Author: nishikunn

☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ

樅の木とオルガン


樅の木とオルガン

モミの木というと クリスマスを思い起こす。また 谷山浩子の「もみの木」の歌にあるように 大自然の力を思う。ラテン語 ABIES 葉を落とさない樹で 脂は薬に利用され 生命力の強い木である。冬には モミの木片を暖炉にくべ、温かく過ごす事ができる。

日本は国土の68.2%を森林が占める山林国で フィンランドに次 世界第2位で 3位はスウェーデンである。自給率は30%で 近年上昇している。植樹も積極的に行っているが すぐに効果が出てこない。何しろ 20年~60年という歳月がかかるのだから。60年というのは ひとえに3代を指す。桜の木なども 20年が一人前になる節目をいう。「遷宮」も20年に一度である。

木材といえば 法隆寺 正倉院である。例えば 法隆寺の心柱は 2000年以上の 一番古い木を取り寄せた。古ければ古いほど 経時変化が少なく安定している。赤い部分は腐りにくく白い部分は不安定である。神宮(伊勢)も木をとっている。遷宮の際に伐採される300年経つ木曽のヒノキは10,000本。昔から木曽では むやみに伐採したりすると「蛇抜け」がおこり、大蛇が土砂災害を起こすといわれている。「白い雨」が降ると、土砂崩れが起きる・・・

オルガンについて ルーツは紀元前の「笙」にはじまる。西洋では最古は1400年代から。バロック時代からは オルガン作品が作曲され、19世紀には「オルガン交響曲」が作曲されたりし、現在も主役として使われている。ひとすじに「オルガン」というが種類がある。パイプオルガンとリードオルガンは 似ているようで全く違う。アタックから減衰まで音量が一定なのがパイプオルガン。一方、エアの送り具合によってビブラートなどニュアンスがつけられるのがリードオルガンで アコーディオンに近い。アコーディオンやバンドネオンは、蛇腹で空気を送り音のたちあげから減衰までコントロールできる「心を震わせる楽器」である。私は、断定的な音色を発声できるパイプオルガンも素敵だと思う。

日本で戦後初 国産のオルガン製作家 辻宏さんは シュバイツァーのバッハを聴いて オルガンの道を志し、東京芸術大学にすすんだ。その後、教師をつとめるかたわら オルガン製作にも感心を持ち、製作家としての道を歩んだ。辻さんは オルガンに最適な木材を求めて神奈川県から岐阜県白川町に移住している。ある時、モミの木を切り倒すことになった。お神酒をかけ祈りをささげてから伐採するのだが、突然竜巻のような「あおり風」が吹き跳ね飛ばされた。ー切り倒されたその木ー命が経たれた瞬間、瑞々しい樹液が吹き出ていた。木の痛み・・・これをみた辻さんはむせび泣いた。300年も育てられた木を切り倒したのだから。「心に誓って」オルガンを制作できるように力を貸してほしいとモミの木にお願いをした。そして、この一本から3台のオルガンができ、ひとつも無駄のない木材の使われ方がされたという。

国内最大のオルガンビルダー辻宏さんは、精力的にオルガン製作に勤しみ、生涯に82台のオルガンを製作した。(2005年12月永眠)奥さんの紀子さんは 30年ぶり(2008年)に モミの木の「木の株」に逢いにいった。見つけた途端 杖をついていた紀子さんは 夢中でかけあがった。その切り株は、小さな虫が取り巻き芽が生えていた。幹や枝はなくなったけど 空の方を見上げている・・・宏さんにも見せたかったという。(2016年6月永眠)

紀子さんはいいました。

「この天地は滅び去ります。しかし、わたしのことばは 決して滅びることがありません。」
~マタイ24章35節~

岐阜県立美術館にある「第37号」

バッハ:18のコラール前奏曲集より、第三番 コラール「バビロン川のほとりに」BWV653


2017.6.17ジャコバン国際ピアノ音楽祭レポート


2017.6.17「ジャコバン国際ピアノ音楽祭」 アペリティフ365  サラマンカホール 岐阜市

フランス トゥルーズ 修道院で行われている 歴史あるピアノ音楽祭 1980年から開催 国際ピアノ音楽祭として世界各地に広がっている。
http://www.pianojacobins.com/-Piano-aux-Jacobins-in-China-.html

「アペリティフ365」フランスの食文化の一つである”アペリティフ”を普及・推進するイベント。アトリウムにて、軽い飲食を楽しむ。フランス風 カナッペやワインと共に音楽を愉しむ文化がある。

