Author: nishikunn

☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ

吉祥龍穴


吉祥龍穴 高霎神 「善如龍王社」とあります。
善如龍王は,弘法大師が京都・神泉苑にて雨乞いを行った際に現れた龍王です。

室生龍穴神社 から 約500m 川のほとりに沿って向い 標示が出ている あと800mで
吉祥龍穴へ その間に 天の岩戸神社があった。それにしても 荒野で葉っぱが覆い尽くしている。
滑らないように気をつけて。また、舗道に ところどころ穴凹ができていて 大きな段差がある。
場合によっては、徒歩で行った方が雰囲気も感じられる。

さて、一旦 通り過ぎたが 橋の手前で 道がなくなるくらい 心細い道になっていた。これ以上進んでも 路面の状態がよくない。滝の流れを見つけるのが精いっぱい。これが 龍の穴の上流。

そして 岩壁に水がしたたっている。何というカ 神秘的な自然よ。言葉はいらない。感銘を受けている。もっと 昔から こんな情景があったのかと思うと はるか悠久に思いを馳せる。


紅葉とクリスマスイルミ


紅葉とクリスマスイルミ

近年 クリスマスイルミは 七五三が終わった11月15日頃、または ハロウィーンが終わった11月1日から展示されている。晩秋から冬に入った頃に情景が入れ替わる。

ただ 紅葉は 平地では12月上旬までみられるところもある。代表的なのは 神宮外苑 12月初旬の日曜まで「いちょう祭り」がある。ライトアップも行われていた。

http://www.jingugaien-ichomatsuri.jp/

青山通り(国道246号)青山二丁目交差点より「いちょう通り」へ

朝6時30分だが、すでに車があり撮影しずらい。また、散歩する人や三脚をたてる人など。
賑わっている。暮れゆく季節を感じていた。

明治屋(京橋駅)

パシフィックセンチュリープレイス丸の内 (東京駅)

タカシマヤ タイムズスクエア(新宿駅)
NTTドコモ代々木ビル エンパイア・ステート・ビルを思わせるデザイン。「時計台」高さ272m 展望台なし 東京で3番目に高い。展望台はないが、レストランなどは階下にある。


西洋館「世界のクリスマス2017」


横浜市西洋館「クリスマスコーデ」世界のクリスマス2017

 

江戸時代 鎖国をしていた時 長崎の出島以外は貿易を禁じられていた。江戸時代終り頃の
1853年 ペリーが来航し、日米和親条約 1858年 日米修好通商条約が結ばれ 横浜村の湊が貿易港として指定された。漁師などは 山手に住みかをうつした。これが元町である。

世界のクリスマス2017は、西洋館にクリスマスコーデを施した。山手111番館(フランス)横浜市イギリス館(イギリス) 山手234番館(アメリカ) ベーリック・ホール(オランダ)ブラフ18番館(ドイツ)エリスマン邸(デンマーク)など 多くの西洋館がある。 

イギリス館は1937年(昭和12年)に英国総領事公邸として建設された西洋建築。山手111番館は1926年(大正15年)にJ・H・モーガンの設計により、アメリカ人J・E・ラフィン氏の邸宅として建築。山手234番館は1927年(昭和2年)に朝香吉蔵の設計により、外国人向けの4住戸からなる共同住宅(アパートメントハウス)で、関東大震災で崩壊した山手の復興事業の一環として建設。ベーリックホールは1930年(昭和5年)にイギリス人貿易商B・R・ベリック氏の邸宅として、J・H・モーガン の設計により建設。

これは リードオルガン 山葉8号 昭和13年もの。歴史を感じる。

山手聖公会教会(聖堂の中は撮影禁止)

1863年 横浜クライストチャーチ(英語集会)、横浜関内居留地105番(現在の中区山下町同番地)に設立。この英語集会から生まれた日本語集会は後に横浜聖アンデレ教会となった。1901年 この英語集会は現在地に移転。1923年9月1日 関東大震災で崩壊。仮設聖堂が建立。1931年 現在の礼拝堂竣工。設計はJ・H・モーガン。外形は大谷石を使ったノルマン様式の聖堂である。

