Author: nishikunn

☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ

飯縄山(1917m)北信五岳


飯縄山(1917m) 戸隠山(1904m)、黒姫山(2053m)、妙高山(2454m)、斑尾山(1381m)とともに、北信五岳のひとつ

いいづなやま 飯綱山とも書く。「飯砂(いいずな、飯のように食べられる砂)」の事で、「テングノムギメシ」(天狗の麦飯)という微生物の産出地でもあった。飯縄高原、戸隠、黒姫、小諸周辺で産出されるようだ。凶作の時に飯綱三郎天狗がこの飯砂を配り人々を救ったという伝説がある。古くから山岳信仰の霊山で、飯縄権現を祀り修験道場が開かれ、足利義満や管領細川氏、上杉謙信、武田信玄、徳川家康などの尊崇を得ていた。また忍術(滋賀県甲賀市の古刹の本尊は飯縄権現)や剣術の修業の地(神道無念流開祖の福井嘉平は飯縄権現への参篭により会得した)としても知られる。

距離 8.2㎞ 標高差 850m 登り 2時間30分 下り 2時間

戸隠山は険しい。北信五岳に何故か含まれない名峰、高妻山(2353m)は、戸隠連峰の最高峰。
絶妙な位置にある飯縄山、戸隠、黒姫、の間にあり、長野市をのぞむ。黒姫山は、往復7時間半かかる山。それに対して
飯縄山は標高1900mだが眺望は360度見渡せる。そして、穏やかな山容で登りやすく地元愛が特に強い。

南登山口駐車場(一の鳥居)(1130m)に停める事。 一の鳥居登山口 車が数台停めてあった(1182m)
十三仏詣り 亡くなった人が三三回忌まで浄土に行けるかが決まるとされた。

一 不動明王:初七日1268m
二 釈迦如来:二七日1318m
三 文殊菩薩:三七日1336m
四 普賢菩薩:四七日1362m
五 地蔵菩薩:五七日1381m
六 弥勒菩薩:六七日1409m
七 薬師如来:七七日1430m
八 観音菩薩:百か日1452m
九 勢至菩薩:一周忌1467m涅槃に到達できるか
十 阿弥陀如来:三回忌1508m
十一 阿閃如来:七回忌1528m 駒つなぎの場
十二 大日如来:十三回忌1619m
富士見の水場 1629m 富士が見える水場
天狗の硯岩(六合目)1669m 硯石のような岩盤が。景色がよい。
十三 虚空蔵菩薩:三十三回忌 1692m

1800m地点 パノラマが視界に 善光寺平、戸隠高原、白馬連峰が一望
西道と分岐点 1846m 飯縄神社の祠
飯縄山南峰(九合目)1909m 飯縄神社奥社
飯縄山山頂 北峰(最高峰)1917m

飯縄山山頂 山頂部は広く笹薮がひろがる。団体さんとすれ違う。

 

最初、戸隠神社中社の西登山口を探したがわかりにくく、スタンダードな南登山口に移動。かなり広い苑地でトイレや登山地図や登山届もある。

山頂部が冠雪。実は、樹木の枝が氷柱になっていたのである。

飯縄山 南登山口

十三仏をはじめところどころに標示板があり、飽きさせない。

十三仏のはじまり

駒つなぎの場 馬とてこれ以上は登れないとされる。急坂がはじまる。

天狗の硯岩 この辺から見晴らしがよくなる。

西登山道との分岐点 戸隠高原がよく見える。

善光寺平、笠山、白馬連峰なども視界に入る。

飯縄神社の祠

飯縄山南峰(九合目)に到達。右手に奥社がある。ここから約15分で最高峰の北峰へ。

南峰から北峰へ。笹薮で傾斜のなだらかな道。岩場はない。

飯縄山の一つの難点は途中に「トイレがない」事。ここは「携帯トイレブース」ありがたい。

心地よい稜線歩き、北峰(山頂)から南峰をのぞむ。


上高地「閉山式」2021.11.15


上高地「閉山式」2021.11.15

「上高地」中部山岳国立公園の一部で、国の特別名勝・特別天然記念物に指定。尾瀬とともに、マイカー規制、ゴミ持ち帰りなど環境に配慮した景勝地として世界的にも知られている。かつては「神垣内」と記され、奥穂高岳(3190m)山頂に穂高神社嶺宮が、明神池に穂高神社奥宮があり祭神「穂高見命」(ほたかみのみこと)が祀られている。