岐阜県大野町は薔薇の栽培がさかん。苗木の生産量は日本一。当日は、薔薇の香りでいっぱいに。ステージに薔薇が敷き詰められる・・・。

サラマンカホールの音楽監督をつとめることになっている音楽プロデューサー浦久俊彦氏「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか」を出版。フランスで長年研究をされていたが、帰国。https://twitter.com/urahisa1

仲道郁代さんのブログ 写真の配置や月ごとにアーカイブされているもの
日々演奏と向き合うライフ、素晴らしいです。
http://www.ikuyo-nakamichi.com/diary/?year_id=2017&month_id=6

「サラマンカホール」は収容数708だが、パイプオルガンを備える中規模クラシック音楽専用ホール。「OKBふれあい会館」は 会議場があり ゴージャスな雰囲気を讃え 複合施設として サラマンカホールがある。室内楽の響きがよく 国内外の奏者が挙ってこのホールを使用する。スペイン、サラマンカとの縁がある。このオルガンは、サラマンカ大聖堂のオルガンを複製したもの。オルガン製作者は、辻宏氏。辻氏はオルガン奏者でありビルダーであった。オルガン建造に適した木材を求め岐阜県白川町を拠点にし、スペイン、サラマンカ大聖堂「天使の歌声」オルガンの修復にのぞみ、岐阜県の協力を仰ぎながら長年取り組み遂に完成させる。また白川町には、辻氏製作のオルガンが入っているグロリアホールがある。

【マチネの部】14:00~18:00
中桐望さんのショパン
ショパンのワルツの内声が聴こえて 独特の雰囲気が出ていた。
スケルツォは大胆に。バラード3番は 華麗に ペダルをあまり使わないで ソステヌート。
バラード4番 丁寧に表現。夢心地だった。フィナーレの前のストレットのダイナミックさ。
また、繊細さかつ華麗に駆け抜ける。ファンタジーのような演奏。英雄ポロネーズは 力強く。オクターブの連続は テクニックに裏打ちされ 情緒たっぷりに表現。

演奏後 少しではあったが 中桐さんとお話をさせていただいた。CDの事など中心に。気さくな方。今後の活躍を願っています。

ジャン=バティスト・フォンルーのリスト
「バラード2番」まず第一音から 明確な音と強靭なテクニック。ダイナミックな表現。ビルトゥーゾ的。後半のシューベルトは 情感たっぷりに奏でる。リストがシューベルトをリスペクトしているのがうかがえる。シューベルトの転調 リストの転調 には独自性がうかがえるが、その「変容」を感じ取れる演奏だった。

ここで、ピアノを替えた。(Y社)

ダナ・ツィオカーリのシューマン ※アンコールあり
パワーがみなぎる演奏。たしかに「クライスリアーナ」は、強く速い感情がある。ただ 力強くではなく 音色はつぶれたりしない。「謝肉祭」シューマンの抒情溢れる音楽性も聴けた。

【(終了後)ホールホワイエコンサート 18:25~18:50】
ピアノパフォーマー ウーーノ(宇野正志)さん ロッシーニ作曲「ロマンティックなひき肉」 他 トイピアノ または グランドピアノによる演奏。楽しかったです。喝采をさらっていた。

また 奏者によるサイン会。
さらに 岐阜市長の挨拶や フランス料理長のメッセージ。仲道郁代さんや 中桐望さん他 奏者がロビーに登場。

【ソワレの部】19:00~20:30
仲道郁代 「ベートーヴェンを弾く!」

 

 

前日に プレイベントがありました。
「名演奏でたどる、20世紀の偉大なピアニストたち」講師:浦久俊彦 ゲスト:中桐望

昔のピアニストは 即興的に演奏している。あくまで 作曲家にリスペクトした上での事だと思う。
そして、ショパン フォンタナ スターリング の事も話にでた。非常に興味深い話であった。


八ヶ岳 編笠山 富士見


「八ヶ岳」という響き・・・蓼科山を含む 北八ヶ岳 南八ヶ岳 1700m~2500m~3000m級の山々。登山口、山小屋。町でいうと 長野県 茅野市 佐久市 佐久穂町 立科町 下諏訪町 富士見町 原村 小海町 南牧村(みなみまきむら)山梨県北杜市の一帯。

また、商業的なブランドの「八ヶ岳」があり、星野リゾート「リゾナーレ」三井アウトレットモール 八ヶ岳レタスなどがある。南・東側山麓 清里 野辺山 小淵沢 白州 はリゾートとしての役割が大きい。(西側は「蓼科高原」という名称が使われている)

北八ヶ岳は、蓼科山 双子山 横岳 三ッ岳 雨池山 大岳 八柱山 縞枯山 茶臼山 丸山 にゅう 中山 天狗岳まで
夏沢峠を隔て 南八ヶ岳は 根石岳 硫黄岳 峰の松目 横岳 美濃戸中山 阿弥陀岳 赤岳 立場岳 権現岳 西岳 牛首山 編笠山 を指す。

