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2019年「台風19号」カテゴリー6?の猛威


2019年「台風19号」カテゴリー6? の猛威 #prayforjapan

日本のために祈ってくれてありがとう。
私は、社会福祉協議会 ボランティア連絡協議会の役員をつとめ 災害ボランティアの経験があります。
岩手県大槌町、大船渡市、宮城県石巻市、仙台市若林区など 災害ボランティアを実施、また視察しました。
その現場は実際見た者でしかわからない。被災された方は、あまりにも負担が大きすぎて言葉を失ってしまう。

2019年10月6日3時 マリアナ諸島の東海に発生した台風19号。たった一日で 中心気圧 915ヘクトパスカル 最大風速 65m 瞬間風速 80m に発達した。
暴風域は 直径700㎞ (東京から青森、または東京から岡山まで) 強風域は 1500㎞ (青森から下関=本州全域)が対象になる。
日本が台風の雲で完全に覆われた。

台風は 熱帯低気圧の一つで 北太平洋西部 で発生するものの名称。米軍の合同台風警報センター (JTWC) では カテゴリー別に分類しているが この超大型の台風19号を最強の「カテゴリー6」(存在しないレベル)の【スーパー台風】という評価が上がっていた。

避難する事が大事で 不要不急の外出はひかえましょう。

ちなみに外国人への情報として 英語ニュースでも警戒を呼びかけた。

【更新】

ただならぬ予感、おそれ。10月11日17時頃、まだ1500㎞離れているのに。すでに強風で窓がガタガタ揺れる。
低気圧の接近による頭痛と吐き気が。実は、私はいつからか「低気圧頭痛」があり
(極端な気圧の変化)+(極端な温度の低下)で体調不良になってしまう。

昨年の台風21号や2019年の15号とはケタ違いの台風という事はわかっている。
10日15時915ヘクトパスカル 猛烈な
11日18時925ヘクトパスカル 非常に強い
12日 4時935ヘクトパスカル 紀伊半島が暴雨域にかかった。おそらく初めてではないだろうか。

進路の推移

10月11日

10月12日 4時現在 935ヘクトパスカル 暴風域 東側410km 西側310㎞ 紀伊半島が暴風域に入った。

予想進路は ある程度的中しているように思える。
東北へ抜ける予想だが 多少「北寄りの進路をとった」ために 東北にも大きな被害が出た。
(12日21時からの13日3時推定の位置と 13日2時の位置が北寄りになっている事に注目)

大丈夫だろうか。
標高を調べた。私の家の標高は93m。近くの川の堤防越えの店舗は78m、水門前は71.3m、水面が70m。
高低差も考慮しなければならないが、川幅は2㎞ほどあり、普段は2割程度しか流れていないが
幅いっぱいに流れ、水面から高さ1.3mを超えると水門が溢れ逆流することになる。
そうすると堤防越えに低地から水が溢れ、店舗が浸水するだろう。

今回は、台風の進路の西側なのでまだ風雨は少ない方だが、それでも断続的に50㎜前後の雨が1日半ほど続き、時折非常に強い東風が吹く。
こちらの方が不気味で怖い。台風の北東側は、想像できない恐ろしいほどの風雨に見舞われたと思われる。

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緊急放流のダム、河川の状況

緊急放流の通知が15時くらいから 複数で聞かれるようになった。
それだけ 短時間で水位があがる 風よりも断続的な豪雨に ダムも決壊をおそれ
「緊急放流をするしか道はない」状態に陥った。城山ダムの件は、情報が錯綜したが

12日 13時に通知 17時に実施するとした → 見合わせた
(流域 ハザードマップ 浸水予定地域を巡回し確認した)
12日 22時に実施するとした → その後 21時30分に実施した

総雨量が300㎜を超えると 河川の危険水位を超え 氾濫、決壊、越水などの危険が高まる。
(想定雨量が最大で300㎜と設定されているところがある)
流域が狭まっているところや 普段は枯れ川の小河川が 一気に溢れた。

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大雨特別警報の発令【史上初 最多】

10月12日15時30分 大雨特別警報 静岡県、神奈川県、東京都、埼玉県、群馬県、山梨県、長野県。
10月12日19時50分 大雨特別警報 茨城県、栃木県、新潟県、福島県、宮城県。
10月13日 0時40分 大雨特別警報  岩手県。