港町13番地 西洋館の夕焼けは「情景」


晩秋 山紅葉 笠置山


晩秋 山紅葉

木々が赤く染まるのもいいが 山全体が紅葉するのは美しい。
この川はかつて、宮・寺社を製作する材料を舟で運んだ。要衝の地である。

この嵓から見える景色。古くから信仰の対象とされた。自然と神は一体化する。神と人間は、神社での祭祀によってむすびつき、歴史をつむいできた。神社(寺社)は 明治時代の廃物希釈まで同じところにあった。つまり 神社のご神体や寺院のご神体が山であった。神社は 神をつかさどり 寺院は 菩提や念仏 座禅・行・仏門など。神を崇拝し、寺で行をする。心のよりどころであった。

笠置山 標高288m 一周800mの歩き(ただし 運動靴で)「正月堂」に本尊 弥勒大磨崖仏をを安置する。堂内のご本尊は神々しい。全長15mもの巨大な絶壁に仏画を掘る事は、何か神がかった事でしかないと思った。東大寺の高僧もここへきて行を修めていた。二月堂、三月堂などの起源は ここ笠置寺にある。

天平勝宝3年(751年)東大寺の開山、良弁の弟子の実忠が笠置山で修行中に、竜穴を見つけ入ると、天人の住む天界(兜率天)に至り、そこにある常念観音院で天人たちが十一面観音の悔過を行ずるのを見て、これを下界でも行いたいと願った。『東大寺要録』(嘉承元年1106年)によると、実忠和尚が二月堂を創建し、初めての東大寺の十一面悔過が天平勝宝4年(752年)2月1日から14日間行われたと伝えられる。

ちなみに 龍穴(このお寺に滝はなくて 行は胎内くぐりをする)を千手窟といい ここから弥勒菩薩の住む兜率天につづくとされた。

そして 十三塔が焼失した後に石塔を建てたのは 理解できる。五輪塔の事を思い出した。地,水,火,風,空を表わし 町石道の標石となったのだが。後世に残したいとのあらわれである。

また、後醍醐天皇行在所跡がある。南朝の盛隆は ここ何十年か詳細に分かってきた。後醍醐天皇の奇蹟は日本史上重要でありそれをたどる遺跡がある。

 

 


2018.12.16(土)19:00「クリスマス・サロンコンサート」出演


来週末には 12月に入りますね。「クリスマス」が近づいていることを感じさせます。

「クリスマス・サロンコンサート」に出演します。
12月16日(土)18時30分 開場 19時 開演 会場 大谷公民館
アコーディオン 西辻善則 ヴァイオリン 横山亜美 ピアノ 楊美希
トリオで出演します。

第一部 昭和歌謡・シャンソンなど アコーディオンソロ
第二部 クラシックなど ヴァイオリン & ピアノ デュオ
第三部 クリスマス 冬の曲など アコーディオン ヴァイオリン ピアノ トリオ

みなさんにお会いできること 楽しみにしています。
チケット等は 大谷公民館におたずねください。

演奏者紹介

横山亜美 ami yokoyama ヴァイオリン

大阪の箕面市生まれ。6歳より父 横山莞五、母 故 清水玲子に手ほどきを受け、2008年よりイタリアに留学、2013年クレモナ国立クラウディオ・モンテヴェルディ音楽院を満点で卒業。同年、フィレンツェ・クレッシェンド国際ヴァイオリンコンクールソロの部で第一位を受賞。これまでにラウラ・ゴルナ氏、サルヴァトーレ・アッカルド氏に師事。他、ザハール・ブロン氏、アーロン・ロザンド氏らのマスターコースを受講。2013年日本へ完全帰国し、関西を拠点に各地でソロ、室内楽中心に多数の演奏活動を行う。2014年に大阪あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホールにてデビューリサイタルを行う。2016年鳥取県文化振興財団プロデュース創作公演第二弾 弦楽アンサンブルコンサート Tottori String Orchestraに賛助出演、フェリックス・アーヨ氏らと共演。他にルッツ・レスコヴィッツ氏と多数共演。また2012年度より 「鳥取県東部地区青少年のための弦楽入門講座」 においてヴァイオリン部門講師を務める。2017年3月にファーストアルバム「A piacere ~Bach & Telemann for solo violin~」をリリース。