山麓は、標高1500m。冷涼な気候。水がおいしい 夏は昼間25℃と涼しい。一方、冬は 朝晩-20℃になるときもある。シーズンは5月から11月上旬まで。冬は、最近 スノーシューでトレッキングの横岳など「冬山」も人気。

天気は重要。この地域 特有の「お天気」がある。長野県中部 山梨県西部 が参考になるのかというとそうでもない。気象庁は全国を網羅しているのだが、3000m級がそびえる「八ヶ岳」の天気。遭難なども相次いでいる事がかなしい。山小屋の主人などの天気予報を参考にするべきだろう(現在は ピンポイントだが天気予報を民間も出せるようになった)

さて、朝早く起きて 車を走らせる。八ヶ岳の偉容に圧倒される。「鬼ヶ島」のような台地で ところどころが急峻な峰がとがっている。反対側には 南アルプスが。そして 国道20号線から「東京までは200km」という標示があり、突然ぽっかりと浮かぶ 富士山が見える。ここを富士見町という。

長野県から山梨県に入る。八ヶ岳麓 観音平(1570)へ。手前に「富士見平」があり富士山が遠くにみえた。駐車場は観光バスがたくさんとまっていた。観音平駐車場から編笠山(2524)へ登る。途中 雲海(1880)から 富士山を展望した。編笠山は、南八ヶ岳の中では 登りやすい。

主な登山口はこちら。

七合目登山口(1860)から蓼科山(2531)

大河原峠(2093)から双子山(2224)

北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅(2237)から
横岳(2480) 雨池山(2325) 三ッ岳(2360)茶臼山(2384)縞枯山(2403)大岳(2382)

花木園登山口から八柱山(2114)

白駒池駐車場(2115?)から 麦草峠(2120)から
にゅう(2352)丸山(2330)高見石(2300?)中山(2496)

唐沢鉱泉(1870)から 桜平(1900)から
西天狗岳(2646)根石岳(2603)硫黄岳(2760)

美濃戸口(1500)赤岳鉱泉(2220)から
横岳(2829)赤岳(2899)中岳(2700)

舟山十字路(1617)から立場山(2370)

富士見高原ゴルフ場駐車場(1340)から西岳(2398)

観音平(1560)から編笠山(2524)権現岳(2715)牛首山(2280)

 

 


霧ヶ峰 八島ヶ原湿原 高ボッチ山


信州(信濃国)は広い。北信 中信 東信 南信 と分けられている。北海道 岩手県 福島県に次いで 全国で4番目に広い。

北信・・・長野市、須坂市、飯山市、千曲市、中野市、上水内郡、下水内郡、上高井郡、下高井郡、更級郡、埴科郡
中信・・・松本市、塩尻市、大町市、東筑摩郡、南安曇郡、北安曇郡、木曽郡
東信・・・上田市、小諸市、東御市、佐久市、北佐久郡、南佐久郡、小県郡
南信・・・飯田市、駒ヶ根市、伊那市、諏訪市、岡谷市、茅野市、諏訪郡、上伊那郡、下伊那郡。

霧ヶ峰
車山(1925m)鷲ヶ峰(1798m)この草原地帯 7月のニッコウキスゲには 感動した。時期が早いのでまだ咲いていない。「車山肩」は、靄がかかりすっきりしなかった。風が冷たく寒かった。昼間で11℃。

八島ヶ原湿原(1632m)
向かいには車山がみえる。八島ヶ池が印象的。木道が用意され、90分ほどで1周するコースがある。独特の植物が群落している。

美ヶ原 高原美術館やビジターセンター。牛伏山がすぐ登れる。
王ヶ頭(2034m)王ヶ鼻(2008m)牛伏山(1990m)武石峰(1973m)

高ボッチ山(1665m)アイヌ語でボッチは巨大なの意味。レンゲツツジが咲いていた。
登りはこれでもかというくらい勾配が半端ない。行き止まりかと思うほど細い道 また カーブの角度は急。一応、二輪車も通行可能となっているが こんな坂でブレーキかけたら 倒れて怪我をするかも。京都の「将軍塚」は 二輪車の通行を規制している。気をつけて運転してほしい。

ここからは 諏訪湖 八ヶ岳 富士山がみえる。

木道が整備されている。入口のビジターセンターでは パンフレットを150円で販売している。何かのかたちで 自然保護に役立ているのもひとつの方法。


コバケイソウ ヤマドリゼンマイ

「山小屋の灯」歌碑 シベリア抑留から 日本に帰還した 米山正夫がつくった 楽しい曲。彼が 帰ってこなかったら 名曲はどうなっていたのだろう。

これは! クワガタの幼虫か~ 化石になるのかな。

 