2020年の閉山式は、コロナ感染症対策のために中止だった。2021年の閉山式は11月15日(月)河童橋畔で関係者により神事のみ執り行われた。シーズン中に大きな事故がなかった事や豊かな自然への感謝、又、来年のシーズンも安全である事や繁栄を祈念。来年は、4月の開山祭(例年だと4月27日)、11月の閉山式が例年通り開催されることを願いたい。

これ以降、上高地は冬のシーズンの眠りに入る。普通は入山しないだろう。指定以外のトイレは使用できないし、ホテル・ショップがクローズしている。厳冬の上高地はまた魅力だが自己責任で。「さわんど」「あかんだな」から「釜トンネル」バス停で降り、釜トンネルからヘッドライト装着で歩いて入る。大正池まで3㎞、バスターミナルまでは約6㎞。

上高地には毎年訪れている。それは8月中旬すぎだったが、秋が多いかな。河童橋の定番の景観は梓川と穂高連峰だが、私は写真の奥の「岳沢」をみてしまう。岳沢の紅葉はきれいだからね。晩秋の上高地もいいもんだ。さて、閉山式にうかがう。さわんどバスターミナル(ナショナルパークゲート)から午前6時のバスに。最寄りの第3駐車場はちらほらと車があったがほとんど乗客はいない。観光案内所の受付と話する。「10月中旬の紅葉シーズンで午前4時30分には600人並んで2時間待ちだった。それなら午前8時すぎぐらいに来れば並ばずに済むんだけど。ただ、涸沢に行く人が多いのかな。」

シャトルバスに乗る。大正池で降りると始発にもかかわらず湖畔に撮影者が20人といる。この日は曇りがちだったが、穂高連峰のモルゲンロートを撮るのだとか。
その後、上高地バスターミナルへ。ここから明神まで歩く。これが平坦な道で、往きは梓川右岸、帰りは左岸で。右岸は、森や日陰が多く凍結している。注意しながら歩くが、アイゼンが必要なレベルではなかった。距離2.8㎞、約1時間で明神に着いた。氷が張っていた。明神橋に穂高連峰が映える。私には、こちらの景観が感動的。そして穂高神社奥宮と明神池に着いた。すでに嘉門次小屋をはじめクローズのところがあり、スタッフも帰りのバスに乗るために支度しているという。帰りは左岸で陽当たりのよいカラマツ林の中を歩く。木道がありよく整備されているが凍っていると滑る。河童橋手前の岳沢湿原の景色を満喫。そして、河童橋に戻って来たところ「閉山式」の神事が執り行われていた。

 

ここが「釜トンネル」一般車進入禁止、係員が常駐している。冬季(11/16-4/26)は、このトンネルを徒歩で潜り抜け、大正池や上高地バスターミナルへアクセスするしかない。

 

河童橋。お猿さんはどこへいったやら。氷点下3℃。

このシーズンの最後の日、空いているショップは少ない。

明神へ梓川右岸を歩く。カラマツ林は落葉し冬支度。この景色も好きだ。

明神に着いた。水溜りに氷が張っていた。幻想的な風景。

明神橋から穂高連峰。

明神池のある穂高神社奥宮へ。

明神池一之池、左に二之池。

岳沢湿原、幻想的な風景がひろがる。

中央の灰色の部分が「岳沢」標高2170m。ここから前穂高岳(3090m)へ登れる。

河童橋の定番の風景もいいが、私は明神からの穂高連峰が好きだ。


アコーディオンの祭典「Xmasフェスタ」2021.12.26


アコーディオンの祭典Xmasフェスタ2021.12.26

今年の年末もアコーディオンで盛り上がりましょう!

