左手のバスをよく聴いて。物語の終わりを考えて。
弾き終わった後 手元に感情が残っているかのような余韻が。


2019.4.14 日本音楽学会西日本支部特別例会


日本音楽学会西日本支部特別研究会 があります。どうぞ この機会にご参加ください。

日  時 : 2019年4月14日(日)13:30〜17:00
会  場 : 本願寺聞法会館 研修室1(京都市下京区堀川通花屋町上る柿本町600番地1)
アクセス : JR京都駅から市バス9、28、75号系統「西本願寺前」下車 徒歩5分、またはJR京都駅より徒歩20分
地  図 : http://monbou.jp/html/n1c5.html
例会担当 : 能登原由美(大阪音楽大学)
内  容 : シンポジウム

「戦争/暴力」と人間——美術と音楽が伝えるもの

第2回 総力戦体制下の芸術

司会/コメンテーター:
柿本伸之(広島市立大学・非会員)

パネリスト:平瀬礼太(愛知県美術館・非会員)
戸ノ下達也(洋楽文化史研究会・東日本支部)
井口淳子(大阪音楽大学)

後援:浄土真宗本願寺派綜合研究所(仏教音楽儀礼研究室)

頻発するテロや排他的な国家主義の台頭が新たな戦争の脅威をもたらす一方で、日常生活にも様々な形で広がる暴力。こうした、言わば「見えない戦争/暴力」については、芸術がしばしばその存在を露わにしてきた。その一方で、プロパガンダなどに明らかなように、芸術は暴力を「見えなくする」ものでもある。では、21世紀を生き延びるにあたって、私たちは「戦争/暴力」と芸術の関係をどのように捉えれば良いのであろうか。
昨年9月に原爆の図丸木美術館で行われた1回目のシンポジウムでは、「ヒロシマ」や「ベトナム」、あるいは戦争画の評価と受容などの視点から、テーマ全体に関わる様々な問題提起を行った。2回目となる本シンポジウムでは、15年戦争から敗戦を経て戦後復興期に至る過程に焦点を当て、国家や社会が一丸となった「総力戦体制」が美術界・音楽界に与えた影響についてみていきたい。また、戦時期から戦後への継続・断絶の諸相をも視野に入れることで、現在や今後の社会と芸術のあり方を含めた幅広い議論を展開する予定である。

【更新】三名のパネリスト。日本絵画、彫刻などについての規制。戦後の回復について。日本における戦時体制と芸文統制について。検閲の対象になった音楽。シャンソン、昭和歌謡・・・英米のもの。上海は特別な文化区で日本との交流について理解できた。時代背景を知ることが 物を語る時に役立てられる。

当時の楽しみは 浪花節 講談 落語・・・であった。


吉野千本桜


吉野千本桜 3月30日~5月6日(交通規制)※観光バスの交通整理と、一般駐車場は運営協力金(1500円)として如意輪寺やロープウェイ駅周辺などで申し受けする。

吉野山とは、山の頂上を指すのでなく、金峯山寺から大峰山寺まで南北20㎞一帯の連峰をさし、高野、吉野、熊野、参詣道が関連する。
修験道の開祖、役行者が金峯山で修業し、本尊・金剛蔵王大権現を感得される。山桜に刻んで、山上ケ岳(大峯山寺本堂)と吉野山(金峯山寺蔵王堂)に祀られた。これが金峯山寺の開創とされた。秘仏本尊蔵王権現(約7m)三体のほか、多くの尊像を安置する蔵王堂も創られ、行基菩薩によって改修され、1592年(天正20年)再建されました。檜皮葺きの大屋根は、高さ34m、四方36メートルにも及び、木造古建築では日本最大の大きさです。桜の木がご神木で 桜の苗を寄進することで多く植えられるようになり、下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、上千本(かみせんぼん)、奥千本(おくせんぼん)3万本ともいわれる。