美ヶ原 濃霧によく覆われ 遭難する人がいた。開拓者 山本俊一は 山本小屋を建てた。

高ボッチ山 レンゲツツジ

諏訪湖をのぞむ 富士山がみえるところ


2017.6.22(木)13:00「おきがるタイム」vol.102


ティーブレイク@マコルネのおきがるたいむ シャンソン タンゴ 昭和歌謡(J-POP)
ネットラジオ(pc)http://816.fm/816hp.asx スマホアプリ TuneIn Radio 設定http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】6月の雨 谷村有美 さくらんの実る頃 こもれびの庭に パトリック・ヌジェ デカリシモ ピアソラ ブエノスアイレスの夏 ベリンジェリ楽団 追憶のバルセロナ FINALE(マーラー アダージェット)春野すみれ 雨に咲く花 井上ひろし 山小屋の灯 近江俊郎 雨にぬれた慕情 ちあきなおみ 恋する夏の日 天地真理 みずいろの雨 八神純子

お知らせです。7月1日(土)15:30~16:30 公開放送 FMはしもとホールにて 【観覧無料】
先着20名さま限定です。申込は 担当まで 090-2100-3258 アコーディオン3台で演奏します。
うたごえ喫茶です。

梅雨に入りましたが 降りだすと大雨になるようです。災害はいつ起きるかわかりません。備えをしてくださいね。さて、前回放送からいろいろありました。

自然の宝庫 尾瀬ヶ原に行ってまいりました。ミズバショウが きれいに咲いていました。片道5.5km×2=11km 5時間歩きました。標高差は200mくらいあり 登り下りがありました。が そんなに疲れはしませんでした。靴に秘密があるかもです。

天理ミュージックストリートで演奏しました。にしくん & なってぃ (リコーダーとアコーディオン)昭和歌謡 J-POPなどで しばし BGMとトークでお楽しみを(6月10日)
翌日 テレビに出ていましたね。

ザ・シンフォニーホール オーケストラ千里山 マーラー「復活」合唱で唄いました。(6月11日)一生に何回かたてるかの舞台。総勢 220名を超える 大編成と 迫力 合唱は 復活を願う オルガンが鳴り 鐘がつかれる。それは 本当に「復活」は成し遂げられるのだと思います。オーケストラ 指揮 井村誠貴氏 声楽 素晴らしい演奏でした。

天理ミュージックストリートで演奏しました。(6月10日)

ザ・シンフォニーホール オーケストラ千里山 マーラー復活合唱で唄いました。(6月11日)


リードオルガン美術館


「リードオルガン美術館」それは 八ヶ岳の麓。JR「小海線」の甲斐小泉駅より程近いところにある。(小海線は、普通鉄道の駅としては日本で最高地点にあたる「野辺山」駅がある。標高1,345m)

リードオルガンというと パイプオルガンと似ているようで 非なるものである事がわかる。
リードが ハルモニウムや アコーディオンに似ている。リードは 治金の精度によって メーカーによっても異なる。その演奏法や音色は アコーディオンと似ていて 室内楽的で繊細である。

アコーディオンも リードが内臓されていて 機種による。私の楽器を例にとると、4枚の組み合わせ。レジスターは クラリネット(LOW 1枚) オーボエ(ML) バンドネオン(HML) マスター(HMML)(4枚全てが同時になる)メロディオン(MML)フルート(MM) チャンバー(M) ヴァイオリン(HM) ピッコロ(H)9種類の音を演奏しながら切り替え 表現の多様性を図っている。

さて、リードオルガン美術館は ログハウスの贅沢なつくり 梁が三角形で 教会のようでもある。
真ん中にパイプオルガンがどっしりと構えている。右手にリコーダーがある。主役は、たくさんあるリードオルガン。ミュステル ハルモニウム 100年を超え 今でもまだ鳴らせる楽器があり、原さんのデモ演奏が素晴らしい。感動した。

原さんは 学校の音楽の先生をしていた。一台のリードオルガンが あるきっかけでこの美術館に来ることになったという。「修理して 使えるだろうか」原さんは 楽器を鳴らしてやりたい思いで 買い取り修理をし 鳴らせるようにしてあげた。ここでは、メンテナンスやチェックをし 当時の楽器が鳴らせる 貴重なスペースでもある。また この丸太つくりのログハウスが 絵画(館長の)やアンティークなど楽器を囲んでいる。

