カテゴリー: ピアノ

6/17(土)ジャコバン国際ピアノ音楽祭


フランス南西部にある中世の街並み「薔薇色の街」トゥールーズ。13世紀ゴシック建築のジャコバン修道院を舞台に、ピアノのための音楽祭「ジャコバン国際ピアノ音楽祭」が開催されてきた。音楽祭のコンセプトは、とてもシンプル。テーマに拘る事なく ピアノがある。



詳細は HPから:https://salamanca.gifu-fureai.jp/schedule/20170601-20170701/



主催:サラマンカホール
共催:岐阜新聞・ぎふチャン
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
協力:大野町、大野町バラ苗生産組合、アペリティフ365 in 岐阜実行委員会

6月17日(土) 13:30開場 14:00開演

「マチネの部」

14:00~15:00 中桐望 「ショパンを弾く!」
フレデリク・ショパン(1810~1849)
:幻想即興曲 Op.66
:24の前奏曲 Op.28より 第7番、第15番「雨だれ」
:スケルツォ 第2番 Op.31
:3つのワルツ Op.64
:バラード 第3番 Op.47
:バラード 第4番 Op.52
:英雄ボロネーズ Op.53

15:30~16:30 ジャン=バティスト・フォンルー 「リストを弾く!」
フランツ・リスト(1811~1886)
:バラード 第2番 ロ短調
:孤独のなかの神の祝福~『詩的で宗教的な調べ』より
:スペイン狂詩曲
シューベルト/リスト
:春への想い
:水の上で歌う
:「美しき水車小屋の娘」より

17:00~18:00 ダナ・ツィオカーリ 「シューマンを弾く!」
ロベルト・シューマン(1810~1856)
:クライスレリアーナ op.16
:謝肉祭 op.9

マチネの部 中桐望さん 意欲的なプログラムに期待。第8回浜松国際ピアノコンクール(2012) 2位 本選 ブラームスのコンチェルト 中桐望さんを聴いた。丁寧に弾いていた。ワルシャワ留学され ショパンの香りが漂う。2017年の春からは ショパンのバラード全曲など 意欲的なプログラムに取り組まれている。

「ソワレの部」

19:00~20:30 仲道郁代 「ベートーヴェンを弾く!」
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770~1827)
:ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 op.13『悲愴』
:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 op.27-2『月光』
:ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 op.57『熱情』

仲道郁代さんのベートーヴェン プログラム 注目です!


ショパン バラード第4番ヘ短調作品52


ショパン バラード第4番ヘ短調作品52

ショパンの作品中 傑作に値する 円熟期最大の作品。10分以上を要する ピアノ独奏曲として 性格的小品としても大規模である。ピアノ協奏曲は2曲残しているが それと同じそれ以上の緻密さをピアノの音に凝縮した作品。

ショパンは 7歳のときにつくった ポロネーズト短調(遺作)、小さな一葉 前奏曲第7番イ長調でも 必ず「起承転結」を備えている。生涯を通して作曲された マズルカでさえ ドラマ性がある。駄作といわれるものは ほとんどない。

ベートーヴェン、シューベルトやシューマン ブラームスなどの作曲家も ロマン的要素はあるが ショパンほど ロマン的が相応しい作曲家はいないのでは。それは、シンプルなメロディーに決然たるバスの動きが的確である。「ピアノの詩人」といわれる所以がここにある。

その繊細な筆使いとは「導入」「第1の物語から変奏」「展開」「第2の物語」「ほとばしる煌めき」「転調回帰」「回想」「第1の物語を展開」 次なる展開(新たなる生命)「うねりと昂揚」「突然の終止 静寂」コーダ「哀しみと人生への問いかけ」最強音での応え「フィナーレ」