2021年12月26日(日)15:00~ 開場14:30 早稲田奉仕園スコットホール 東京メトロ早稲田駅より徒歩5分、西早稲田駅より徒歩8分

定員 100名 参加料 一般 3000円 会員 2000円

プログラム
15:00~ インターネットわくわく広場2021からの代表者演奏
17:00ごろ~ プロ奏者によるアコーディオン演奏

お申込み・お問合せ 日本アコーディオン協会 03-5909-3187 FAX 03-5909-3196 メール jaaoffkw@npo-jaa.jp

 


2021.11.30JAA「機関誌55号」発刊 日本アコーディオン協会


2021.11.30JAA「機関誌55号」発刊 日本アコーディオン協会

本日、手元に届きました。日本アコーディオン協会機関誌アコーディオニスト55号 全28ページ
楽器界、アコーディオンという楽器では日本唯一のNPO法人、世界のアコーディオン協会とも共有しています。

今年3月から編集長を任せられつとめてきました。5月 機関誌54号 8月 会報75号 11月 機関誌55号
三つ無事終える事ができました。

3月にこの話が出た時は、スケジュールがどうなるのか多少不安でした。なぜならページ数、それ以上の原稿作成に関わった方と
タイムリーにコンタクトを交わし、密にコミュニケーションしなければなりません。特に校正から入稿に関わる時期は一字一句まで徹底的に内容に拘り
修正・確認します。徹夜はしたくないのですが、気づいたら朝になっていた事もあります。入稿が決まると一安心です。

発刊で終わりではありません。関係各機関へ出来栄えについてご意見をいただいたり・・・
もちろん、校閲の検証も必要です。

とにかく一年、一通りの事をやるだけです。行事や記事の季節性があるので、それを踏まえ、次回の会報76号に向けて動き出しています。
次回は、1月30日発行予定なので 1月中旬のスケジュールがタイトになります。

今回のトピックとして PIF国際コンクール(イタリア、カステルフィダルドで開催)、CMA世界コンクール(オンライン開催)の情報を掲載しています。
機関誌のお求めは、日本アコーディオン協会 事務局まで 03-5909-3187 FAX 03-5909-3196 メール jaaoffkw@npo-jaa.jp


2021.12.12「クリスマス演奏」


2021.12.12「クリスマス演奏」

2021年 来週から12月 師走です。コロナ禍で、演奏依頼が一時、激減しましたが、今は少しづつ増えてきています。
マスク着用、手指消毒、体温測定など基本的な感染対策は続けましょう。

近々、クリスマス演奏をします。当日、会場でお会いになる方、よろしくお願いいたします。


苗名(なえな)の滝の虹、黒姫山


苗名(なえな)の滝の虹「ウォーターフォール」黒姫山

新潟県と長野県の境にある滝で、妙高高原からアクセス。滝の轟音から地震滝とも謂われる。

黒姫山からの溶岩が関川をせき止めたことで形成された。マグマが冷却されたときにできた、柱状節理が良く発達していて壮観。滝口に岩があり、左右に分かれていた滝が、高田藩が伐採した木を流したところ岩が欠けてしまい現在に至る。落差55mで大規模。轟音が「地震=なゐ」のようであり「なえな滝」そして「苗名滝」となった。古くから知られていて、1800年代の文人画家により多くの作品が遺されている。小林一茶も一句詠んでいる。1995年7月、梅雨の豪雨で地震滝橋が流された。対策のため関川1号砂防えん堤が下流に建建設。売店「苗名滝苑」があり、名物「流しそうめん」が楽しめる。

滝の入り口駐車場からは「徒歩15分 500m」とあるが15分では着かないでしょう(笑)。(何も注意書きがないので)平坦な観光道路と思ったらそれは違う。サンダルは不可でハイキングシューズが必要な登山道のようだ。一つ目の大きい吊り橋は難なく渡れたが、二つ目の小さな吊り橋が幅が狭く対向はできない。次々、人が渡ろうとするので揺れる。高度感があり恐い。子ども園の遠足か園児の団体が吊り橋の向こうにいた。