南北朝時代、後醍醐天皇は吉水院を居所とした。安土桃山時代、豊臣秀吉は吉野を訪れ、秀頼を授かった。吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)の社殿は、1605年(慶長10年)豊臣秀頼が創建したとされる。しだれ桜が有名。

右殿  天萬栲幡千幡姫命 玉依姫命 瓊々杵命
正殿  天之水分大神
左殿  高皇産霊神  少名彦神  御子神

木造玉依姫命坐像 建長3年(1251年)鎌倉時代の作。像高80㎝ほど。

吉野山 花は見ぬとも 水分の 神のみまへを おうがむがよさ
水分の 神のちはひの なかりせば これのあが身は 生れこめやも
父母の 昔思へば 袖ぬれぬ 水分山に 雨はふらねど

本居 宣長

 


2019.4.11(木)13:00「おきがるタイム」vol.145


2019年4月11日(木)13:00~15:00「マコルネのおきがるタイム」FM816
(インターネット放送)サイマルラジオに対応 (PC) http://csra.fm/asx/hasimoto.asx
※ スマホは、アプリの設定をご覧ください。 http://816.fm/?page_id=71 

春の歌 スピッツ ラストダンスは私と 岸洋子 パダムパダム アンヌ・リーズ オードンナ・クララ 黒き汝が瞳 ベーレン楽団 ユーアー・マイサンシャイン スワンダフル 岸ミツアキ 春の歌 由紀さおり 春の小川 宗次郎 この世の花 島倉千代子 可愛い花 ザ・ピーナッツ 丘は花ざかり 藤山一郎

【コラム】花盛り。野外でのアコーディオン演奏がありました。介護予防支援講演会 30名と楽しみました。

 


介護予防支援講演会 2019年4月6日の事


介護予防支援講演会 2019年4月6日の事

下市町介護予防支援講師でサロンにうかがった。
浄水場近くのグランドゴルフ場。あたたかく「最高だね」とみなさん言われていました。
昨年までは、ゴルフ大会をしていたようです。30名ほど。最高齢95歳。大正13年生まれ。

久しぶりに会う方もおられた。アコーディオンや楽しいお話に耳を傾けていただき
ありがとうございます。私のモットーは「楽しく」そして鍛錬。講演後に元気度をアップ。
介護度を増やさない、介護予防を支援する。健康増進を目的に講演会のメニューが組まれている。

うた伴奏 15曲 + 聴いていただく曲 3曲 + アンコール曲 すべて暗譜。
60分で19曲、トーク含む。すべて立奏で練り歩き、その景色は美しかった。

たしかに13㎏、体力はあった。腹筋がわれている(笑)。

私の師匠は80歳を超えているが、月1回はエキセルシャー、コンチネンタル アコーディオン12㎏をソフトケースにかついで
電車で移動する。体力が落ちていないか チェックするためだという。

アコーディオン奏者は、年齢が高くなると、軽いアコーディオンに乗替えたりする人が多いのでは。
スイッチ(パイプオルガンでいうストップ)の数が少なくなれば 表現も変わってくる。
師匠も私も基本的に、楽器を変更しないで演奏する事を前提としている。もちろん 楽器を借りたりすることはたまにあるとしても。
この楽器を持てなくなったときは引退するときだと決めているから。その覚悟が、鍛錬につながっている・・・

 

浄水場の堤に桜並木が。ここから下が演奏会場。桜の下でうたう会と昼食会。

会のみなさん。帽子を忘れないでね。また、水分補給をこまめに。このイベントには保健師さんと民生委員が関わっていて
町ぐるみで介護予防を支援している。


大化の改新「多武峰」


新元号 令和が2019年5月1日より施行される。元号について。
大化の改新(645年、大化2年)では様々な改革が行われたが、日本史上初めての元号が制定された。中臣鎌足と中大兄皇子(天智天皇)が多武峰で談合し、蘇我氏を失脚させ
天皇を主権とした政治がはじめられた。鎌足は、亡くなる前に最高位である「大織冠」を与えられ 藤原鎌足を賜った。