ポーランドの詩人 Adam Mickiewicz(アダム・ミツキェヴィッチ)の「ブードリスの3人の兄弟」が作曲のきっかけになっていると思われる。



ミツキェヴィッチ公園にて。ポーランド人は 愛国心が強い。キュリー夫妻 コペルニクス そしてショパン・・・

まず con moto で ハ長調の導入が7小節。コラール風。そして、ヘ短調のワルツの主題があらわれる。これを印象づけるように この動機が支配する。





変容するが 基本的には ワルツの性格は変わっていない。このように 少しづつ 繊細に変わっていくところが見逃せない。



第2の物語 哀しくロマンティック 詩情に溢れ 煌めきのような重音 変イ長調。



イ長調に転調し回帰する コラールの響きが昇華する場面。ドルチェッシモ。



最初の主題が戻ってくる カノンの手法。バル・デ・モザの修道院のイメージが。変容してゆく。
ピアノならではの強弱のフレーズ。



ただの3小節ではない。ショパンの音に込められた フレーズを大切に扱うこと。



感情の波がうねる練習曲「大洋」のような怒涛のアルペジオ。カデンツァは勢いを強めストレット。
このフェルマータが大切。静寂の世界へ 響きを和らかく。起承転結の明確な指示。
ショパンらしい。

この後、コーダ 嵐のような「con fuoco」走句が印象的にする。



せきこんだ 感情の波。最低音から 最高音までのパッセージ。最強音で応える。
フィナーレは めくるめく感情と理性とのバランス。
右手18音 左手12音 もちろんバスが決定権を担っている。最後の音に向かって のぼりつめ ゆるめない。

アルゲリッチの演奏は ゆるめていない。最後の4つの和音も 速くなったテンポで激情のまま。
演奏家により響き方が全く違う。アシュケナージは 冴えた音でしめくくっている。
メジューエワは 硬い音色と強いアクセントで印象的にしている。

この曲はテーマを持っている。人生の物語を魅せることができれば 演奏の効果があったといえるだろう。



ショパンの生家 ジェラ・ゾラ・ヴォラ ここでは 休みの日などに サロンコンサートが行われている。


ショパン/ピアノソナタ第2番「葬送行進曲付」


ショパン/ピアノソナタ第2番変ロ短調 作品35「葬送行進曲付」

フランスの社交界 サロンの音楽として洗練された ショパンの世界 憂いもある。



ショパンは ピアノソナタという形式に こだわっていなかった。
習作時代 17歳に ピアノソナタ第1番がつくられたが 生前出版はされなかった。この作品は 遺作となり 欠番となっていた 作品4に おさまった。なお、「葬送行進曲」は 1837年に作曲していた。マリアとの別れによる絶望がこの曲を書かせたのか。デルフィーナ・ポトツカとの恋とは 明らかに違う感情を往復させていたと思われる。

ショパンは ピアノ協奏曲の世界に夢中だったのかもしれない。事実 エチュード(練習曲)は、
コンチェルトのある箇所をモティーフにして曲ができているから。しかし ショパンのなかでは バラードと スケルツォなど 性格的小品の作品群を考えていたようだ。すでに、ピアノソナタは ベートーヴェンが32曲発表していることから シューベルト以降 ロマン派の作曲家は 性格的小品の世界へ投入することになる。シューベルトの後期 ヘ短調即興曲は ソナタとみることができるとシューマンは説いた。
ショパンは 前奏曲 作品28 を作曲し スケルツォ変ロ短調 作品31 を完成させた。マリアと別れ ジョルジュサンドと共にしていく。次なる世界として 強力なメッセージの「葬送行進曲」

変ニ長調は柔和であるが その短調は 嫉妬深く 少し陰鬱な感も望めない。さらに このソナタは
半音階を多様、Ges ⇔F 、Des ⇔C  、B b⇔ A(旋律短音階)が 雰囲気を醸し出している。

変ロ短調に関連させる序章 スケルツォ フィナーレを新たに作曲し まとめたのが ピアノソナタ2番である。最初から ソナタをつくるつもりがあったのかどうか。シューマンは 「乱暴な4人の子供をソナタの名で無理やりくくりつけた」と評価した。たしかに 1楽章の動機と 2楽章の主題に 関連性はみあたらず 疑問が残る。が、3楽章 4楽章の 半音階のモティーフは関連性がみえるともとれる。

この曲は 協奏曲 に次ぐ 練習曲 数曲に匹敵するほどの難易度を誇る。パワーも必要だ。ショパンの作品のなかでは FF PPの対比がよく現れていて 聴きごたえがあるが リサイタルでの全曲演奏の機会が少なく ショパンの真価を伝える演奏を期待したいところ。

この曲を聴くと スペインの マジョルカ島 バルテモサ カルトゥハ修道院に 厳しい冬 住処としていた ショパンの姿を思う。ジョルジュ・サンドとの生活は ショパンの体にどれほどの影響を及ぼしたのだろう。「陽だまり」は、ショパンにとって 名曲を生む動機となった。