13都県に発表となり、運用を開始して以来最多で 未曾有の災害の危険が迫り厳重な警戒を呼びかけた。

最近の度重なる災害に特別警報が見直されている。
私が申し上げたいのは、「レベル3から避難を開始」し、レベル4では「避難所にいる」ことが望ましい。
すでに 大雨警報が発令された時点で通常ではない状態である事はわかる。
「土砂災害警戒情報」が出たときは、避難をはじめていて あるいは完了している状態でないと。
特別警報が出た状態=氾濫した 命の危険が迫っている では遅い。それまでに行動してほしい。わかっているとは思うが、

2階は大丈夫だろうと思って待機していたが、想定外の浸水の速さと高さに何もできなかった。
深夜は河川の状態がわかりにくい事から、被害が大きくなるおそれが高い事も付け加えておきたい。

重要【河川水位氾濫情報についての考察】
今回の台風で被災された方は、河川の氾濫によるものが多い。他に斜面崩落による犠牲もあるのだが。
その「河川の氾濫」情報は、どうやって伝達されたのだろう。
河川には 一級河川(主に国が管理)、二級河川(主に都道府県が管理)、その他の河川(中小河川)に分類される。
1、国土交通省の情報(水位計の観測データ、ライブカメラ)
2、自治体の情報(水位計の観測データ、ライブカメラ)
3、住民の情報(ツィッターをはじめとするSNS)

どれも信頼できる情報だが 確実で迅速さが求められる。状況にもよる。
今回、うまく伝達できなかった原因に A 水位計が壊れていて情報を把握できずにいた
B 省庁の担当者が確認ができずに伝達しなかった C 中小河川の水位計のない河川が氾濫してしまった
D ツィッターの情報など 夜になってから一気に水位が増し危険になったが SOSは届かなかった
E 特別警報、河川氾濫情報が出ているので 身動きができなかった。(自宅から避難所までの道が冠水)

翌朝6時過ぎ 朝を迎えると 千曲川が氾濫し洪水状態になっていた映像は衝撃だった。

(レベル5 災害発生)

氾濫危険情報、氾濫発生状況
台風19号 被害甚大【決壊】21河川24か所【越水】のべ142河川に
2019年10月13日 20時56分

氾濫危険情報、氾濫発生状況
(2019年10月14日 23時 現在)

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台風19号による川の堤防「決壊」は、13日の夕方の時点で、21河川の24か所
「越水」による氾濫、のべ142の河川。

(2019年10月13日 23時20分)

「決壊」は、次の河川。

《国管理の河川》

▽吉田川の宮城県大郷町付近
▽久慈川の茨城県常陸大宮市の富岡と塩原の合わせて2か所
▽那珂川の茨城県常陸大宮市の野口と下伊勢畑の合わせて2か所
▽都幾川(ときがわ)の埼玉県東松山市正代
▽越辺川(おっぺがわ)の埼玉県坂戸市平塚
▽九十九川の埼玉県東松山市正代
▽千曲川で長野市穂保

《県管理の河川》

▽秋山川の栃木県佐野市赤坂町
▽黒川の栃木県壬生町上稲葉
▽荒井川の栃木県鹿沼市野尻
▽三杉川の栃木県栃木市下岡
▽荒川の栃木県那須烏山市藤田
▽蛇尾川(さびがわ)の栃木県大田原市北大和久
▽中川の栃木県矢板市
▽内川の栃木県さくら市
▽百村川(もむらがわ)の栃木県大田原市

▽志戸川(しどがわ)の埼玉県美里町
▽都幾川(ときがわ)の埼玉県東松山市
▽新江川(しんえがわ)の埼玉県東松山市

▽宇多川の福島県相馬市

▽渋井川の宮城県大崎市
▽砂押川(すなおしがわ)の宮城県利府町

越水などによる氾濫、のべ142河川。

《国管理の河川》

▽阿武隈川 ▽多摩川
▽千曲川 ▽牛渕川
▽吉田川 など合わせて24河川。

《都県管理の河川》

▽宮城県で13河川 ▽福島県で4河川
▽茨城県で3河川 ▽群馬県で2河川
▽栃木県で24河川 ▽埼玉県で34河川
▽東京で5河川 ▽神奈川県で4河川
▽山梨県で5河川 ▽新潟県で3河川
▽静岡県で15河川
▽長野県と三重県でいずれも2河川
▽青森県と山形県でいずれも1河川

