Author: nishikunn

☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ

レント【四旬節】2023.2.22-4.6


レント【四旬節】2023.2.22-4.6

悔い改め、見つめなおす事。イースター(復活祭 2023.4.9)本当の「春」を迎えるための準備をするために。受難節とも言う。様々な行をする。
断食は最もポピュラーなもので意味がある。モーセは山で、イエスは荒野で40日間断食を行った。

大斎(灰の水曜日2023.2.22と聖金曜日2023.4.7)は、まる一日全く食をとらない。
小斎(毎金曜日)は、鶏・獣の肉を食しない。

仏教でもそう。祈りをする時、高められる。煩悩を克服するために。
しかし現代社会で行を厳格に行うのは難しい部分があるでしょう。労働者、病人、妊婦、高齢者、子どもには免除されている。風習として、仕事や学校を早めに切り上げ、体を休め、自分をみつめ直す時間に費やす。

日の出から日没まで食しない宗派がある一方、逆に日没から翌日の出まで食をしないのもある。
断食による胃は、消化吸収できない状態になると、体内にたまった毒素を排出できるようだ。
体によい効果を一定期間なら作用するが、過度にするものでない。

イエスは貧しいものにパンを分け与えた。5000人もの人を救ったとされる。施しも行の三要素。

そして、私にはもうひとつの旬があり、それは3月26日で
カウントダウンがはじまっています。はじまったのは2月2日からです。


2023.2.24 記者発表懇談会


2023.2.24 記者発表懇談会

ご縁をいただき記者クラブ「記者発表・懇談会」Press conferenceで会見することに成りました。記者クラブとの懇談会を通しお役立てできるならと考えております。

NHK、共同通信社、報道機関大手 他「記者クラブ」で発表・懇談会・会見。 #bachinthesubways2023

バッハ・イン・ザ・サブウェイズを開催するに至った経緯や企画概要等、会見いたします。
後日、新聞に掲載予定です。どうぞ よろしくお願いいたします。

バッハ・イン・ザ・サブウェイズ ファウンダー(創始者)デール・ヘンダーソン(チェロ奏者)
Founder Dale Henderson , cello  プロフィール(English)
2010年 アメリカで発祥したムーブメント。2015年、日本初上陸。バッハ・イン・ザ・サブウェイズ2023は、3月21日から31日まで全世界で開催されます。

世界文化遺産「丹生都比賣神社」Niutsuhime shrine world Heritage 空海に高野山 koya-san へのみちびきをした神を祀る 標高400m天野の地

 

ドイツ ライプツィヒ トーマス教会 バッハ(1685.3.21-1750.7.28)がカントルをつとめた。堂内にお墓がある。

高野山は標高900mに位置する霊峰、真言宗総本山の宗教都市。伝教の核を成す「壇上伽藍」danjo-garan 高野山真言宗3,600寺、信徒1,000万人
中門 tyu-mon から金堂 kon-do 右には根本大塔 konpon-daito 左手に御社 mi-yashiro とその奥に 西塔 sai-to 。金堂の奥に「三鈷の松」sanko-no-matsu
空海 ku-kai(774.6.15- 835.3.21)が三鈷杵 sanko-syo の縁を得たところ。最も奥に「御影堂」miei-do、隣に孔雀堂 kujaku-doがある。

空海が御入定されている「奥之院」oku-no-in 御廟 go-byo への道


「会報78号」2023.1.30発刊


「会報78号」2023.1.30発行
日本アコーディオン協会 定期機関誌の発行

楽器界唯一の全国組織「NPO法人日本アコーディオン協会」JAA
私が編集長をつとめる日本アコーディオン協会「会報78号」が発刊されました。年4回(1月、5月、8月、11月下旬)発行予定
(校正・編集のため、発行月の中旬あたりは連絡がとりづらいかもしれません。)
アコーディオンの殿堂 イタリア カステルフィダルドの記事、お店をたずねて「第3回」アコーデオンドットジェーピー様
日本各地からメッセージ「伝言板」、2月19日開催の総会議事、「仲間プロジェクト」レポート案内、「楽譜」吉田親家 編曲「パリの屋根の下」など。