私が思うに 前奏曲作品28と ソナタ2番「葬送」は どこか 音の扱い方に共通点がみられる。もしかすると ピアノ協奏曲の演奏のための 訓練として書かれた「練習曲」を作曲しているときに ショパンは新たな音の世界に気づいたのかもしれない。

素朴に詩的な作品群「前奏曲」が薔薇の香りを包んだものになったことをショパンは知っていた。「雨だれの前奏曲」も ここでつくられたのだ。




第1楽章「Doppio movemento」 2倍の速さで 動きを以て 序奏は劇的だ。これから 何かがはじまる・・・
ここでのポイントは 半音階のスライド。21小節からの動き。



続いて コラールの部分 変ニ長調 ショパンが好んだ調性 黒鍵を多用する。柔和な楽想。ここでも 半音階の伴奏音型が出てくる。



中間部 コラール風の楽想は ペダルにより せきこんで クレッシェンドし
鬼気迫るFF メロディアスでなく 感情を爆発させている。

右手が動機で力強く、左も動機でその絡みつく音楽。ショパンの天賦の才能が発揮される。
リズムにアクセントがついていてこれが重要。低音のベースの動きが大切。響かせる。



再現部 移調し 主題をうたう コーダは、クライマックスを築く。終止形は 次の楽章への準備も。



第2楽章「スケルツォ」 ベートーヴェンはシンフォニーで使い「冗長でおどけた楽想」とされているが、ショパンのスケルツォは、「強烈な皮肉 瞑想と 感情を爆発させた音楽」 鋭い感性を要する。
左手の伴奏音型 Es E   ,Gis G は 半音階を使っているが 関連性は不明である。



中間部のコラール 歌謡性のメロディー 瞑想的でもある。



第3楽章「葬送行進曲」幼少の時にテレビゲーム「インベーダー」が流行ったが ゲームオーヴァーの音楽がこれ・・・ゲームのなか 速度が増しインベーダーが襲ってくる時の「連続4音」は 英雄ポロネーズの中間部 ベースの音。まさか ショパンの音楽を聴いていたとは。左手の音型の中でも F G♭の半音階が印象づけられる。1楽章の半音階と関連している。



中間部は コラール 静かにうたいあげる。行進曲とは、対照的。



第4楽章 presto 嵐のような楽想。オクターブのみ。無窮動は バッハの 平均律 プレリュードでもある。ショパンでは 練習曲の 作品10-1 10-2 25-1 25-6 25-12 ・・・ アルペジオ奏法からハーモニーを見出す。しかし この楽章をどう理解するのか。「前奏曲第14番」を参考にするとよい。この音に耳を傾け ショパンの真の吐露を見逃さない事。





最後から11小節目より 動きと和声が複雑。不思議で、ショパンにしか書けない作品。

以下は 前奏曲第14番


ショパン/幻想曲ヘ短調作品49


ショパン/幻想曲ヘ短調作品49

ショパンの曲には どんな小さな プレリュード マズルカ ワルツにしても 必ず起承転結がある。1曲を聴いていると 終わりには何か余韻が残る・・・
私の音楽友人が この曲をはじめて聴いたとき これは「音楽のドラマ」と感動の涙をしていた。

ショパンは「リアリスト」であるがゆえに ファンタジーを的確に描くことができた。若干20歳の ピアノ協奏曲2曲で
祖国と訣別し ピアノの創作の世界で生きてゆく。数々の出逢い・・・ フランスの社交界に颯爽とデビューした。
決して祖国ポーランドを忘れる事はなかった。円熟期に、このファンタジーができあがる。
ノアン島での ジョルジュサンドとの暮らしや その家族の事などで いい環境ではなかったようだが
「ドラマ性」は、現実の生活で充分得ていたとも思える。

ショパンのファンタジーは唯一この音楽。
4分の4 2分の2 からなる。中間部を呈した 壮大な物語と言えるのでは。

バラードは 詩人の叙事詩からヒントを得ているが。
このファンタジーは 私が思うに「ショパン自身の人生」が音楽になったとみている・・・

もちろん マズルカ作品59 36番 イ短調 37番 変イ長調 38番 嬰ヘ短調
バラード4番 幻想ポロネーズ 舟歌 ピアノソナタ3番 チェロソナタ 等の傑作が生み出されているけれども。

