Author: nishikunn

☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ

千二百羅漢「愛宕念仏寺」


「千二百羅漢」愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)(※あだし野念仏寺とは違います)
一つとして同じものはない。ほっこりする。

奥嵯峨野から15分くらい歩く。愛宕山神社の鳥居や平野屋を過ぎて寂しくなる。
愛宕山を登る道 清滝が目の前 喧噪を離れたところがよい。

奈良時代・天平神護2年(766)東山六波羅密寺付近に聖武天皇の娘、稱徳天皇(在位749-758)により創建された愛宕寺。
本尊は「厄除千手観音」また「火除地蔵菩薩」を祀る。鴨川の洪水により廃寺となってしまう。
それを復興したのが僧侶、千観内供(念仏上人)。愛宕山念仏寺とよばれるようになる。本尊を彫った。
この千手観音は、左右非対称の慈悲の姿をあらわしている。

大正11年(1922)に本堂が奥嵯峨野に移築された。また、昭和30年(1955)仏師西村公朝が住職を拝命し復興された。
この西村公朝氏は、東京芸術大学を経て三十三間堂の修復など昭和の大修理を成功させた人物。東京芸術大学名誉教授。

釈迦が入滅した時 五百名が集まり 後に七百名集まった事に因んだのか。
昭和55年(1981)仏師でなくても 仏像をつくることができると発願し、五百羅漢で満たそうと呼びかけた。
平成3年(1991)当初は、五百体だったが後に七百体を追加。「千二百体羅漢落慶法要」が十年をかけ厳修された。

平成3年(1991)「ふれ愛観音」をつくりお堂を建てた。目の不自由な方が触れてもよい、触れられる事を喜ぶ観音とある。
【これまで 仏様は拝むもので触れる事はご法度でした】※撫でてもよい仏は その旨説かれています。

静かなところ。時期は初夏。蛙の鳴く音がコダマする・・・大量にカタカタ・・・
帰ろうと思っても この鳴き声を聞くと 帰れなくなる。何とも風情がある。

 


ショパン/練習曲第24番ハ短調作品25-12「大洋」


ショパン/練習曲第24番ハ短調作品25-12「大洋」

24の練習曲集 最後を飾る ハ短調。疾風怒濤の感情が投影される。この練習曲集は作品10と25だが、それに遺作が3曲ある。
遺作は、当初、前奏曲のようで「落ち穂拾い」などと評価されていたが、リズムとピアノの表現に関わる重要なエチュード。

26歳の作品。すでに、ピアノという楽器を現実的に(ピアニストに拷問をかけることなく)
藝術的に極限まで高めたショパンは天才である。しかし、手の捩じれたものは弾かない方がよいと。当時は、リストとクララ・シューマンが演奏できたという。

1900年代に入ってはじめて全集が収録された。

 

ポーランドの音楽教師 ゴドフスキーは ショパンの練習曲をさらに難しくした パラフレーズを作曲した。
嬰ハ短調へ移調し左手のみで演奏できるようにした。もちろん 難曲には違いないのだが ハーモニーは参考になる。

 

テクニックとして「無窮動」の表現。 アルペジオを休みなく弾き続ける事で無機質にならないこと。
単純にアルペジオと言うが、3オクターブに亘る 乖離した分散和音を弾くには
肩の弛緩 肘の支え 手首の柔軟さ 左右に動くときの膝の使い方。
密集和音とは違う、指先の力。跳躍が的確にする握り(スパン)がポイントとなる事を。

2分の2拍子。
様々なアルペジオが出ているが 表情も違う。

冒頭の ハ長調の和声 輝く白い星のように。
中間部 変イ長調の和声 柔らかい波のように。
中間部 ハ短調の和声 厳しい波のように うねる。(悼みを伴って)
最後の へ短調の和声 コーダに向かって 突進するがごとく。

最初の16分音符は ペダルで響かせる事。下記のようなイメージ。

息は長いが このようになると思う。冒頭の8小節を和声で示す。

中間部 変イ長調の和声が柔らかくなる。さざ波か・・・(和声とフレーズを示す)

