霊南坂教会「水曜コンサート」25.4.30


霊南坂教会「水曜コンサート」25.4.30
霊南坂教会 1879年に創設された日本でも最も古い教会の一つ。京都・同志社の第1回卒業生である小崎弘道牧師と11人の青年たちによって創立された。1917年、東京駅を設計した辰野金吾氏による教会堂が建築された。1985年にアークヒルズの再開発により移転された現在の会堂は、旧会堂の面影を残しつつも、現代的な設備を備えたバリアフリー。ステンドグラスが美しい。また、パイプオルガンとハルモニウムをそなえる。そのハルモニウムは、アークヒルズのできる前からあったのだから。
アークヒルズは赤坂・六本木にまたがる広大な区域に森ビルの近未来構想が実現した。ANAインターコンチネンタルホテル、テレビ朝日、サントリーホール、超高層マンションなど。大都会の中に人、緑を感じる。40年経つというが、古さを感じさせない。そして、霊南坂教会は、当時は赤いレンガづくりであった。あの三浦友和と山口百恵の結婚式がここで行われたのだ。
チャペル水曜コンサート 梅干野 安未 オルガン・ハルモニウム 正戸里佳 ヴァイオリンによるコンサート。
プログラム:ブラームス/11のコラール前奏曲 作品122より第5曲「装いせよ、おお愛する魂よ」 ショパン(イザイ編曲)/ワルツ第14番ホ短調(ヴァイオリン&ハルモニウム)
バッハ/コラール前奏曲「われらとともに留まりたまえ」BWV649 コラール前奏曲「キリストは死の縄目につきて」BWV625
ヴィターリ/シャコンヌ(ヴァイオリン&オルガン)
プログラムについて:ブラームスの11のコラール前奏曲は最晩年の作品でクララへの追憶とバッハへの敬愛の作品。テキストとしてバッハのコラール前奏曲「装いせよ、おお愛する魂よ」BWV.654 との関連がある。ハルモニウムの音が上から降ってくる感じ。そこに、ショパン(イザイ編曲)ワルツ14番のヴァイオリンとハルモニウム。切れのよいヴァイオリンと柔らかなハルモニウムのベースとコード。不思議な響き。そして、1Fに降りてきて オルガンを2曲 バッハのコラール・プレリュード。「われらとともに留まりたまえ」は、カンタータ第6番の第3曲。「キリストは死の縄目につきて」カンタータ第4番の第2曲 マルティン・ルターの作詞でバッハは共鳴したのだろう。最後は、ヴィターリのシャコンヌ。圧倒的な情緒の世界。ヴァイオリンは上の方に響く。オルガンは全体を包み込む。変奏曲のバージョンにより、音量を自在にコントロールし、繊細な表現を可能にしていた。驚くほどの表現力。
梅干野安未さんは、教会のオルガン、コンサートホールのオルガンで演奏活動をされている。2017年、サントリーホールのコンサートで。この時、共演者は正戸里佳さんだった。2018年、所沢ミューズではオルガンのレッスンを受けた。益々のご活躍は喜ばしい事。
霊南坂教会
ドイツ・ベッケラート社製(1986年)
ハルモニウム:フランス・デュモン&ルリエーブル社製 1921年に寄贈されたもの。関東大震災と東京大空襲を免れたが、パイプオルガン設置後、いたみもあり使用されずにいた。2020年1月、オランダのルイ・ヒューフェナール工房で修復し完成。2023年、教会オルガンと対面になる2階のこの位置に鎮座。イースター礼拝から演奏されるようになった。100年前の音がよみがえっている。
ちなみに今日は「百恵デー」か。
ジェットスターの冊子の表紙が「百恵さん」?!
河合優実さん
プロフィール

- ☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー ピアノテクニシャン なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ
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