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台風19号による堤防「決壊」は、14日夕方の時点で、37河川の52か所
越水などによる氾濫 のべ181河川。

2019年10月14日 23時20分 

決壊は、次の河川12か所。

▽阿武隈川が福島県須賀川市浜尾で1か所、
▽吉田川が宮城県大郷町粕川で1か所、
▽都幾川が埼玉県東松山市早俣で1か所、
▽越辺川が埼玉県東松山市正代と川越市平塚新田でそれぞれ1か所、
▽那珂川が茨城県那珂市下江戸、常陸大宮市野口と伊勢畑でそれぞれ1か所、
▽久慈川が茨城県常陸大宮市の富岡、塩原、下町でそれぞれ1か所、
▽千曲川が長野市穂保で1か所決壊しました。

これらの12か所については、水を遮るシートで覆うといった応急的な補修工事を行っているところです。
また、7つの県が管理する32河川40か所でも、堤防が決壊。

福島県は14河川。
▽阿武隈川が矢吹町で2か所、
▽広瀬川が伊達市で1か所、
▽滝川が国見町で1か所、
▽濁川が福島市で1か所、
▽安達太良川が本宮市で1か所、
▽社川が白河市と棚倉町でそれぞれ1か所、
▽藤川が会津美里町で1か所、
▽三滝川が新地町で1か所、
▽宇多川が相馬市で2か所、
▽南相馬市では太田川、小高川、前川、川房川でそれぞれ1か所、
▽夏井川が、いわき市で3か所決壊。

宮城県は5河川。
▽渋井川が大崎市古川渋井で、
▽砂押川が利府町沢乙で、
▽照越川が栗原市築館で、
▽荒川が同じく栗原市築館で、
▽石貝川が登米市津山地区でそれぞれ1か所決壊。

茨城県では
▽藤井川が水戸市、藤井町で2か所決壊。

栃木県は8河川。
▽秋山川が佐野市赤坂町と大橋町でそれぞれ1か所、
▽荒川が那須烏山市藤田と三箇でそれぞれ1か所、
▽蛇尾川が大田原市北大和久で、
▽黒川が壬生町上稲葉で、
▽荒井川が鹿沼市野尻で、
▽三杉川が栃木市下岡で、
▽思川が鹿沼市久野で、
▽出流川が足利市奥戸町で、それぞれ1か所決壊。

埼玉県では
▽都幾川が東松山市神戸で1か所、
▽新江川が東松山市古凍で1か所決壊。

新潟県では▽矢代川が上越市西田中で1か所決壊。

長野県では▽志賀川が佐久市で1か所決壊。

越水などによる氾濫 のべ181河川

このほか、越水などによる氾濫は
▽阿武隈川
▽多摩川
▽千曲川
▽鬼怒川
▽吉田川など合わせて22河川。

また、都や県が管理する河川では、
▽青森県で1河川、
▽岩手県で3河川、
▽宮城県で16河川、
▽福島県で30河川、
▽山形県で4河川、
▽茨城県で18河川、
▽群馬県で2河川、
▽栃木県で23河川、
▽埼玉県で23河川、
▽東京で5河川、
▽神奈川県で3河川、
▽山梨県で5河川、
▽新潟県で5河川、
▽長野県で14河川、
▽静岡県で27河川、
▽三重県で2河川と、

16都県の181河川で越水などによる氾濫が発生。台風が過ぎ去っても まだ 状態が改善せず 範囲が広がっていて
事の甚大さに驚愕する。

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ハザードマップ関連 東京都23区 浸水

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昨日からの台風19号の被害の状況をみて愕然とした。「神」は、日本に試練を与えるのか。

亡くなられた方、ご遺族に哀悼の意を表し、被災された方に御見舞いを申し上げます。
一日でも早く日常を取り戻せるよう願います。

多摩川の氾濫はショックだった。昔、社員寮のあった川崎市高津区にいたときの事、勤務先の蒲田へ通っていた。
東急田園都市線、大井町線、東横線、目蒲線 「高津」駅 → 二子玉川 → 自由が丘 → 田園調布 → 「蒲田」駅 で通っていた。
また、南武線と京浜東北線 「武蔵溝の口」駅 → 武蔵小杉 → 川崎 → 「蒲田」駅 で通った事もある。