ツアー客の団体とすれ違いに話を。80歳になるおばあちゃん。やせ細っている。段差のあるハイキング道を歩いて来た。添乗員が「先に行かないでここらで待っていてくださいね」という。多分、200mの標示板を見たからだろう。「娘2人が滝を見に行って写真を撮ってくれるのでそれでいいかな。」もう一人は、70歳後半の方「吊り橋まではあとどれ位?段差の道がキツいわ。滝が見えて来たから私はここまででいいかなって。滝を背景に写真撮ってもらえませんか?」はい、わかりました。

小林一茶 詠み「瀧けぶり 側で見てさへ 花の雲」の石碑が。

一見の価値がある。観光用でここまで見られる滝はそうない。称名の滝(ハンノキ)、那智の滝は素晴らしい。袋田の滝、いつか雪の時期に見たい。中の滝、幻の滝(御嶽山、富士山)がいつか見れるかな。富士山の湧き水から「白糸の滝」軽井沢の「白糸の滝」も趣があった。

一つ目の大きな吊り橋を渡る時にただものでない予感、大きな滝だろう。砂防堰の奥に滝があるのはわかっているが、この景色がよい。4Fの高さになる階段を登りきり、遊歩道に接続。大岩が見え段差の道にさしかかりそこを込めると遠目に滝が見えてくる。二つ目の吊り橋まで近づく。私は吊り橋は渡らず、登山道の脇道を進む。一つ目の大岩を超えて見える場所から大迫力。虹はうっすらと。二つ目の大岩を超えて見える場所からがベストだった。虹が鮮やかに見え横幅も写真に収まる。さらによく見える場所があるのだが、足場が斜めで、写真に入りきらない。一歩間違えれば滝つぼに落ちる。

紺碧の空と紅葉と滝の絵図が絶妙。そこにみた「虹」が凄くて・・・佇んでいたい。軽井沢千住博美術館で「ウオーターフォール」を鑑賞した後だからこそ。

シーズンはすでに終わっていた。売店「苗名滝苑」。11月上旬から4月中旬は冬季休業。積雪時、現地に入る事ができるかは確認してからの方が。

この砂防堰が巨大でこれが一見の価値がある。

この階段が意外にキツい。

ここから300mだと。

あと200m。これをみた時、それ以上進もうと思うかな。この先に滝見があるので足元気を付けて。

小林一茶 詠み「瀧けぶり 側で見てさへ 花の雲」の石碑

滝見の場所。轟音が聞こえている。

大きな滝のあるところは巨大なV字谷や断層があるので日陰が多い。

この吊り橋が恐い。私は、渡らず脇道を進んだ。

大岩の間をぬって瀧見の最前線に向かう。川の水が浸みているところがあり足場がよくないが絶景。

この時期はまだ流量が少ない。雪解けの時期は。地響きがするほど凄い音がするんだとか。

滝つぼが大きい。柱状節理が芸術的。そして、虹。


千住博美術館(軽井沢)と高野山金剛峯寺


千住博美術館 軽井沢にある 自然光を取り入れた斬新なミュージアム。館長は品川惠保。設計は西沢立衛。12月26日〜2月末日は冬季休館。

千住博といえば「ウォーターフォール」という岩絵具を使った絵画が世界的に知られている。

2018年 「高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展 ―日本の美を極め、世界の美を拓く―」 を開催。2020年高野山金剛峯寺へ奉納する襖絵を、先駆けて展覧会で紹介
2021年1月NHKスペシャル「高野山 千年の襖(ふすま)絵 空海の世界に挑む」が放送。

ずっと気になっていたミュージアム。2020年、金剛峰寺を訪れた時、襖絵を拝見した。「1000年」続く絵画として遺ることが望みだとうかがいました。
千住博氏の襖絵とフォールの世界。

「フォール」は滝だが、もうひとつは「秋」でもある。
滝は自然芸術。滝を構成する要素はさまざま。河川や湖の一部が段差になっていて落差が5mを超え、絶えず水が流れているもの。落差のための「崖」がなくてはならない。あるいは渓谷、断層も関係する。滝つぼはもちろん重要。大岩も自然にできたもの。・・・秋の紺碧の空に映える。白糸の瀧や苗名の滝をイメージしていた。