コンサートは 定期的に 5月4日(みどりの日)8月11日(山の日)
12月と 行われており コンセプトを持っている。次回は 8月11日(山の日)です。

ところせましと並んだ 珠玉のリードオルガンたち。音が鳴らせます。ぜひ お立ち寄りください。開館は 金 土 日 月 14:00~17:00 (下のは、当時の営業時間のようです)
リードオルガンやリコーダーの教室もされています。(2017年6月現在)

山梨県北杜市長坂町小荒間棒道上1572-41  JR小海線甲斐小泉駅より徒歩15分
開館 金・土・日・月 14:00~17:00 入場料 1000円(美術館HPのクーポンを持参すると割引)

八ヶ岳リードオルガン美術館

ログハウス 夏は涼しく 冬は暖かい。風通しがよく 楽器(木材)にとって 湿度がためられず 経時変化が少なく 楽器にはよい環境だという。

パイプオルガン リコーダー ベビーピアノ

フランス製のリードオルガン。手前は 池袋「ミュンヘン」でお馴染みのアコーディオン奏者 望月真也さん(2016年逝去)が愛好していた人形「もっちゃん」。

ベビーピアノなど 珍しい楽器がある。これは そのひとつ トランクピアノ。


ランチタイムコンサート 4/28-11/21(全17回)カワイ


ランチタイムコンサート 4/28-11/21(全17回)カワイ

ランチタイムのピアノリサイタルに行ってまいりました。

(ランチタイムオコンサート 2017 in 表参道 会場:  カワイ 表参道コンサートサロン パウゼ 演奏:鈴木鞠奈さん)
MCでは、マナーを心がけ 曲の事 自分の事 を伝える。
また、そのタイミング 拍手を好まない曲なども考慮して 構成をしているとみました。

ラフマニノフの『ヴォカリーズ』「コチシュ編曲+一部アレンジ」※ 途中、左手のメロディの変奏が入っていたのが それだと思う。

生で聴くことができるのは 嬉しい。難易度の高いこの編曲が美しく素晴らしいので 心にくるものがあったと思う。

最後の変奏の部分は ため息 涙ものだ。

ラフマニノフの意をくみ取る。(プログラムは、他の曲もありました)
今後もご活躍いただきたいと願っています。

 


赤坂アークヒルズ


アークヒルズ(ARK HILLS)

この響きは 都市デベロッパー「森ビル」が日本最大規模の 都市再開発事業 20年の歳月をかけ
1986年に建てられた。

ANAインターコンチネンタル東京 テレビ朝日(現在は拠点が 六本木ヒルズに移転)サントリーホール 至近に地下鉄の駅(銀座線 溜池山王駅 南北線 六本木一丁目駅直通カラヤン広場経由)が利用でき ますます 便利になった。

サントリーは 森ビルに 賃貸料を払いながら サントリーホールを運営 東京初の日本を代表するクラシック音楽専用ホールとして君臨している。ほとんどの在京オーケストラが定期演奏会を行っている。

さて、ここで大切な人と会食が。


鎌倉「円覚寺」伽藍


鎌倉 円覚寺 新緑が美しい。唯識の境地 「心ここにあらず」 浄化と諦観

唯識とは 八識 五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)と 意識 二つの無意識(潜在意識・阿頼耶識)※根本の意識の事を 阿頼耶識という。ここでは 座禅体験ができる。己をみつめる。

鎌倉五山第二位の円覚寺は、鎌倉幕府八代執権・北条時宗が弘安五年(1282)に創建した臨済宗・円覚寺派総本山である。文永・弘安の役で蒙古の大軍を撃破した時宗は、両軍戦死者の菩提を弔い、己の精神的支柱となった禅宗を広めたいと願い、その師・無学祖元(仏光国師)への報恩の念から、祖元を開祖に円覚寺を建立した。

円覚寺の伽藍は以下のとおり 山門・仏殿・法堂・僧堂・庫院・東司(または西浄)・浴室

JR北鎌倉駅(横須賀線 湘南新宿ライン)

弁天さま

インドの石窟寺院のよう

ビャクシンの巨樹

仏殿 宝冠釈迦如来像や梵天・帝釈天像

仏日庵 8代執権北条時宗の廟所(開基塔)9代執権貞時・14代執権高時 合葬

聖観音


「リラ・クラシック」 2017.6.17(土)7:00 【再】2017.6.18(日)8:00 vol.20


リラ・クラシックは、クラシック音楽でリラックスする60分。ネットラジオ(PC) http://csra.fm/asx/hasimoto.asx スマホアプリ(TuneIn Radio)。 設定 http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】高田三郎 混声合唱組曲「水のいのち」日本女子大学合唱団 マーラー 交響曲第2番ハ短調「復活」より第4楽章「お~小さな赤い薔薇よ」『子どもの不思議な角笛』から 小林研一郎 指揮 チェコフィルハーモニー管弦楽団 ショパン 前奏曲第15番変二長調「雨だれ」 マルタ・アルゲリッチ リスト 超絶技巧練習曲より第11番「夕べの調べ」 ホルヘ・ボレット

