Category: 朗読

朗読と小説 青木裕子&小池真理子氏


軽井沢朗読館館長(元NHKアナウンサー)青木裕子さんの朗読会

朗読やよみきかせはとても大切なこと。文学を音おこしするだけでなく登場人物の特徴を活かしストーリーを聴く。すばらしい。子どもたちも聞き入っていた。

もうひとつ、 作家の小池真理子さんの講演は珍しく、お会いできて嬉しい。20年前から小池真理子さんの小説「柩の中の猫」「死に向かうアダージョ」などを嗜んでいる。最近は、作品「二重生活」映画化もされている。小池さんの小説は、音楽や楽器が必ずといっていいほど登場する。また、登場人物は 映画のシナリオのように輪郭がはっきりと浮かび上がる それが心地よいし リアルである。

この出逢いを祝して、20年前の文庫本を持参し特別にサインをいただいた。「柩の中の猫」ララが登場するこの小説は「図書館においてほしいですね」と。
軽井沢朗読館の青木さんとお会いできることを願って さらに出逢えた小池真理子氏。

中軽井沢図書館にて

 


朗読「すみれ島」戦争の結末


「すみれ島」を朗読。今西 祐行 松永 禎郎 (サンリオ美術賞)

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あらすじは以下 手にとっていただきたい本である。

「戦争が激しくなって 特攻隊の志願兵は 片道の燃料しか積んでいなかった。小学校の上を飛行機が飛ぶ。児童から志願兵にすみれの花が送られた。志願兵は 明日出発する前の日 大切にしているすみれの花で戯れた。そして 飛行機に乗り込み戦争に旅立った。

どこかに すみれの花で敷き詰められた島があるという。
そこは その志願兵が降り立った島である。志願兵は帰らぬ人となったが すみれがたくさん咲いている。」

作品の力がすごくて 情景が浮かんできた。
朗読の読み手が感情を込めて詠んでいた。心に沁みた。声や言葉の力を痛感した。

それは 戦争を二度としてはならないこと。志願兵の犠牲などがあって 今の日本がある。
命を大切にせず 凶悪な事件が 起こって 心を痛めています。

先日 南八ヶ岳の「フィリア美術館」にうかがってきた。オルガンのある美術館だが 平和にポリシーを持つミュージアム。
吉永小百合さんの 原爆の詩が 展示されている。

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また ホロコーストに関連の ケーテ・コルヴィッツとミエチスラフ・コシチェルニアクの作品も展示

戦争の残忍でリアルな画像を見せれば 戦争に対して何かを想起するだろう。怖い作品は見たくないという気持ちは理解できる。「平和」を無理強いすることもになるかもしれない。

人の心の中にある「平和への心」 共通の願いを集め叶えていきたい。
この作品には 自然と感情が湧いてくる・・・


朗読「太陽と地球」まどみちお


まどみちおさんは「ぞうさん」を作詞した人で 100歳を超える詩人。平和作家であると同時に独特の解釈でポエムを綴っています。

詩集をいくつか出版。そのなかの「宇宙のうた」にも様々なポエムがあります。
「太陽と地球」にとても興味深いことが書いてありました。

地球は太陽に照らされているが 反転(裏面)すると真っ暗になってしまいます。そこで太陽が月をつかわし、月の光をつくりました 夜を安らかに眠れるように・・・地動説 天動説 と違う発想。

「祈りをこめて 太陽は地球のそばに月をつかわしました。
地球の夜をみまもらせるために 美しくやさしい 光をあたえて
・・・
太陽は 忘れたことがありません 地球の寝顔が どんなに安らかであるかを
夜どおし 月に 聞くことを・・」

まどみちおさん。ファンタジーなんだけど とても美しい詞

月は MOON(英語) luna(ラテン語)チャンドラ(サンスクリット語)
太陽の光は燦々と 月の光は煌々と まばゆいものです。
今日は終わるけど 明日は光が燦々と降り注ぎますから~

「明日」という字 太陽と月が合わさった文字 まばゆいばかりの明るい日が明日なのです。生きているかぎり 燃えるものをもっていたいものです。

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そんな事を思いながら この日は 2年目の3月11日でした・・・
政府復興式典の弔辞での宮城県の遺族の男性のことばに打たれました。
乗り越えられる自分を かみさまがみててくださいます~