興味のある方は会員の有無なく購入できます。(会員に進呈)私か、協会事務局までお知らせください。


白鷺の知らせ 2023.1.28


白鷺の知らせ   2023.1.28

使者とされている。道後温泉は白鷺が発見したとされ、道後温泉本館のシンボル。熊本県の玉名温泉、石川県の山中温泉、下呂温泉の湯ヶ峰「温泉寺」の由緒など、多くのストーリーが伝えられている。薬師如来の化身。

去年から3回目です。今回が、最も近いところで。こんなところで白鷺が。かなり近いところにいましたね。周りは、車の音など静かでないところなのに。白い羽が綺麗です。

====

①10月 朝の空気の澄んだ日 空を飛んでいるのがみえた。羽を伸ばしてゆったりと飛んでいると近くの池に降りたった。

②12月 ショッピングセンターに行った時、国道の道路上にいた。そこから離れようとしない。車が通るのでそのたびに、飛び上がる。私の車の2台前の時に、飛び立っていった。

③1月 朝の陽ざしがまぶしい。温かくなりそうな日。フェンスの上にとまっている。かなり近いところ。周囲は車の音など静かなところではないのに。こっちを見ているのかな。

 


大寒波2023.1.25-28


大寒波2023.1.25-28

10年に一度 災害級の寒波 世界的にみると欧州は温暖 偏西風の蛇行だと言われている。ラニーニャ現象か。ロシアで-60℃を記録した寒波が南下し、記録的な寒さが観測されている。

全国的に最低気温の記録を更新している。草津温泉で-15.5℃。標高1200mだが、最高気温がマイナス12℃というとんでもない。あの沖縄で8℃、信じられないほど。13℃を下回ると沖縄民は風邪をひくと言われている。まあ、一年に2-3回はこういう日がある。パターンも様々。

だいたいは夜から朝にかけて降り積もる。昼頃には、溶けだしている。
あと、うっすらと積もるが翌日、アイスバーンになって事故が多発している。-5℃近く。
しかし、昼間に積もるなら低温なので雪の量が多くなる。油断ならない。スタッドレスでも時速40㎞は守ろう。スタッドレスでもスリップすることはある。

昨年は、スタッドレスタイヤをはいた。が、溝が減ってきていて緊急用としていた。普通の道路は問題ない。5月にノーマルタイヤに戻した。しかし、10月の車検時に業者から後ろタイヤが2㎜でかなり減っているよと。空気圧や何か理由があるかもしれない。通常は前タイヤが減るものだから。

この冬、スタッドレスをどうしようか悩んでいた。一応、タイヤチェーンは持っている。タイヤは5万~10万するらしい。安全上から、不要不急の外出は避けてというのが普通の行動だろうと思う。


東京バッハ合唱団2023.5.6


東京バッハ合唱団2023.5.6

日本語によるバッハの作品上演。大村恵美子氏 1962年 東京バッハ合唱団創立
60年を経て 日本語訳のバッハ作品を上映、また定期演奏会では指揮をしている。御年90歳を超えてなお、指導をされている。

日本語のカンタータはとても重要。バッハの200曲とも300曲ともいわれているカンタータが親しみやすくなる。

 


新型コロナ「累計3千万人感染」


新型コロナ累計3千万人感染 集団免疫を獲得できたのか、公式な分析結果はまだでていない

ついに人口あたり4人に一人が感染したことになる。東京 1396万人 大阪 882万人・・・
この数字には少々疑問だが、一人で何回もコロナ感染している人もいる。

まだデータ化されてないが、ワクチン接種する人の割合と、感染率の詳細な分析を待ちたい。

12月下旬までにBQ.1.1が一日あたり24万人、どんどん変異が進み、より感染力が強くなり、全世界でも拡大。死亡者数が増加している。特に80歳台の死亡が目立っている。そして気になる情報が。カウントされない感染者が30万人以上いると厚労省の調べでわかった。9月26日から1月11日までで。由々しき事態。相変わらず、検査で陽性なのに登録しない者がいるとの事。かなり迷惑かけていると思う。