楊 美希 Miki Yo ピアノ

大阪音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ専攻卒業。在学中、専門特殊研究コース(コンサートピアニストのための特別選抜クラス)に在籍。ポーランド国立ショパンアカデミー学院他、マスターコースにてR.スメンジャンカ氏、B.カヴァラ氏に師事。共に教授の推薦を得て現地のコンサートに出演。第1回万里の長城国際コンクール最高位を始め、中国音楽国際コンクール、摂津音楽祭、大阪国際音楽コンクール、かやぶき音楽堂デュオコンクールなど受賞多数。ソロリサイタルの他、オペラハウス管弦楽団などのオーケストラとの協演、室内楽、管弦楽器とのアンサンブルピアニストとして数多くの演奏会に出演。豪華客船の世界一周ワールドクルーズ他、多数乗船しメインショーアーティストを務める他、神戸クルーズ・コンチェルトの専属アーティストとして活躍するなど、クラシックのみならずポピュラーなどジャンルにとらわれないレパートリーを持ち、精力的な演奏活動を展開している。2011年にリストとショパンの名曲を集めたCD「Romantic Melodies」をリリース。

西辻善則 Yoshinori Nishitsuji アコーディオン

8歳からピアノをはじめる。山本博子氏に師事。高校2年の時、左手親指の粉砕骨折で演奏の道でなく調律師の道を歩む。ヴァイオリンを戸澤哲夫氏 合唱を高浪晋一氏に指導を受ける。大阪音楽大学短期講座 指揮・合唱指導講座修了。ピアノチューナーでは研究課を修了。1997年8月 ポーランド ワルシャワ ショパン協会(オストログスキ宮殿)にてピアノ演奏 2003年12月 アコーディオンを吉田親家氏に師事。2005年8月 第4回JAA国際アコーディオンコンクール3位入賞(一般の部)。2007年11月 プラハ国際アコーディオンフェスタ(サルバトール教会)ゲスト出演 2012年2月 第3回なにわシャンソンコンクール審査員をつとめる。2013年4月 FMはしもとパーソナリティをつとめる。第2・第4木13時から「おきがるタイム」(昭和歌謡・シャンソン)と第3・第5土曜7時~「リラクラシック」(クラシック音楽)番組を担当。2015年3月 バッハインザサブウェイズ2015日本の事務局を担当40カ国140都市が参画されるなか、世界で一番はやく高野山霊宝館で演奏で注目される。現在、NPO法人日本アコーディオン協会理事、ボランティアサークル連絡協議会副会長、バッハ・イン・ザ・サブウェイズ日本実行委員。ピアノチューナー。ピーシーパル代表取締役。

 


2017.11.25「ジョイフルピアノフェスタ2017」村松崇継さんゲストの事


11/25(土)「ジョイフルピアノフェスタ2017」村松崇継さんゲストの事

前回は 昨年7月夏だった。今回は晩秋。このフェスタは ピアノソロが多いが「ピアノと楽器」も可能。多くの応募があったが予選を通過。本日の演奏が実現した。にしくん & なってぃ は普段(リコーダー と アコーディオン)なのだが クラリネット & ピアノで出演。

構成は 第一部 午前 第二部 ゲストコーナー 第三部 午後の部に分かれる。 演奏曲は 村松崇継さんの「彼方の光」第一部のトリ 選曲について 前回 村松崇継さんのライブを聴いて 気にいった曲原曲の調性はD それを1音さげCとし、クラリネットB管に相応しいかたちへ書き直した。

スタインウェイ フルコンサートグランドピアノは憧れの頂点でもある。他にも ベーゼンドルファー ファツィオリ ヤマハ カワイがある。スタインウェイ フルコンサートグランドピアノは 15,000,000円以上する。世界で価格が最高のピアノは ヤマハの CF-X と カワイの SK-EX だ。ピアノは 10本の指を使って 鍵盤を押す事によって発音し ペダルを使用し より多くの音を組み合わせることができる オーケストラに次いで大衆的な音楽を担っている。そのため 管弦楽とピアノ 独奏楽器とピアノ 声楽とピアノ ピアノ4手 など バリエーションが豊富にあり 音楽の多様性をのぞめる。短所は 音が減衰すること。断定的な音は仕方がない。音色を変えるのが難しいこと。声楽的か打楽器的かである。そして、ピアノは持ち運びが不便で自分の楽器で演奏できない事がネックである。一発勝負なのだ。

果たしてうまくいったのだろうか。練習時、録音して自分の演奏を聴くようにはしている。テンポは オリジナルよりゆっくりめ クラリネットの低音の響き、高音の特徴や息使いをひきたてながら 前半は導入部弱め 中間部は少し強め その後の「ピアノソロ」で情熱を強め、コーダは最強音で感情を高めクラリネットと同じ気持ちに、黄昏の音はクラリネットがする。司会の方が「とても柔らかいピアノの音色でしたね。感動しました。」と言っていただいている。今、本番時の音源を編集中です。機会がありましたら 私のピアノとクラリネットの音楽をお聴きいただけると思います。