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まず 序奏から 雪の降る街を連想させる楽想 行進曲。

49-1

変容 2分の2へ カラーが変わる。最高音Fから 下降する音はドラマティック。その後のアジタートは
低音部が徐々に上昇して迫りくる。a tempo のテーマは、「優しく 柔らかく うたわせること」。

49-3

上昇する跳躍のアルペジオ音型 旋律を得手にしているショパンにとって 重音が主の曲は 新たな境地を築く。
この曲の 強固なバス オクターブは 強弱により 多様に表現される。

中間部のコラール サンドとの別れを描いたという。引き裂かれた ドラクロワのショパン像を思う。
(下記はノクターン11番ト短調の中間部)

 



中間部。しかし これが最強音になると 行進曲風になる。

49-7

今度はオクターブを伴い 重く そして壮大に テーマを語る。クライマックスと その前の静けさ。

コーダの前 行進曲から 最後の跳躍。転調し 最強音で のぼりつめる。
最高音Fから 一気に半音階で下降する。ここで このドラマは終わったかにみえた・・・

49-12

アルペジオは 柔らかく 変イ長調 天にも昇る感じで 上昇。
最後の2音は 何かを断ち切るような感動を。

バラード3番を書きあげた後、ショパンはまだ足りない 自分の限界に挑戦していた。その結晶が ファンタジーだった。


第9回 浜松国際ピアノコンクール 11/21-12/8


3年に一度開催 主催 浜松市 楽器のまちとして国際的に知られている もちろん自動車のまち うなぎなど 拠り所はいくつもある。

コンクールのオープニングは ラシュコフスキーのリサイタルから 前回コンクール後の翌年 ラフォルジュルネにも登場した 新進のピアニスト 安定したコントロールで 前回優勝してから3年 成長ぶりが楽しみである。

コンクール日程は 11月22日(日)~26日(木) 一次予選 11月27日(金)~29日(日) 二次予選
12月1日(月)~2日(火) 三次予選  12月5日(土)~6日(日) 本選 および表彰式 12月7日(月)~8日(火)は 入賞コンサートがある。

この間に 課題曲講習 マスタークラス講習など 盛りだくさん 又、記者会見も随所で見られる。
文字通り 世界に発信していく 浜松市 の 国際ピアノコンクール。 優勝賞金 と コンサート周回など プレミアムが多く 世界中からエントリーが集まってくる。

さて、私が注目しているのは 2次予選と 3次予選 「前回の様相」を参考に
1次予選出場予定者 92名から 絞り込まれていった。
2次予選は ①練習曲1曲か2曲 ② 練習曲でないもの1曲 または数曲 ③ フランス・ロシアの作曲家 練習曲でないもの 1曲 ④現代曲の初演 = 合計40分
3次予選は 弦楽の伴奏 + 自由な選択によるソロリサイタル 合計 70分

優勝者 イリヤ・ラシュコフスキー 2次予選に ラフマニノフの2番 バラード2番 を 3次予選に ダンテを読んで 展覧会の絵 本選は プロコフィエフの3番・・・
第一音、聴いたとき 音が大きかった。インパクトがあった ・・・風格 ステージマナー・・・

1位 ラシュコフスキー  他の演奏者が ラフマニノフ3番や2番を演奏したから優位とは限らない。プロコフィエフ3番の圧倒的な流麗な演奏が光った。

さて、第9回は どのようになるか注目したい。


アリス=紗良・オット ピアノリサイタル


15歳でリストのパガニーニ練習曲を演奏した アリス=紗良・オット。それ以来 ラ・カンパネラは 自家薬籠中にしている。また ベートーヴェンを得意とし 熱情ソナタなど名演が多い。今回は ベートーヴェン バッハ ブゾーニ リスト 凄いプログラムを。

5月23日(土)14時から びわ湖ホール大ホール みにいきます。2階 正面の前2列目 少しカーブした左側。パガニーニ練習曲は ピアニストがなかなか組まれない。そして バッハ330年生誕の年に ブゾーニ編曲のシャコンヌ。東京 大阪などでも公演。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調『テンペスト』Op.31-2
バッハ:幻想曲とフーガ イ短調 BWV944 バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ
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リスト:愛の夢 第2番 ホ長調/第3番 変イ長調
リスト:パガニーニ大練習曲 第1番 第2番 第6番 第4番 第5番 第3番「ラ・カンパネラ」