2017年6月11日(日)ザ・シンフォニーホール マーラー「復活」合唱 出演
オーケストラ千里山 指揮 井村誠貴 アルト 福原寿美枝 ソプラノ 坂口淑子

オーケストラ千里山さん(団員)から このお話をいただき 唄うと決めました。幾度となく聴き 時には 美しさに涙し 本番に向け集中力を高めていきました。自分自身にも問いかけ、生に向け勇気を奮い戦う曲だと認識しました。「復活 そうだ なんじ 許されるのだ 復活 あなたはよみがえる」の意味『魂は生き続ける』。地獄絵図の世界 墓穴が開き、乞食も富めるものも 恐怖におののき行進するすがたは、烈しい情緒。一方「お~小さな赤い薔薇よ」にあるように、天使の声。その両極を体感しながら唄う。体力的に精神的に、全精力を注入しなければならない 恐るべき曲でありました。マエストロ 井村誠貴先生の 最後の一撃と余韻 は忘れられません。合唱の最後と全楽器総出 コーダのオルガン・トランペット ティンパニ。『復活』が果たせられたのだと信じます。

第4楽章 5分足らずですが 第1楽章 20分 第5楽章 35分 の間に なくてはならない存在。「原光」より「お~ 小さな赤い薔薇よ」は、深いいたみ・苦しみからの救いをあらわした・・・

ランチタイムのピアノリサイタルに行ってまいりました。(ランチタイムコンサート 2017 in 表参道 会場:  カワイ 表参道コンサートサロン パウゼ 演奏:鈴木鞠奈さん)
MCでは、マナーを心がけ 曲の事 自分の事 を伝える。また、そのタイミング 拍手を好まない曲なども考慮して 構成をしているとみました。
ラフマニノフのヴォカリーズ「コチシュ編曲 + 一部 アレンジ」※ 途中 左手のメロディの変奏が入っていたのが 一部 アレンジの部分。生で聴くことができるのは 嬉しい。難易度の高いこの編曲が美しく素晴らしいので 心にくるものがあったと思う。(プログラムは、他の曲もありました)今後もご活躍いただきたいと願っています。

Ⅳ Urlicht (原光)

O Röschen rot!
Der Mensch liegt in größter Not!
Der Mensch liegt in größter Pein!
Je lieber möcht’ ich im Himmel sein.
Da kam ich auf einen breiten Weg;
Da kam ein Engelein und wollt’ mich abweisen.
Ach nein! Ich ließ mich nicht abweisen!
Ich bin von Gott und will wieder zu Gott!
Der liebe Gott wird mir ein Lichtchen geben,
Wird leuchten mir bis an das ewig selig Leben!
(Des Knaben Wunderhorn)

おお・・・小さな赤いバラよ!
人はこの上なく大きな苦難の中にいるのです。
人はこの上なく大きな痛みの中にいる。
だから私はむしろ天国にいたい。
私は広い道にたどりついた・・・
ところが 天使が 私を追い払おうとする。
やめてくだされ!追い払われたりするものか!
私は神のもとから来たのですから、神のみもとに還りたいのです
神は、きっと私に光を授け、私を照らして永遠の至福の生へと導いてくださるでしょう!
(詩:『子供の不思議な角笛』より)


ザ・シンフォニーホール マーラー「復活」出演の事 2017.6.11


ザ・シンフォニーホール マーラー「復活」出演の事 2017.6.11 オーケストラ千里山第25回演奏会

マエストロ(指揮)の 井村誠貴氏は 華麗な指揮ぶりで 全体の統括 そして絶対的な信頼を集める。本番の集中力 繊細な入りの指示と 爆発的なダイナミクスの指示は 神がかり的 エネルギッシュで オーケストラとホールを聴衆と合体させた。

合唱団としては、4月中旬にオーケストラの方からお声かけがあって 大変貴重な機会だと心得、参加を決めました。20年前に合唱団に所属し唄っていました。モーツアルト レクイエム ヴェルディ レクイエム ロッシーニ ミサソレムニス ベートーヴェン 第九 ヘンデル メサイア シューベルト ミサ バッハ コラール、日本の合唱曲を唄っていましたが暫く休止していました。今年2月のサントリーホールのメサイアコーラスの出演をきっかけに始まりました。今回、合唱団としての練習は実質、5月下旬からの週末を中心に4-5回と前日、当日でしたが、集中して取り組みました。ドイツ語特有の発音(a e o などの母音)子音をたてて発音する事など 基本を大切に音とりデータを毎日、復唱しました。自分でも高めていきましが、やはり合同練習参加は大変重要だと悟りました。よい経験をさせていただました。今回、合唱団に参加されている方に話を伺いましたが、オーケストラバックに合唱される方はそんなに多くなく「復活」の合唱は 特に貴重な機会とされているようでした。もちろん プロとして活躍されている方、ベテランもいらっしゃいます。そういう方とともに短期間で ひとつの共有点をめざし取り組めたことは意義が深いと考えます。