今回の注目点は 第2部 ゲストコーナー 村松崇継さんのピアノと 学校合唱部大編成とのコラボレーション「いのちの歌」作詞 竹内まりや(MIYABI)作曲 村松崇継 ドラマで マナカナのサウンドは聴いていたが それはポップなサウンドでいい歌であることは間違いないのだが エッセンスがもうひとつ引き出せていないと思った。本日は、合唱(混声合唱)指揮とピアノバージョン。よく練られており アカペラのところもある。ピアノがオーケストラの役を対等に果たし さらに引き立て盛りたてる。まさに村松崇継さんの 面目躍如であった。感動で周りの人で涙している人もいたが、私も感動した。人は、打ちひしがれるような事があっても周囲の人を愛し理解しあい生きてゆく。純粋なものにひかれ癒され基本にたちかえる。それは、人とひと。そして命。

(WEB上で公開されている映像を掲載します。)

岐阜聖徳学園大学附属中学校 の感動を伝える卒業式での混声合唱 「いのちの歌」

この後は 村松崇継(ピアノ) 山下由紀子(パーカッション) 斉藤順(ベース)のコンサートも聴いた。

お気に入りの 山下由紀子さんのパーカッション。ミラクルで 村松サウンドの原石をかたちどると言ってもよいくらい マルチなパーカッションで様々な情景を演出する。

それにしても ディープな一日であった・・・


2017.12.14(木)13:00「おきがるタイム」ゲスト「オーケストラ千里山」vol.113


12/14(木)13:00~ マコルネのおきがるタイム シャンソン・タンゴ・昭和歌謡
ゲスト オーケストラ千里山

本日、来局され収録完了しました。オーケストラ千里山の上田さん(元代表)兵藤さん(HP担当)をゲストコーナーにお迎えしお話をうかがいました。オーケストラ千里山は大阪を拠点に創設20周年を迎え団員80名ほどで精力的な活動を続けられています。HP:https://orch-senriyama.net/
FBページ:https://www.facebook.com/senriyama1997/

12月14日(木)13:00~15:00 の14時からの「ゲストコーナー」でご紹介。ネットラジオ(PCで視聴いただけます)http://csra.fm/asx/hasimoto.asx

6月11日(日)ザ・シンフォニーホール マーラー作曲「復活」指揮 井村 誠貴 ソプラノ 阪口淑子 アルト 福原寿美枝 管弦楽 オーケストラ千里山 合唱 オーケストラ千里山特別合唱団 合唱団に所属し あのザ・シンフォニーホールの天国的な感動に一入、癒されました・・・
秘話に注目。そして、ゲストコーナーの最後にはプレゼントが提供されます。ぜひお聴きください。

オーケストラ千里山 第26回演奏会 2018年2月12日(月・祝)13:30開場 14:00 開演
会場:豊中市立文化芸術センター大ホール チラシアップしました。
リスナーの中から抽選で 5組10名様 ご招待させていただきます。
詳しくは 番組告知のページをご覧ください。(12月12日頃投稿)

今、思い出しても体が震える。ザ・シンフォニーホールは 日本初のクラシック音楽専用コンサートホール サントリーホールよりも古い。カラヤンがアドバイスし 設営された。クラシック音楽を最高の生演奏で聴くことができるようになった。マーラーの交響曲第2番「復活」は80分ほどの大曲。ベートーヴェンの第九に比肩する、それ以上と評される。管弦楽と大合唱のスペクタル。「キリストの復活」というテクストで 精神的、音楽的にも最高峰にあたる演出がマーラーによって構想され実現した。

オーケストラ千里山 118名
指揮 井村誠貴 ソプラノ 坂口淑子 アルト 福原寿美枝 オルガン 岩佐智子
合唱団112名 マエストロはエネルギッシュでダイナミック 祈るような指揮で感動を与えた。
合唱団に所属した私としては、最初から最後まで 気の緩む事のない緊張感を持った。全精力を集中しなければできない曲だったが、地獄的な響きにおののき 天国的な響きに感嘆しました。