アンコール ショパン 雨だれの前奏曲 グリーグ 抒情小曲集から「小妖精」が演奏されました。

※(5月23日更新)行ってまいりました。

びわ湖ホール 1800名収容 アリスは、檀上で 何倍にも大きくみえる。白いドレスに裸足。26歳の世界的女流ピアニストが「ピアノ」という音楽はこうなんだと教えてくれる。超絶技巧は勿論だが、演奏曲に合わせて スタイルを変えていくのは流石。ベートーヴェンの テンペストソナタ ミステリアスな開始。聴き手を惹きこむ才能。息つく間もない 弱音や曲間の緊張感。それだけ 聴衆も集中しているということ。続いてバッハ幻想曲イ短調 チェンバロのようなオルガンのような響かせ方 現代のピアノではどうか。ペダルで華麗にアルペジオが飛翔する。とにかく 速い演奏。
バッハ=ブゾーニ シャコンヌ 緻密であるところは 聴かせて ダイナミックなところは ヴィルトゥーゾ的に みせる。余裕が感じられた。オフでは、「ロック」なども聴くという彼女。ピアノと格闘というより シャコンヌでロックのような箇所がみられた。

後半のリスト 「愛の夢 第3番」 おなじみの曲だが、アリスの「愛の夢」純粋な世界。ペダルを多用しないで、打鍵力と繊細さが アリスの持ち味なんだろう。
パガニーニ大練習曲 3番と6番を入れ替えでのぞむ、独自の趣向。前半の1曲目 緩急をつけて 情緒を出す。前半の最後は 主題と変奏 私は久々でこの曲の生演奏をみた。指が速くまわっている。速い部分とゆっくりな部分のメリハリをつける演奏。感想として「速すぎない演奏」へ期待をしています。解釈は演奏者自身なので それはよいのですが。後半の最後は 「ラ・カンパネラ」よくコントロールされている演奏。特に中間部のカデンツァの右手の下降 両手交差による高音部への上昇は「鐘」をイメージ「可憐な華」をも思った。コーダは、アリスの渾身の表現。一度 この「ラ・カンパネラ」を生で聴いたら 忘れられないだろう。

こちらは、サイン会の様子。ヘアスタイルがショートになり、軽くなった印象。(撮影許可されています)

別会場でのエピソードを聞きました。演奏中の携帯電話の着信音のこと、アリスが何といったか・・・
アンコールの前にアリスが一言「自分も荷物を落とした事があり・・・」「気にしないでくださいね」
「人間は完ぺきではないから。そういうことが音楽にも必要なんです」
この後のアンコール後の拍手が鳴りやまなかったのは言うまでもない・・・アリスというピアニストが人間的にも 気遣いできる人格を持っている。

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メンデルスゾーン「厳格なる変奏曲」


メンデルスゾーンは ピアノ曲 無言歌集「春の歌」「ヴェネツィアの舟歌」「ロンド・カプリチオーソ」など 傑作と評される作品が多い。演奏機会は 少なめだが ロマン派の音楽を組む代表的な曲の一つ。(5月13日 更新版)

そして この「厳格なる変奏曲」をあげたい。難易度が高いこの作品。変奏曲というと モーツァルト「きらきら星変奏曲」ハイドン「アンダンテと変奏曲 ヘ短調」をつくっている。
ベートーヴェンは、変奏曲を得意とし 後世の作曲家に影響を与えた。例えば ピアノソナタ30番 最終楽章 32番 第2楽章 ディアベリ変奏曲がそうである。明らかに様相が違う、ベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」。バッハの「ゴールドベルク変奏曲」と双璧をなす傑作であるが 親しみの雰囲気は少なく 変奏曲の巨人作品と言わざるを得ないのが残念である。シューベルトの「ディアベリのワルツによる変奏曲」は 私は好きである。あまり知られてないのだけど。ここで「変奏曲」と「練習曲」について考えてみたい。

音楽的な変奏曲のものと 動機活用した演奏技術向上の性質のものがみうけられる。バッハのゴールドベルク変奏曲、ヴァイオリンのためにシャコンヌ二短調、オルガンのためのパッサカリアハ短調なども 一種の変奏曲のようだ。ヘンデルの有名な チェンバロ組曲「調子のよい鍛冶屋」も終曲が変奏曲。パガニーニの「24の奇想曲」も変奏曲、あらゆるテクニック取得を目的とした練習曲のよう。変奏曲形式は 同じ動機を展開する 自由な形式で 作曲家も挙って使用した。シューマンは「交響的練習曲」に変奏曲形式を扱った。