城南地域 目黒区 品川区 大田区 の特に「田園調布」から「大森」「蒲田」を担当していた。
田園調布本町や六郷の多摩川河川敷は気分転換によく遊びに来ていただけに心を悼めています。

【検証】
A 記録的短時間大雨情報
1 土砂災害警戒情報(土砂災害マップ)
2 避難情報(避難場所マップ)
3 指定河川洪水予報(河川水位)(洪水マップ)
B 大雨特別警報 すでに大雨によって災害が発生している事を知らせ、厳重に警戒するよう呼びかけるもの。

※ 今回 気象庁が発令をし メディアが報じたようなイメージだが 緊急が差し迫っているためであり
実は、市町村単位で発令されるものであった。東京の場合、多摩地区に発令されていても 大田区には発令されてなかった。
ただし、土砂災害警戒情報は発令されていたが その重要性についての理解が薄かった。自治体から避難勧告がでた時点で
理由はともかく避難をはじめてください。※避難所が浸水のおそれがある場合は、より高い場所の避難所に避難してください。

河川氾濫情報は ダムの緊急放流情報が事前に提供される場合があるが、それは最重要だから。
しかし、それもかなり突然に知らされることがあることを理解すべき。
越水や氾濫はすでに発生してから告示されているものも少なくない。

何を持って危険とするかの基準の判断ができなくて、危険に巻き込まれたケースがあった。
氾濫情報がないから、大雨特別警報が出てないから大丈夫と思って避難しなかったり、
救助活動などするのは慎重にしてほしい。まずは自分の命の確保あってこそ活動ができるものです。

 


「平成30年7月西日本豪雨」と避難情報


「平成30年7月西日本豪雨」と避難情報

この度の、「平成30年7月西日本豪雨」で被災された方に心よりお見舞い申し上げます。
また犠牲となられた方のご遺族に対し、深くお悔やみを申し上げます。皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

被災地を救う募金はこちら。ボランティアには がれき撤去 物資支援 などがあります。
私の知人は 石巻のボランティアで尽力のある方、今回 倉敷市に入った。5000件の浸水被害のがれき撤去がまだ続いている現状を
教えてくれた。報道にない地域も被害に遭い復興に取り組んでいる。復興を支援しなければならない。

YAHOO!募金 https://donation.yahoo.co.jp/detail/1630036/

楽天スクラッチ募金 https://corp.rakuten.co.jp/donation/nishinihon201807_ja/nishinihon201807_ja.html

LINE PAY 募金 http://official-blog.line.me/ja/archives/76266400.html

 

「土砂災害警戒情報」の基準と 避難情報との関わり

7月6日(金)7日(土)8日(日)にかけての集中豪雨。死者 220人 行方不明者 9名となり 戦後 長崎大水害以来の
最悪の被害となった。台風7号が通過中の豪雨は、6月28日に起きていた。九州西部をかすめて日本海にそれた。
が、湿った空気が 梅雨前線を刺激し 活発となる。しかも 南下する。高気圧の勢力が弱まった。
気流が前線とぶつかり 押し引きどころでなく 摩擦を生んだように思える。梅雨末期は 太平洋高気圧が北に オホーツク気団を押し上げて梅雨が明ける。

これまでなら 1時間に80mmの猛烈な雨が降ることはあっても 長期間に亘ることはほとんどなかった。
今回は、丸3日にわたり 断続的に降雨した。スパコンの導入で、ビッグデータが集約、活用でき、かなりの確率で気象予測ができるようになった。
というよりは 最近の異常気象そのものの恐るべきことがわかってきたというのが実情であろう。

昨年の九州北部豪雨は 猛烈な雨が断続的に降雨したことによる土砂災害だった。何年か前の広島豪雨もそうだった。
しかし、今回は ちょっと違う。岡山県、愛媛県については、水死・溺死が原因。驚くのは、不明者がまだいること。
凄まじい泥流の中にいることが想像できるだろうか。津波と同じそれ以上の恐怖がある。
真備町のハザードマップをみると、氾濫時は高さ4.8mのところまで浸水すると表されていた。3階以上の高さでないと 沈んでしまう。
わかっていたが、避難しなくても大丈夫だという安全神話が頭にあったのかもしれない。水の高さがどんどん増していきどうすることもできなく、自分で精一杯だった。