ザ・シンフォニーホールの専用入り口から入る。入館証明を受け ステージは4Fから オーケストラ ソリスト マエストロは ここから入場する。「一段盛り上がったところがステージ」。(サントリーホールは1F 左の舞台袖からすぐに舞台だった)。楽屋は機能的に配置されている。

ホワイエで声だしのあと ゲネプロ これが楽しい。本番は みている余裕などないから。合唱団は パイプオルガンのすぐ下の席 112名がここに位置する。ダンバ(場外)のトランペットもここに。オルガンの大音響 特に重低音が体に響く。それが 凄い。客席からみて 場外(舞台裏)左手のティンパニとトランペット 右手のトランペット 中央にティンパニ。右手奥 ホルン トランペット ハープなど。115名の大編成。

ヴァイオリン1st  15 ヴァイオリン2nd  15  ヴィオラ 13 チェロ 10 コントラバス 9 フルート4(ピッコロ持替),オーボエ 4(イングリッシュホルン持替),クラリネット 5(バスクラリネット持替),ファゴット 5(コントラファゴット持替),ホルン 12,トランペット 11,トロンボーン 4,テューバ,ティンパニ 2,大太鼓,小太鼓,シンバル,トライアングル,タムタム,グロッケンシュピール,鐘,オルガン,ハープ 2,声楽 ソプラノ独唱,アルト独唱,混声合唱 112(ソプラノ 36 アルト 30 テナー 25 バス 21)。※ ダンバ(場外)金管 打楽器を含む

全楽章 80分にわたるが オーケストラのなかで細部まで聴けることはそうそうない。第1楽章の「葬礼」も 今となれば 第5楽章の「賛歌」の 序奏にすぎないのだと。コントラバスの勇壮な響きのなか はじめられる プロローグだが 管楽器と打楽器の強奏される 地獄の破壊的なところと、天国的な澄んだ響きが対照的にあらわれる。通常 1楽章と2楽章の間は5分程度 休憩とある。ここで ソプラノソロと アルトソロが入場する。第2楽章は 8分の3 レントラーゆったりとした田舎の牧歌的な響き。マーラーは 毎日必ず朝散歩に出かけ 自然とたわむれる。第3楽章 スケルツォ 8分の3 早いワルツ 焦燥感もあるが 最後の方に第5楽章で出てくるテーマとの関連の部分がエピソードとして登場し(橋渡している)静かになり 第4楽章へ。

第4楽章は 5分程度だが これが大変重い。アルトソロが唄う「子どもの不思議な角笛」無伴奏で「おお紅いバラよ」と歌い出した後,舞台裏からトランペットによるコラールが奏される。これはどこかで思いだした。(ベルディのレクイエム ソロの後の管楽器のファンファーレ)福原寿美枝さんのアルト(福原さんも この部分について マーラーの美しさに何度も涙した)神々しい声にオケが穏やかで素晴らしく 癒しの時だった。第5交響曲の「アダージェット」より美しいと思う。

そして第5楽章へ とどろく序奏 すさまじい破壊力と怒り。戦慄を覚える。……最後の審判の日が近づいている。大地は震え、墓は開き、死者が立ち上がり、行進は進んでゆく。マエストロは、行進やフーガの場面でパッショナート&ストレット。この地上の権力者もつまらぬ者も、王も乞食も、進む。偉大なる声が響いてくる。啓示のトランペットが叫ぶ。恐ろしい静寂のまっただ中で、地上の生活の最後 おののく姿を示すかのように、夜鶯を遠くの方で聴く。ピッコロフルートの音色が鮮やかに鳴り響く。マエストロが 合唱に厳かな入りを指示。ア・カペラで「復活せよ。復活せよ。汝許されるであろう。」柔らかに、聖者たちと天上の者たちの合唱。アルトソロが導く。ピアニッシモ どれだけオーケストラのバランスとともに観客に響いているのだろうか。静寂で厳かな響き。