政府は、世界的な動向をみながら2類から5類への変更を発表したが、カスタマイズすればよいではないか。「マスク着用は個人の判断による」それは別に構わない。
このままだと、5類に変わったとしても病院がみてくれるとは限らない。今までの指定病院は補助金が支給されていたので運営できていたが、今後はわからない。「みてほしい」頃には重症化していることもあり、高齢者で命を落とすことも考えられる。今までは4か月後にワクチン接種の強い推奨だったのが、改悪で1年に一度となれば当然、脆弱性で感染率が高くなるのではないか。さらに会場の50%定員制限が撤廃される。最近でもコンサート会場で間隔空けることはなくなった。飛行機では法律があるのでマスク着用。

マスク着用について公的な場では、高齢者がいるところや屋内でも換気の悪いところなどでは着けた方がよい。ただ、先日のインタビューには、高齢者でワクチン4回も打って3年も我慢したのだからマスクを取りたいという人もいたが。電車・バスなどは引き続きマスク着用の推奨がされるだろう。

学校でマスク撤廃の声があるが、理解はできる。それは一定の間隔があり、換気もしているところならよいのかなと。ただしワクチンが備わっているのだろうか。クラスターが何度も発生しており、対応に苦慮している。次々感染者が出て、それこそ修学旅行や運動会、卒業式や入学式に出席できなくなる方が怖い。大学や各種学校の実習を伴わない講義はオンライン優先になるような気がする。3者面談などをオンラインで行うところが出てくるでしょう。

日本人の潔癖な性格や同調圧力に惑わされずWithコロナに対応できるのだろうか。

ただ屋外でのマスクは過剰とも。登山でも場所に応じた対処方法が。登山バスやケーブルカー、ロープウェイなどはマスク着用で外では外す。外でマスクしている人には、その人なりの事情があるかもと、思いやりをもって。

 


電気代 インフレ?


電気代 #電気代爆上げ 請求書がSNSにアップ

・北海道電力 34.87% ・東北電力 32.94% ・東京電力 29.31% ・北陸電力 45.84% ・中国電力 31.33% ・四国電力 28.08% ・沖縄電力 39.30%

1月23日、東京電力は家庭用電力料金「規制料金」の値上げを、経済産業省に申請。値上げ幅は平均で29.31%。関西電力、中部電力、九州電力の3社以外は、3~4割程度の値上げ。
なぜ。この時期なのか?

これはシビアに受け止めなければ。職場はあるところを消灯したり、周辺ではコンビニの消灯が見られる。いずれはネオンが消えるのかと心配している。私ところは、暖房はエアコンやガス、石油ストーブを使ってなく電気毛布のみ。段ボールを窓に貼り付けている。あと2時間に一度、ホットドリンクを飲んでいる・・・

火力発電に必要な燃料の価格が高騰しており、東京電力の2023年3月期の連結損益は、3170億円の赤字になる見通し。2022年2月からの「ウクライナ情勢」でLNGの価格が上昇し、さらに円安で輸入額があがり、やむを得ずの値上げのよう。仕方がない。例えば15000円のところだと21000円に。個人差があり、オール電化のところだと70000円が10万円近くに上がったという。もはや電気代でなく「家賃」レベルだ。国は支援策をとるのだが、それは2月から9月頃までで。その後は、再び値上げされるだろう。電力の規制緩和でプランや契約会社を見直す事が解決につなげられるか。しかし、電力管内の東京電力と関西電力では事情が異なる。