シューベルト ショパン シューマン リスト ブラームス の変奏曲。

シューベルト 4つの即興曲の作品142 D935 から第3番変ロ長調

ショパン 「パガニーニの思い出」変奏曲 原曲 パガニーニ「ヴェネツィアの謝肉祭」

シューマン アベッグ変奏曲作品1 交響的練習曲 主題と12の変奏

リスト パガニーニの主題による大練習曲 第6曲 主題と変奏

ブラームス パガニーニの主題による変奏曲 弦楽六重奏曲第1番2楽章(ブラームスのピアノ編曲) など・・・

「厳格なる変奏曲」(げんかくなるへんそうきょく、フランス語: Variations sérieuses)ニ短調作品54は、メンデルスゾーンが1841年に作曲したピアノ独奏曲。ボンのベートーヴェン記念像の建立資金を捻出するためにウィーンの出版社ピエトロ・メケッティにより企画されたピアノ曲集『ベートーヴェン・アルバム』のために作曲された。

この曲を聴くと バッハの影響を受けていることや ベートーヴェンの形式を意識していることもうかがえる。和声はシューマンに近い。トレモロ奏法はリストの影響だろうか。主題と17の変奏で構成され コーダで締めくくられる。

楽譜をみると 第12変奏 第16変奏から17変奏 コーダが難しく感じられる。何よりも 緊張感の持続。休符があるようで ほとんど休みなく走句が駆け抜ける。メンデルスゾーン独特の 速く 軽く レジェロなモーションを感じ取りながら。19世紀のモーツァルトと言われた「メンデルスゾーン」

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聴いた後、余韻が残った。メンデルスゾーン得意の早い走句が特徴。ピアノ協奏曲1番の最終楽章もそうであるように。プレスト(倍の速さで)しかも(レジェッロ)軽く弾くような指示。巨匠 シプリアン・カツァリス氏が解釈などをレクチャしている。


第31回日本アマチュアシャンソンコンクール全国大会 結果


第31回 日本 アマチュア シャンソンコンクール 昭和60年のユニバーシアード神戸大会に合わせて開催された 伝統のコンクール。シャンソンは 「3分のドラマ」 といわれる。選んだ曲をどう表現するか エントリーされる方の迫真の熱唱が聴けるとあって 神戸文化ホールは ほぼ満員になる。(6月17日更新分)出場者が決まったようです。36名です。男性は4名でしょうか。幅広い年齢層でエントリーがありますね。

全国大会 各会場から選出
日時 : 平成27年6月27日(土曜)  午後5時開演 会場 : 神戸文化ホール ・ 中ホール (定員904名)
入場料 : 4,000円 (自由席) チケット発売所: 文化ホールプレイガイド (TEL:078-351-3349)神戸コンサート協会 (TEL:078-805-6351)

(6月17日更新分) 出場者が決まりました。

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(6月30日更新 8月3日更新)
表彰式が行われました。レベルが高いと評価されました。入賞者の方おめでとうございます。
最優秀歌唱賞 エールフランスの往復航空券 神戸巴里祭への出場権
第31回日本アマチュアシャンソンコンクール全国大会 結果

[敬称略] 最優秀歌唱賞:宮地恵理(東京)
歌唱賞:村山公子(熊本)小関美央(千葉)
奨励賞:伊藤佐知子(東北)吉田尚子(福岡)松城ゆきの(東京)中谷亜紀(兵庫)
フレッシュ賞:柴田白梅(愛知)

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地区大会はこちら

九州大会
(福岡) 5月8日(金曜)
開演:午後3時 福岡市健康づくりセンター
あいれふホール ソガクリエイト
Tel (096)279-3754

北海道大会
(札幌) 5月18日(月曜)
開演:午後5時30分 京王プラザホテル札幌B1
プラザホール (株)鈴木イベントプロデュース
Tel (011)756-0048