最後の合唱の直前 一旦 最弱音で弱められ 光がそこに注がれ最強音へ。「復活」を信じたもう。ヨハネ伝3章15節「彼を信じる者が、すべて永遠の命を得るためである」……すべてが黙し、幸福である。そして、見よ。そこにはなんの裁きもなく、罪ある人も正しい人も、権力も卑屈もなく、罰も報いもない。……愛の万能の感情がわれわれを至福なものへと浄化する。クライマックス ソプラノソロ アルトソロ と合唱 オーケストラ全楽器総出は 言葉であらわせない世界。「お前を神のもとへと運んでゆくだろう!」最高音のB♭(「第九」と同じ高さだが こちらは最強音で)合唱が最後を唄い終わった。ハープの細かな音から光が。

コーダ32小節。全楽器総出 鐘の音 隣でトランペットがとどろく 隣でオルガンの重低音が光輝く。立っているのがやっと。体が揺さぶられる。これが「復活」のフィナーレなのか。ティンパニの力強い連打。管楽器は E♭がよく響く調のひとつ。本当に最後、マエストロの一撃、終結。余韻は ホール全体に響きわたり 時がとまった。

マエストロは 全力を放出した。しばらく(約1分間)は動けず。その姿に心をうたれた。そして、おもむろに体を起こした。割れんばかりの拍手。
演奏会は 終わったのだと実感した。

この曲は 中途半端では済まない。全精力を使い尽くす恐るべき曲であった。この曲を練習すると 他の音楽も聴いているが 重さが違うのだ。自分自身に問いかけ 時にはすさまじい表現におののき、また天国の響きに癒された。・・・「救われたのかもしれない」

オーケストラ千里山さん ありがとうございました。

思えば レント イースター(4月16日 誕生日)を過ごしたあたりから 何かが変わっていく。

フィナーレ 全楽器のスコア ベートーヴェンの「第九」は二長調で終止している(弦楽器の響きやすい調性)マーラーは 第1楽章や第5楽章のテーマは、「運命」のハ短調を意識していた。そして コーダは、管楽器が響きやすい E♭の調性を選んだのだ。


はるかな「尾瀬」


はるかな尾瀬

シーズンの「尾瀬」に行ってまいりました。新宿から 関越自動車道で 約3時間 ドライバーさん 長距離運転 ありがとうございました。

この日 梅雨に入ったものの 雨は降らなかったのが幸い。そして 暑くない。

新宿から 練馬IC 川越IC  行きは 高坂SA 帰りは 三芳PA で休憩。沼田IC経由 新緑が綺麗。いろいろな形の山(台形 エアーズロック 上州三峰山 三角 戸神山)がそびえる。まいたけ弁当で有名な「井上食堂」さん通り過ぎ 方品村へ。いよいよ尾瀬道に入る。登山入口は5か所ほどあるが 群馬県側の鳩待峠へ。

通常は、「尾瀬戸倉」から専用バスに乗り換え登山口へ。今回は乗り換えなしの直通で 中型バス。鳩待峠。標高1400m 気温は18度。

木道(もくどう)が2本敷かれており 基本 右側通行で歩くようになっている。
最初は 石道 約200mくらいかな。いびつな凹凸の石段をさがり ゆるやかにおりていく それから木道がはじまる。前の日の雨で泥があり 歩きにくい。尾瀬は ハイキングなんてとんでもない。トレッキングという言葉が相応しい。スニーカーで往復した人がいるらしいが かなり足に負担があったに違いない。残雪がみられる。1か所は どうしても 雪上を片側通行のところがあった。シャーベット状になっており 少し滑った。澤が至るところにあり 勢いよく流れている 水の音が癒しになる。

山の鼻までの約3.3kmの半分以上進めた時に はじめての「ミズバショウ」をみつける。群落しているあの場所まではやくいきたい。これがなかなかそうはいかない。東西約6km、南北3km。尾瀬は広い、至仏山 尾瀬沼 燧ヶ岳・・・一万年もかけつくられた高山に囲まれた湿地
(この時に気付いた 万歩計をセット この日は 5時間で 5.5km×2=11km 歩いた)

山の鼻。ここまで70分 (通常より10分程度 遅く到着)たくさんの人が前を歩いている。小学校の遠足らしき団体さんも。至仏山荘 ツバメが飛び交うにぎやかな景色。巣に雛がいて 餌を与えている。雛が巣から落ちないように。成長したら 飛びたっていくのだろう。

ツバメの飛び交う光景が微笑ましい。雛の細高い啼き声 親鳥が餌を与える。巣から落ちないで。

山の鼻 ビジターセンター 熊情報 出没するので気をつけて。

7月には夏山に。ニッコウキスゲが群落 また 秋には クサモミジが敷き詰め金色の尾瀬。飽きさせることはない。

至仏山方向 7月1日から登山ができるようになる。

燧ヶ岳方面 尾瀬ヶ原から はるかな尾瀬