避難に必要なものが何なのか、準備できているのだろうか。気のみ気のままでよいのだろうか。
原色もののタオル(SOS発信に目立つ)、ホイッスル、長ぐつ、虫取り棒、サランラップ、ロープ、手袋、ヘルメット、厚手のタオル、薬、携帯ラジオ、非常持ち出し袋(マスク、目薬、ナイロン袋、カロリーメイト、乾パン、)アルファ米など・・・ガソリンを満タンにしておくこと。

今回、ツィッターを使い救助を求めていた。岡山県では、50件以上あった。電話が通じなかった。倉敷市の救助要請は 2400件にのぼった。
まず、救助要請が多く 手をつけられない状態に陥っていた。また、消防・警察・救急も 駆けつけようとするが 寸断された交通網から大渋滞で動けない。
市役所自体が壊滅的な打撃を受け電話が不通だったという。非常事態だった。

ここでポイント「特別警報」は、48時間降水量、または3時間降水量と「土壌雨量指数」をみていく。

ここ何年か 異常気象が脅かしてきた。気温が35度以上の猛暑日が頻繁にあらわれ生死にかかわる「熱中症」のおそれ。
猛烈な雨(ゲリラ雷雨)、関東北部への線状降水帯での豪雨、京都嵐山桂川の浸水、・・・

大雨特別警報が出されて久しい。実は2013年から 毎年のように出されている。
本来の意味は「これまでにない災害が切迫している状態で速やかに避難する事が望ましい。」と
避難指示を促すように思われてきた。が警報と避難指示は直接関係していない。

私たちは警報を重視する傾向があるようだ。(学校、教育機関等で 休みにするレベル)
「土砂災害警戒情報」こちらの方が大切に扱われるものだが、軽くみられているのではないか。
そして、地域により 特別警報の発表レベルが違う。雨の多い地域は ちょっとの雨では警報が出にくい。

気象庁のページでも説明がされている。『特別警報が発表されないからといって安心することは禁物です。』
「3時間降水量」「48時間降水量」をもとに「土壌雨量指数」をみて危険だと想定される場合に発表される。

大雨警報は 台風災害での猛烈な雨を想定したものだった。しかし、台風ではないのに「特別警報」なのか。
というと 台風のようなあらかじめ大雨が予想される環境だと まず洪水警報がでるものだ。あるいは、「土砂災害警戒情報」が出される。
この時に すでに避難準備を意識しなければならない。

そして、避難情報について。今までの認識と変わった。より厳格な避難情報の再定義がされた。
首相官邸では 名称変更とともにガイドラインを平成29年に改定している。

私は、これまで 避難情報をこのように解釈していました。が これは 誤りですね。

避難準備 高齢者や子どもたちは避難をはじめるが、一般は避難の準備を考えておいてください。
避難勧告 避難の準備をしましょう。危険を感じたら避難をはじめてください。
避難指示 重大な危機が迫っています。全てがただちに避難をしなければならない。

避難準備情報 重大な災害がおきると想定される場合に 市町村が発令する。

避難準備 高齢者や子どもは避難をはじめてください。(一般も状況によって避難をはじめる)
避難勧告 速やかに避難をしてください。
避難指示 まだ避難ができていない方、重大な危険がさしせまっています。今すぐ避難をしてください。

勘違いしないでほしいのが「避難しなくてもよい」という安全神話。このところの異常気象で
想定できない危険がさしせまっているときがあり、危険を感じたら避難すべきです。

 

 


「噴火情報について」気象庁


気象庁へ伺ってきました。

気象庁(Japan Meteorological Agency、略称:JMA)は、国土交通省の外局。気象業務の健全な発達を図ることを任務とする(国土交通省設置法第46条)。総務部、予報部、観測部、地震火山部、地球環境・海洋部、施設等機関として気象研究所、気象衛星センター、高層気象台、地磁気観測所、気象大学校を、地方支分部局として国土全域を分轄する形で「5つの管区気象台」を設置。