東北大会
(仙台) 5月22日(金曜)
開演:午後5時 仙台市戦災復興記念館
記念ホール 小野音楽事務所
Tel/Fax (022)719-5457

中部大会
(名古屋) 5月29日(金曜)
開演:午後2時 名古屋市芸術創造センター (有)吹上文化サロン
Tel (052)733-0085

神戸大会 5月30日(土曜)
開演:午後1時 神戸文化ホール 中ホール (公財)神戸市民文化振興財団
Tel (078)351-3597

東京大会 6月6日(土曜)
開演:午後2時 TOKYO FM HALL  (株)ピーチ
Tel (03)6915-2460

神戸大会の開催
(1)開催日時: 平成27年5月30日(土曜)  午後1時開演
(2)開催場所: 神戸文化ホール 中ホール
(3)入場料: 2,000円(自由席・税込) ※4月より発売予定
チケット発売所: 文化ホールプレイガイド (TEL:078-351-3349)
神戸コンサート協会 (TEL:078-805-6351)


メモリアルイヤー2015 「スクリャービン」


メモリアルは 100年 50年 25年 10年などがある。外国では 4分の1も 区切りの一つと考えるから。スクリャービン(1872 – 1915)が没後100年にあたる今年。 なぜ スクリャービンを聴くのか。

ショパンのようにロマンティシズムを持っていること。激情の迸る作品は、ピアニストを駆り立てる。

ノヴォデヴィチ女子修道院 は「世界遺産」。1524年 モスクワ大公・ヴァシーリー3世の命によって建てられた。その隣にある ノヴォデヴィチ墓地に 多くの著名人が眠っている。アメリカに渡ったラフマニノフは ここに入ることを希望していたが 戦中であり希望がかなわず アメリカに墓地がある。

スクリャービン ショスタコーヴィッチ ツルゲーネフ プロコフィエフ エリツィン大統領 ・・・

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「神秘和音」 スクリャービンの造語である。自分の言葉で 音楽に語りかけている。

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交響曲を5曲作っているが、「法悦の詩」(英語  The Poem of Ecstasy)無調音楽に近づいている。享楽の世界へ 昂揚する音楽。ここで 神秘和音が使われている。

「左手のコサック」として ピアノ演奏技術を達観したスクリャービン。左手のための夜想曲 ノクターンOp.9-2は 安らかでかつ情熱的で 月光のようだ。



舘野泉 Scriabin Nocturne for left hand

ショパンの練習曲(エチュード)を超えるような作品を ライバル ラフマニノフ とともに凌ぎを削った。作品8-12 これを14歳のときに書いたという。ホロヴィッツが好んで弾いた作品。

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後期は神秘的 スクリャービンの考える「色」などが 音に。詩= 「ポエム」が よく登場する。



ポエム ノクターン 作品61 Scriabin – Poème-Nocturne op 61


5/6(祝)14時 第2回東京シャンソンコンクール 杉並公会堂 


「第2回東京シャンソンコンクール」を開催します。主催 東京日仏文化サロン

http://chansontokyo.net/

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審査結果 日本語部門

グランプリ  八木章夫
準グランプリ  西塚祥子

歌唱賞

菊地優 堀江順子 小川香織 一條荘子 おぐら恵子 金子史央

フランス語部門

グランプリ  入江珠子 準グランプリ  北島はるか

プルミエ・プリ 井上葉子小関美央玉井大司岸本真知子日栄照美

応募期間 2月1日~3月20日 応募条件 A  日本語歌唱部門  B  フランス語歌唱部門

5月6日(祝) 14時 杉並公会堂 (東京都杉並区上荻1-23-15)
表彰 各部門毎に審査 グランプリ(賞金) 準グランプリ 歌唱賞 プルミエプリ

お問い合わせは 東京日仏文化サロンまで 電話・FAX 042-363-2213 メール chansontokyo@gmail.com

4分以内のシャンソン・フレンチポップス1曲の歌唱 予選のテープ審査(カセット・MD・CD・DVD)は2曲の音源提出(時間制限なし) 日本語歌唱とフランス語歌唱が混合でも可能だが、本選は、日本語フランス語混合歌唱は 日本語歌唱部門に応募。プロ・アマ・国籍を問わない。
予備審査審査料 3000円 本選審査料 5000円 本選出場者36名を選抜予定。

当日の伴奏者について 原則公式ピアニストだが 同伴ピアニスト ギターやアコーディオンなどの単一楽器なら可能。歌唱者本人が演奏の場合、ピアノと複数楽器伴奏も認める。本選におけるカラオケ伴奏は不可とする。

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