藤原氏はその後天皇家に入内する。平安時代、藤原良房は太政大臣を任され、摂関政治をはじめた。藤原道長をはじめ
藤原氏は摂関政治を執り続けた。親政は短期間であるが、天武天皇(673-686)桓武天皇(781-806)村上天皇(946-967)後三条天皇(1069-1072)後醍醐天皇(1333-1336)が行っている。その後、藤原氏は分氏するが現在もその子孫に引き継がれている。近衛家・鷹司家・九条家・二条家・一条家の五摂家など。三条家・西園寺家・閑院家・花山院家・御子左家・四条家・勧修寺家・日野家・中御門家などへの支流がある。ひとつの例が 伊藤、佐藤などの藤姓は、藤原氏との関連があるとされている。
現在、花山院弘匡さんは、春日大社の宮司をされている。

天武天皇7年(678年)、長男で僧の定恵が唐からの帰国後、藤原鎌足の墓を摂津安威から多武峰に移し、十三重塔を建てた。
天武天皇9年(680年)に拝殿が創建、多武峰妙楽寺としたのがはじまり。明治時代の神仏分離で談山神社とした。談山権現(藤原鎌足)を祀る。
神廟拝所に如意輪観音像と藤原鎌足像、三十六歌仙、百人一首扁額を所蔵する。藤原鎌足は万葉集に二首遺されている。

摂社、東殿(恋神社)は鏡女王を祀る。藤原鎌足の正妻。天智天皇・額田王・藤原鎌足との、歌のやりとりがあった。
情熱的な女性で、万葉集に四首遺されている。「むすびの岩座」がある。

本殿 藤原鎌足を祀る。

東殿(恋神社)鏡女王を祀る。

むすびの岩座

神廟拝所

如意輪観音像(秘仏)と藤原鎌足像

 

三十六歌仙、百人一首扁額

格天井 天女

総社拝殿の福禄寿大神(ケヤキ)

摩尼法井という閼伽井屋 このご神水、とても気持ちがよい。


カンタータ・・・「羊は安らかに草を食み」オルガン


キリスト教 カトリック教では 典礼として ミサ曲を使用する。

ドイツ プロテスタントでは ドイツ語によるバッハのカンタータが使われた。が
一方では、プロテスタントでも、ラテン語のミサ曲が使用されていたという。

バッハは 最晩年に「ミサ曲ロ短調」を20年かけて編纂された。ラテン語のための典礼音楽。
宗教をも超越するバッハの音楽。

バッハのカンタータは、最初、世俗カンタータから曲がつくられ、やがて「教会カンタータ」が多く作られる。
キリスト教の世界を描く。そこには、美しいアリアとコラールが。弦楽と通奏低音、ポジティフオルガンで奏されるものがある。

つい先日、パイプオルガンの演奏がかなった。

2015年10月に再開し、オルガンを演奏する日がやってくることを心待ちしていた。バッハといえば オルガン。
親しまれている作品が多くもっと知られるべきだとあらためて感じた。

八ヶ岳リードオルガン美術館のオルガンはあたたかい音色と潜在的なパワーを持っている・・・
オルガンは気温に敏感だ。そのため、音色がどんどん変わっていく。鳴りもよくなる。
丁寧に使うことが大事だと思う。

カンタータ第208番「狩りのカンタータ」よりアリア「羊は安らかに草を食み」

 


2019年6月9日(日)第33回ビバ・アコーディオン


2019年6月9日(日)第33回ビバ・アコーディオン

開場 10:00 開演 10:30~16:30(終演予定)

会場 松原市文化会館 大阪府松原市田井城1丁目3-11

西日本最大のアコイベント「ビバ・アコーディオン」毎年、全国から200人が集まり 演奏交流をする。
また、楽器展示、楽器修理、CD、楽譜などのコーナーも充実。ぜひ、お越しください。【入場無料】です。