宇宙の開発に関する大規模な技術開発であって、気象業務に係るもの(第16号)
気象業務に関する基本的な計画の作成及び推進(第119号)
気象、地象(地震にあっては、発生した断層運動による地震動に限る。)及び水象の予報及び警報並びに気象通信(第120号)
気象、地象、地動、地球磁気、地球電気及び水象並びにこれらに関連する輻射に関する観測並びに気象、地象及び水象に関する情報(第121号)
気象測器その他の測器(第122号)
気象業務に関連する技術に関する研究及び開発並びにこれらの助成並びに気象業務に関連する技術に関する指導及び普及(第124号)

活火山は 常時活動をしている。その状態が すぐ爆発するとは限らないが、
それでは 危険な状態なのかと言うとそうでもなく 常時活動をしていてもほとんど問題にならない状態もある。「噴煙、降灰などの影響がある時は 速やかに」公開している。

火山情報向けの情報http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/map_0.html

活火山の監視を行い ライブカメラがあり 時期毎に情報を発信し 注意などを促している。

これらの情報を 地方自治体が参考にし それぞれの規制を設ける。例えば 桜島の場合、鹿児島地方気象台の情報が詳しい それを気象庁がリンクし全国に知らしている。また、桜島は 時々噴煙をあげているが 問題がなければ 1週間に一度 監視情報をHPに掲載する。また、降灰などの場合は、警戒情報の更新として HPに掲載。警戒レベルの変更などは重要なので 気象庁も慎重に判断し 必要な時は公表している。自治体はハザードマップなど 付近を確認し 安全が確保できない箇所については規制を設ける。(なんらかの規制をしなければ 安全という事になってしまう)火口から2kmまでは入山規制があったりするのは そのためである。予備情報として 地震活動の報告 火口付近の圧力の変化などの監視データが確認できる。

予兆がある場合は、このように監視データを公表し 警戒を促すのが気象庁の重要な役割である。


気象庁 震災前後のシステム改訂


気象庁を取材。大手町というより竹橋からが近い 経団連会館などの隣にある。百葉箱は 草木のある少し高めのところにある。ここで観測されているのだ。

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震度計はこちら
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P波 S波で計測する仕組み

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書店 あの気象予報士協会の会長 平井さんの画像(真ん中)

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男性が多い職場なのだが 予報士は女性が増えている。それは試験に挑戦する女性が増えていることから。食堂が リーズナブル かつ丼定食が 520円~ 多種あり。気象庁の中に吉野家がある・・・?少ないが、女性も登庁されている。もしかして 予報士と思っているのは私なのかも。調べてみると 女性の予報士は12%にとどまっていることから 注目されてはいるものの まだまだ男性が多い。

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この後、気象庁 地震火山部 地震津波監視課 調査官に取材

震災前と震災後で システムはどう変わったのか 、どんな事が起きていたかたすねてみた。

気象白書が参考になります。http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/

M8以上の地震は 地震のエネルギーが少なく見積もられる可能性が高いらしく 15分以内に Mm モーメントマグニチュードを解析し 正確に出そうとしている。マグニチュードは8以上で振りきれていて 正確に計測できなかったようだ。

今回の震災では 海上にあるGPS波浪計の数が少なかったこと、そして 陸地に設置した波浪計が 地震により 損壊し 計測ができなかった。正確な数値が出せなかった事による。

今後の対応について。

4段階の基準をもって計測することで改められた。
第一波が少ないと油断する可能性があるので その場合は観測中と表示し 高さを表示しない。

東南海地震に備えている。何故か 東南海地震の方が震源域が陸地に近いこともあり 10分で 津波が到達する。三陸沖のように 少し遠いところから来る津波とは違う。四国沖に 今年度中に 創設する事になっている。

地震計の見直し 震度は7が最強だが むしろ海外の計測器で客観的に 求められた事もわかっている。

1、2、4、6、10m以上の数値をなくし わかりやすい数値に改めたこと。1m未満(表示なし)、1、3、5、10m以上

高い方の数値を表現する事にした。以前は平均値を表現していた。

地震計 全国80か所に 微妙な震度から大きな揺れまで観測できる体制を整えた。

fig1_640