2017.11.23(木)13:00 おきがるタイムvol.112


ティーブレイク@マコルネのおきがるたいむ(第2・第4木曜13時~15時)シャンソン タンゴ 昭和歌謡(J-POP)音楽とトークをお届けする2時間。パーソナリティ マコルネ ネットラジオ(pc)http://816.fm/816hp.asx スマホアプリ TuneIn Radio 設定http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】めぐりあい 愛しかないとき 枯葉 カフェ1930 霧子のタンゴ チャルダッシュ ソルベーグの歌 埴生の宿 故郷を離るる歌 学生時代  夜明けの歌 あの素晴らしい愛をもう一度

【コラム】中旬ですが 介護予防講師で講演会をしました。サロンは 70歳代の方が中心にボランティアで持ち回り 月に一度 開催されています。18名の参加者は 懐かしい歌をうたい元気になってくれました。


日本最古「飛鳥大仏」1400年の礎


飛鳥寺 国内最古の仏像「飛鳥大仏」と聖徳太子立像

飛鳥時代(592-710)のはじまり。厳密には(593-694)(694-710 藤原京 日本ではじめての本格的な条坊制をしいた都城)と分けることができる。

推古元年(592)造営開始され 推古4年(596)完成する。本尊(釈迦如来座像)は、国内最古の仏像とされる。国宝でなく重要文化財であるが、火災により一部失われ修復された。頭部と右手指の一部が創建当時のままである。推古17年(609)に鞍作鳥(止利仏師)によってつくられ高さは3mの大仏。2008年は「大仏開眼1400年」の年であった。大仏とは、よく知られているのが東大寺の大仏(毘盧遮那仏)(745-752完成)だが 100年以上前に建造されていたのである。本堂は火災に遭い、江戸時代に再建されたもの。

配置は 飛鳥大仏(釈迦如来座像)右手に 阿弥陀如来座像 左手に 聖徳太子立像 壮観である。聖徳太子は お札で見るイメージだったが 聖徳太子の若き姿をしのぶ事ができた。それは 賢者そのものの出で立ちであった。右の壁には 胎蔵界曼荼羅図がある。

飛鳥大仏のお顔は 見る角度により変わる。間近で見られるのだ。人間に近い親しみを覚える。
国の表記が「倭」から「日本」に変わる時代である。かけがえのない美術。それを目の当たりにして 何も感じずにはいられない。東大寺とて 222代の別当がいるのである。お水とりは 752年以来 1260年続いている。引き継がれなければそこで衰退する。まさに奇蹟である。悠久の歴史を見るとき、心を鎮めてくれる事に感謝。

他に 大黒天 勢至菩薩 不動明王なども鎮座している。また 発掘された古墳が多く存在する。

飛鳥寺の西門からのみちが長閑でよく まほろばの道である・・・

本堂拝観は 拝観料を納めて中に入る。入ってまず 右手の壁に 胎蔵界曼荼羅図がある。配置は 中央に 釈迦如来座像 右手に 阿弥陀如来像 左手に 聖徳太子像

昔から変わらないであろう。飛鳥のみち 飛鳥寺の西門にて


ショパン/夜想曲(ノクターン)第20番嬰ハ短調【遺作】


ショパン/夜想曲第20番嬰ハ短調(遺作)Lento con gran espressione 「夜想曲風のレント」という。

この曲と出逢い 事あるごとに弾いてきた。

ピアニスト 中村紘子さんが云う。「ショパンといえども 青春は一度しかないわ。20歳頃の心のたけをうたったこの曲には 瑞々しいものが滔々と流れている。」
純粋で しかし 寂しさもある。

20歳のショパン。ピアノ協奏曲第2番ヘ短調(最初の大作)を作曲するかたわら この曲を姉のルドヴィカに渡す。
「ピアノ協奏曲は ファンタジーでノクターンのようにも響くので、この曲を弾くといいよ。」
ピアノ協奏曲第1番を作曲し、告別演奏会は実施された。その後、
ウィーンを経てフランスにわたるが、ポーランドに二度と帰る事はなかった。

ショパンは「遺作」を死後破棄してほしいと希望したが 弟子のフォンタナが発表した。
その意味は大きい。なぜなら 作品66から74まで その他の遺作。
幻想即興曲やマズルカ ワルツ ポロネーズ そして この曲は
今日、最も親しまれている曲のひとつだから。

旋律は 息が長いので レガートを心掛け 優しく。

中間部は カラーが変わる。民謡的なリズムを意識する。後半は、調性も微妙に変化し 拍子も変わる 3拍子系になってからはマズルカ風に(2拍子目にアクセントがある)
そして ここでは morendo  「息絶えて」とある。ほとんど使われていない記号 そして ppp 最弱音の指定。