千住博氏の芸術は、自然物を超える何かがある。


「戸隠そば」蕎麦フルコース 蕎麦打ち・・・


戸隠そば 岩手県のわんこそば、島根県の出雲そばと共に、日本三大そばの一つ

山岳信仰の戸隠には、古くから修験者が多い。彼らの食料として、そばが戸隠にはあった。それは「そばきり」ではなく、蕎麦がきやそば餅であったと考えられている。
新そばは、冬の頃が美味いとされている。

==

この山岳という言葉にあるように 国土の70%は「森」である日本で、主食の米で生活できるところは大河川の扇状地や河岸段丘などで栽培された。治水が課題で蛇行する河川でたびたび洪水が起き、不作になる事もあった。幕府や大名は、城下町に水路を引いたりため池をつくったりしあるいは利根川にあるような河川の付け替えなど治水に取り組んだ。山間部では蕎麦が主食となった。全国の有名な蕎麦の産地は江戸時代に開かれた。出雲蕎麦は、松本藩から出雲藩へ。会津蕎麦は、高遠藩から会津藩へ、出石蕎麦は、上田藩から出石藩へと伝わった。蕎麦は、干ばつに強く、栄養価に優れている。

==

「戸隠そば博物館とんくるりん」そば打ち体験ができる。団体予約もできる。食事は10時~15時、冬期11月末から4月中旬はお休み。

そば御膳 ざる蕎麦、そばがき、そば団子、薄焼き、そばと紫蘇のゼリー。お蕎麦のオリジナルフルコースを堪能。

定員と話。
韃靼人のそば茶をいれてきます。
「ありがとうございます。あ~知っていますよ。食べました。パスタのような蕎麦でした。ざるに入ってなくてね(笑)」
よくご存じで。
「饂飩でなく蕎麦が好きなんです。しかも信州の蕎麦が。東京の尾張蕎麦は出汁醤油から濃いし辛い。刺激が多いですね。」
戸隠の出汁醤油は濃くないが、薄口でもない。蕎麦はワサビがなくても食べられます。蕎麦に塩をかけて召し上がってくださいと申しています。
「そうだった。たしか、戸隠は塩で蕎麦の味がわかるんだよね」・・・

ざるそば
戸隠産そば粉の手打ちそば。

そばがき
蕎麦粉100%のお団子そば。本来のそばの風味が味わえます。食べやすいサイズになりました。

修験者けいもち
そばがきに出汁をきかせて、とんくるりん流にアレンジしました。

そば団子
甘じょっぱい味が癖になるそば団子。

そばゼリー 産物の紫蘇(シソ)を使った鮮やかな朱色の寒天。ベースは「そば湯」。


2021.11.25(木)13:00「おきがるタイム」vol.208


2021.11.25(木)13:00「マコルネのおきがるタイム」FM816 パーソナリティ マコルネがお届けします。
【ネットラジオの視聴方法がPC スマートフォン タブレット共通に】https://www.jcbasimul.com/radio/1302/

【予定曲】LOVE IS ALL サンフランシスコの6枚の枯葉 枯葉 シャッピトゥル インディファレンス 瑠璃色の地球 SEASONS 旅愁 りんご村だより 願い星叶い星 翼をください

【コラム】秋が深まってきました。来週からは12月、2021年が無事過ごせますように。

 

軽井沢高原教会にて


思うに、軽井沢は浅間山の火山史と関連が深い。カラマツの森は形成されてきた。


浅間山(2568m)【前掛山】登頂 賽の河原


浅間山(2568m)【前掛山】登頂 賽の河原

本峰の「釜山」第二外輪山の「前掛山」第一外輪山( 剣ヶ峰、牙山、トーミの頭、黒斑山、蛇骨岳、仙人岳、Jバンド、鋸岳)の「黒斑山」からなる三重式の成層火山。
山体崩壊を起こした山頂付近は、 U字型の「馬蹄形」を形成。左手は浅間本峰の釜山火口で立入禁止。右手は前掛山の山頂へ浅間山の第二火口壁。気象庁は活火山ランクAとしている。