「“原子力”と“再エネ”」が影響している。電源構成は、火力発電が76%で、LNG(液化天然ガス)と石炭で7割。LNGと石炭は、この1年で輸入価格が約3倍になった。再稼働済みの原発は10基。関西電力が5基(美浜3、大飯3・4、高浜3・4)、四国電力が1基(伊方3)、九州電力が4基(玄海3・4、川内1・2)。原発は再稼働すればコストがかからないという。もちろん新基準での運用。その辺は原子力規制庁が管理していて、厳格化され、再起動されず廃炉するところがいくつもある。九州電力は再生可能エネルギーの導入率が高い。中部電力は、稼働している原発はないが、『規制料金』ではなく『自由料金』の値上げで対応するとの事。今後、東北電力の女川2、関西の高浜1・2、中国の島根2の4基は年内にも再稼働する見通し。問題は、東京電力の柏崎刈羽6・7と、日本原子力発電(原電)の東海第二の3基。この3基の再稼働はまだ先になるのでは。北海道電力は泊の1・2・3号機も再稼働は、何年も先になる見通し。

無限に使用できる「電気」だとは思わないが、電気の事をよく考えるきっかけになればと思う。

 


2023.1.26(木)13:00「おきがるタイム」FM816 vol.236


2023.1.26(木)13:00「マコルネのおきがるタイム」シャンソン・昭和歌謡・アコーディオン FM816 パーソナリティ マコルネがお届けします。
【ネットラジオ(リアルタイム配信)全国・全世界でアプリなしで視聴できます】https://www.jcbasimul.com/radio/1302/

【予定曲】オリオンの炎 パスワード 雪の降る町を エル・デスバンデ 風の詩 冬水仙 マイ・メモリー かあさんの歌 たき火 雪椿 北上夜曲 寒い朝

【コラム】こんな寒いのに、蝋梅、水仙、牡丹 など 春に向けて咲き始めます。そういえば梅もですね。

 


モーツァルト/交響曲第40番ト短調 modulation


モーツァルト/交響曲第40番ト短調k.550 「華麗なる転調」modulation

久方ぶりにスコアをみている。モーツァルトの音楽は天衣無縫でわかりやすく慰めを持っている。
ハ長調やシャープひとつやフラットひとつの調を中心とする曲群のイメージが多い。

しかし、モーツァルトの本領は、交響曲第39番、40番、41番であり、ケッヘル番号だとK.549 k.550 k.551
ピアノ協奏曲では、第20番ニ短調k.466から変化している。第23番イ長調k.488マイナー部分はトラジック。
24番ハ短調k.491になると半音階の動機が支配し音楽的に盛られた。27番変ロ長調k.595は、境地である。
それは半音階にある「深刻さ」を伝える事。ベートーヴェンのタタタタ~のような連打でない。

41番「ジュピター」は、最後のシンフォニーであり、壮大で内容も精緻を極めているので目立つが、私は40番を推したい。構成が似ている25番もト短調だが、時季が違う。25番は、ハイドンの影響がないともいえない。そして、後のメンデルスゾーンに影響している事がうかがえる。ピアノソナタの世界をそのままシンフォニックに持って行った純粋さが垣間見える。が、この後、モーツァルトが円熟する。交響曲第41番「ジュピター」の第4楽章は、バッハの対位法に影響されフガートを効果的に使用した。

第40番ト短調k.550 知ってはいるけど「あまり聴かない」とは宝石のようだ。それは「深い音楽」でintimate(親密)な作品である事。自筆譜面は、ブラームスが所有していた。後に楽友協会に遺贈。シューベルトも好んでいた。

それは「ループ」である。この曲には終わりがない。一体、何度繰り返しても終わった感じがしない。バロック時代の協奏曲:宮廷音楽のBGM的なもの「食卓の音楽」と違うのだ。モーツァルト自身も気づかなかったのかもしれない。モーツァルトは天才なので、激しい転調を生む作品が書けたが、精神的に消耗してしまった。あのチャイコフスキーが交響曲第6番「悲愴」を書いている途中、哀しみにむせび泣いた。何というか自分の作品に客観的になるはずなのに、本当に感動してしまった。という事から、モーツァルトは気分が脱落し「未完になった」作品がある。大ミサ曲ハ短調k.427、そしてレクイエムニ短調k.626だ。