月光の中に涙のしずくがはたと落ち それが響きとなりひろがっていく様だと思う。

「それだけでいい。」

そして 静かにはじめられる Gシャープの弱起の音 静寂の中 はじめられるが 急に強められ 最高音まで駆け上がっている。声楽的。そして 元にかえってくる。
スケールのパッセージが4回あらわれる。ここが ショパンでないと書けない音楽。

そしてコーダ 左手が保持音で響かせ 最後は長調になり 右手は高音へ 左手は低音へ 対照的に広がる響き。

よく聴くこと、これに尽きる。まず「聴く」事からはじめなければならない。

思えば、1997年 ポーランド滞在の折、ワルシャワ ショパン協会 オストログスキ宮殿での ミニコンサートに
1曲演奏するのは この曲を選んだ。ショパンに思いをはせる。


浮見堂と第69回「正倉院展」


浮見堂 と「正倉院」展

第69回「正倉院」に行ってきました。この日は、オータムレイト(18時30分から)美術館は ふだん午後5時には閉館しますが オータムレイトを設定しているので遅くからでも 鑑賞ができるのはありがたい。しかも期間限定の「正倉院」だからすごい人だかり。

奈良公園は久し振りなので 日暮れ前に「浮見堂」へ行ってきました。少し冷えてきました。10月とはうってかわり 11月に入ると冬に近づいているとさえ感じます。

正倉院に展示されてあった 「螺鈿」の琵琶に惹かれた。同時に 法隆寺獅子狩文様にも興味をひき 私ところでは硝子の重箱を家宝にしている。そういえば文様には、懐石の板もありました。ガラスでできている事と 漆塗りであることで重厚なつくりである。

奈良国立博は 奈良公園の中にあり 木々の中に 溶け込んでいます。


ショパン/夜想曲(ノクターン)第13番ハ短調作品48-1 ドラマティーク


ショパン/夜想曲(ノクターン)第13番ハ短調作品48-1 ドラマティーク

ショパンの作品は 前奏曲 マズルカ ワルツ などのどれをとっても起承転結があり
ドラマがある。決然たるバスの音が確実に 旋律を支えているのだ。

ショパンの作風が変わる時 それは ソナタ2番作品35を発表だが、前奏曲作品28あたりかな。もちろん マズルカなども。
夜想曲は、「憧れ」の情緒や 夜でも煮えたぎる情熱を見ることができる。
が、この曲は規模が大きく叙情的。

この頃は ジョルジュサンドとは 縁が遠くなっているのだろう。原因はいろいろあるが、サンドの息子と相性が良くなく ショパンはどうしてよいかわからなかった。
次の作品49「幻想曲」では サンドとの出会いと別れ を描いているようだ。

Doppio movimento は ソナタ2番「葬送行進曲付き」の冒頭でも使われている。暗い情熱のなかに ショパンの焔がたっている。重音の連打は 時には雨の降るようにしとしく 時には嵐の如く叩きつけるように 音は同じなのだが 表情が違うことに注目。左手のバス 右手の和音に メロディーがかき消されないようにバランスを保って。

声楽的な用語がつかわれている。mezza voce (声を半分におとして)

映画「ショパン」で 喀血し病床にあったシーンにこの音楽が。姉がかけつけ祈りをささげる。

中間部 ハ長調の緩やかなアルペジオ 内には情熱を秘めている。月あかり


異例のオクターブづくめ 輝く音色だが 激しさをのぞかせる。最後の小節は、音だけでない 感情が変化していて表現が難しい。

短調の Doppio movimento せきこんで ノンレガートに近いスタッカートだと思う。上の声部は息が長いフレーズ。


内声の和音は 旋律を邪魔しないこと。左手は六度の拡張がある。前奏曲第2番を参考に。
重音は 同じ長さだが その時々により 表現がさまざまに変化している。

フォルテッシモ 2小節目でクライマックスを築くが・・・その後、
このような終わり、ショパンの崇高な意図が読み取れるだろうか。
秋の枯葉が落ちて・・・音がなくなってしまう。ただ、「響き」だけがそこにのこっていた・・・
私的には morendo の標記(息が小さくなるように)のようにも感じられる。

これは ドラクロワが描いた。後に この絵は分割され ショパンの自画像のイメージとなった。