有史以来、大噴火を続けてきたが、天明の大噴火(1783年5月~8月)によって死者1600人、噴煙が北半球を覆い気候不純になり天明の大飢饉をもたらした。最近は、東日本大震災以来、地震活動が活発となっていたが、2019年8月釜山火口で小規模の水蒸気噴火があり降灰した。2021年8月6日より【レベル1】(火口から500m以内入山禁止)の落ち着いた状態とみられていて「前掛山」までの登山道が許可、それ以前は【レベル2】(火口から2㎞以内入山禁止)で黒斑山を山頂としていて「賽の河原」まで入山可能だった。関連施設として「鬼押し出し園」や「火山館」がある。※立入禁止区域に入ると災害対策基本法により罰せられることがあります。

距離 13㎞ 時間 約7時間30分(登り 3時間50分 休憩 40分 下り 3時間)

浅間山登山口 →(4㎞ 未舗装)から浅間山荘へ 駐車場あり
登山口(1410m)→ 一の鳥居 → 不動滝 → 二の鳥居 → 火山館 → 湯の平分岐 → 賽の河原分岐 → (釜山分岐)→ 前掛山(2524m)

危険個所はないと思われる。マーキングに沿って進めば迷う事はない。

ルートは、車坂峠(1973m)からの黒斑山(2404m)(標高差400m)は何度か登ったことがある。2時間30分あれば到達できるし、そんな難しい登山でないと思う。ただ、草すべりがキツイのでどうしようかと思っていた。ほぼ垂直の角度で膝に負担がかかる。今回、浅間山荘(1410m)から前掛山(2524m)(標高差1100m)がはじめて。伯耆大山も標高差が1000m以上だったけど、ペース配分をよく考えて登ればしんどくはなかった。

浅間山荘へは、登山口から4㎞のダート道があり、車が大丈夫なのか心配だったが、そんな大した事はなかった。(唐沢鉱泉の方が険しいところに道をつけてくれている)有料駐車場はきちんと管理されている。浅間山荘で温泉につかるのもよい。

 

前掛山(2524m)なかなか厳しい道のりであった。

2021年は10月20日に初冠雪した。温暖化により風物詩の「雪のガトーショコラ」は12月以降か。前掛山は、黒斑山からの山容は、ずんぐりとしているが、実際は、滑らかな斜面であり広大な裾野。斜めに左方向へ横切り登って釜山分岐に入る。この登りが延々と続きしかも急登。直登(九十九折でもよい)ルートはないものかな(笑)

浅間山登山口 バス停がある。朝夕など新宿方面を往復している。ここから4㎞ ダート道で浅間山荘に入る。カラマツ林がきれい。

浅間山荘に着く。モルゲンロートがきれい。

雲海がみえる。八ヶ岳も。標高1400mにして、屈指のビューポイント。

乗馬体験ができる。テニスコートもある。

登山道 ここから開始 浅間山荘⇔火山館は、登り115分、下り90分と比較的長い事を念頭において。

一の鳥居分岐 不動滝経由 で二の鳥居へ

不動滝から二の鳥居へ。急な階段があるがゆっくり登ろう、二の鳥居からは火山館をめざす。

 

風景が変わって来た。岩盤があらわれる。

火山館の手前で浅間山の山頂があらわす。

硫黄臭がする。源泉が湧いているが冷泉か。

火山館へ到着、ここまで2時間。なんと屋根はソーラーパネル。避難時はここへ下りてくる事。シェルターを備えている。

浅間神社にお参りし山頂へ向かう。

外輪山の黒斑山の稜線が。芸術的で厳しい山肌をみせている。

カモシカ平

湯の平分岐(2013m)草すべりとの分岐点 この急坂がほぼ垂直の九十九折で膝に負担がかかる。車坂峠から前掛山だと帰りはこの登りをクリアしなければならないのでしんどいと思う。草すべりの下りで凄く良いところは、浅間山のド迫力のずんぐりした山容とカラマツ森のパノラマが見られ、徐々に近づいていく景観が楽しい。