コンスタンツェは「愚妻」として知られている。ヴァルゼック伯爵依頼の遺作「レクイエム」をモーツァルトが病魔に没した後、弟子ジェスマイヤーに作曲を依頼し補筆完成したのだが、それをヴァルゼック伯爵に渡す前に、プロイセン国王や楽譜商に売り抜けた。また、ヴァルゼック伯爵に満額の報酬を受け取った。(共作になっているはずなのに)
コンスタンツェは、モーツァルトを看取ったと言われているが、ほんとにそうかな。療養の地でモーツァルトの死を知ったのでは。事実、マルクス共同墓地に葬られた時、コンスタンツェは立ち会わなかった。どんな理由があるのだろう。骨はどこにあるかわからない。ウィーン中央墓地32番に「モーツァルトの記念碑」のみが建てられている。
モーツァルトの謎は深まるばかりである。

 

オーケストラ用が原曲だが、いくつかの編曲がある。これはピアノ独奏用のもの。他にチェンバロ4手などの演奏もある。和声を参考までに。
第1楽章の有名な出だし すでに半音階的な不協和が5小節目に出ていて愁いを帯びている。

ちなみに現代で「シルヴィ・バルタン」がこの曲の冒頭部分をアレンジしたシャンソンを歌っている。

展開部で半音階的におりてきて嬰ヘ短調の和声。7小節目の音は不協和的だが大変麗しい。たしか、シューベルトの第21番変ロ長調のピアノソナタの中間部など嬰ヘ短調で愁いがあった。

第4楽章
ト短調の主和音が支配する。この曲には、シンフォニーであるのに関わらずトランペットやティンパニ「鳴り物」がない事から、極めて純粋さが表現されている。

展開部の冒頭、ストレット。半音階や減音程が劇的。1小節目の弱拍から「ソ♯ ラ ド♯ 三♮ ソ ♭シーラソ」の動機がキーを変え、フガートとして展開し機能的に活かされるところが見事。

Cm→Gm→Dm→Am→Em→Bm→F♯m→C♯m→G♯mと次々に変わっていく。
つまり♭3つ 2つ ♭1つ なし ♯1つ 2つ 3つ 4つ 5つ と調号を減らしたり増やしている。バッハの対位法を自らの作曲法の円熟によってなせた技。

特にF#のダブルシャープ(7小節弱拍~8小節)が「厳しい調和」となり、哀しみを増幅させている。

F#m→Bm→Em→Am ♯3つ 2つ 一つ なし 調号を減らし魔法のような、それで音楽になっている。

再現部からまたはじまるが、今度は違うキーへ転調しながらコーダに向かう。

弦楽で古楽器などは減衰が速く線が細いので一瞬のように思えるが、2段目をピアノで奏すると「ピアノソナタイ短調k.310」より深刻さが伝わってくる。当時は、モーツァルトは母を失っていた。それよりも40番の時の方が哀しい。モーツアルト自身も救済を求めていた・・・美しい音楽にパトロンの理解を得ようとしたが。

 

「変ロ長調で終止」する場合と「ト短調で終止」する場合の比較 動機が機能的に使用されていて無駄がない。転調しようとする音階が決定的だ。それはベースが握っているから。第2楽章のような同じ音の緩やかな下降や上昇など瞑想的なのと対照的。

4小節目の低音部の♮Hと高音部のDが不協和をぶつけているが、それが悲壮感を示す。それから四分音符の16個の音のスケールだが、ハ短調の音階を一気に上行することにより引き立てている。

最後の小節に休符がないが、終止線の上にフェルマータが書かれるべき?あるいはFineがあるべきか。
リピートするのだ。それが、展開部の冒頭のストレットにスイッチし、わりと長いフガートの処理が盛り上がりをつくっている。2回目の終止は、(楽譜にはない)【最後から2小節目にrit.】で終止感を出している演奏がほとんどだ。が、本当に終わりなのかと思う・・・この曲の魔法。「ループ」なのである。