賽の河原分岐(2088m)Jバンドとの分岐点 Jバンドの登り下りはそんな大したことはない。個人的には、草すべり ↓ Jバンド ↑ で黒斑山の稜線に入るのがベターだと思う。

賽の河原は広大で、最初はカラマツの森が続く。

しばらくして標高があがるにつれ砂礫が増えてくると同時にカラマツの背丈が低くなり、やがてはなくなり下草と砂礫だけの吹きさらしになる。
至るところでケルンが積みあがっている。この辺りは緩やかな坂。

森林限界、登りの角度がキツくなってきた。前掛山分岐までまだまだ。

このザレた道の角度が急になってくるとツライ。滑りやすい。また、落石に注意。

かなり登って来た。風が冷たい。黒斑山の稜線の向こうにある湖が見えてきた。賽の河原がとてつもなく大きい。

登り切ったと思ったらそこは頂上でなく「釜山分岐」だった。珍客が釜山付近にいる。(立入禁止区域)

で右手に前掛山の山頂が見えるのでもう大丈夫。しかし、ここから25分だと。ゆっくり登ろう。

これが釜山。砂礫の山で荒々しい表情はないが、この奥に火口があり噴煙をあげている。この日は、なんと犬が(リードなし)釜山の山頂方面でこちらに向かって吠えているではないか、茶色の柴犬。連れ戻すのは不可能。(立入禁止区域なので下りてくるのを待つしかない。)

実は、この犬は勝手についてきて登り始めた。犬を連れて登っている人がとの情報があった。とっつぁん、貴方がこの犬を連れて来たんじゃないの~。いやそうでないって。
脱走し勝手にこの山頂まで来てしまったらしい。犬も登山道を選ぶと言う事だ。この犬、寄っていくと警戒するのでリードをつけるにも一苦労いるだろう。飼い主の手に戻ったようである。

こちらは、前掛山稜線。気温0℃、風速12m。風が止めば天国。八ヶ岳、富士山も見えた。穂高も白馬も見える。
しかし、風が吹けば長くはいられない地獄。命がけの行に違いない。植物はわずかに生える。

そこに生命が宿るのが自然の生きざま。死にゆく魂と精進する我に何を与えんとするのだろう。
同じ死ぬなら、天界に近くて火に巻かれるか凍てつくか、それとも下界の「賽の河原」でさまよい屍となるか・・・
賽の河原は、今でこそ登山道が整備されているが樹海のごとく三途の川をさまよう地獄絵図。水はなく樹液のみ。
ただ、カラマツの森があるだけ。しかしそこは天国だった。風がないから。カラマツの絨毯に敷かれそこに或るのだ。

不幸事で親より早く亡くなってしまった子どもが三途の川の河原にたどり着く。そこが賽の河原。親の供養のためにケルンを積む。しかし鬼が来て崩してしまう。何度やっても同じ事。「報われない努力」であり、地蔵菩薩によって救済されるとある。

真ん中の黒岩から水蒸気が出ている。活火山であることを意識する。

爆裂火口を久しぶりにみた。硫黄岳の火口はすごかったが、浅間山は活火山、これからも成長するんだ。

山体崩壊するとだいたいこのような馬蹄形になり窪んだところがカルデラ。

前掛山の標柱と三角点にタッチ。奥にぽっかりとした釜山の火口が少しみえる。右手に巻き道がうっすらと見えるが、ブルドーザーの道かそれとも
峰の茶屋 小浅間山 東前掛山のルートだろうか(立入禁止区域?)。

前掛山の最前線。これより先は崩落のおそれあり、立入禁止。しかし、前掛山の稜線はナイフリッジでなくてよかった。

雲と雲の間から「富士山」がみえた。

登山口に戻って来た。無事帰れてうれしい。帰ろうとすると駐車場に愛想のよい猫が寄って来た。山荘にいるらしい。それにしても愛くるしくお行儀のよい事。