しかし その後の ハ短調の和声は 非常に厳しい。少しずつ クレッッシェンドし FFが頂点に。
特に2段目の冒頭の音、Dのアクセント、テヌートであらわしたところは ショパンの中でも哀しみをたたえている和声。
闘っているのか 絶望に瀕しているのか・・・

出だしは「弱い」となっているが 最初の音は響かせなければならない。

 

コーダのところ へ短調の和声 雷鳴のごとく星が瞬き(上昇)落ちてくるような(下降)。
の後 ハ長調の和声が堂々と波打ち、この曲集を終える。


嵯峨嵐山 保津峡


嵯峨嵐山 京都市西部(洛西)桂川周辺の風光明媚な観光地。平安時代から貴族の別荘地とされた。
桂川左岸を右京区嵯峨 右岸を西京区嵐山という。嵐山とは、松尾大社のある(四条通り)右岸までとみてよい。

京福電鉄「嵐山駅」付近が渡月橋に近い。阪急嵐山線は「嵐山駅」となっている。
JR山陰線「嵯峨嵐山」駅としているが、実際、嵐山までは 少し距離がある。

渡月橋 竹林の小径 周辺が外国人も含む観光客が最も多い。

桂川はかつて水の便が悪く堰をつくって水路を確保した。桂川は、鴨川と合流する京都の一級河川。
平安時代、承和3年(836)弘法大師の高弟、道昌(どうしょう)により大堰川を修築した際
法輪寺(葛井寺)から嵯峨に橋を架けられた。道昌は 行基の再来とされた。
鎌倉時代、亀山天皇(在位1260-1274)がこれを「くまなき月の渡るに似る」と謂われ「渡月橋」とされた。
戦国時代から江戸時代、角倉了以(1554-1614)が開削し、林業、舟運の開拓につとめた。

さて、嵐山からみる。小倉山、愛宕山は大堰川の雰囲気と相まって風情を醸し出す。
保津川へとすすめると 流れはゆったりめで岩礁が多く川幅は狭い。緑が麗しい。
ここは、嵯峨付近の一日100円レンタサイクルが活躍するだろう。

小倉山は百人一首で詠まれる山。また、愛宕山は京都一番に高い山。

 

 


嵯峨野「寂庵」


日は熟してきた・・・
引き寄せられている。

ある寺院をたずねた。「寂庵」。庵主の瀬戸内寂聴さんは 5月15日で 満96歳を迎える。
普段は閉門されている。(月例行事のみ開門 ※8月、12月は全ての行事が御休)

庭師と話ができた。今度は、秘書と話。
「こちらからどうぞ」(庭園のみ撮影許可)

入ると庭園が。新緑に苔も育つよう。右手が住まい。緑に茂っている。

数々の石仏が。住職の手彫り。
花とともに。彩りを添えている。それは 大輪の花でなくてよい。小さな花が。

榊莫山氏 揮毫の「寂」の文字。
石仏は、合掌・・・
最後のは 桜の樹の下で涅槃(すなわち「空」)・・・それを隣の仏がみているようだ。

いろいろご案内していただきましてありがとうございました。
先生が、お元気でいられますように切に願っております。

 

 


モーツァルト/ピアノソナタニ長調K576


ピアノソナタニ長調K576(第17番) モーツァルト(1756-1791)

モーツァルトは ピアノソナタを18曲つくっている。(最近の研究)私の学生の頃は17とされていた。
1791年、晩年に作曲された。ピアノ協奏曲第27番変ロ長調もこの頃。

その最後のソナタが ニ長調K576。この作品が 演奏されるようになったのも とてもうれしい気がする。
モーツァルトの音楽は 音色がポイント。その一音が簡単に出る時と そうでないときがある。
やはり モーツァルトを弾いているんだという気持ちが大切なんだ。

このソナタは とても不思議な曲。
転調で次々とうつりかわり 気持が変わる。明るいのだが そんなにでもないかもしれない。
短調はロ短調 深い情念がこもっている。哀しみをたたえているが、モーツァルトならではの気持ちの切り替えが音楽にあらわれている。

モーツァルトの ピアノリサイタルというのは 一部 限定というイメージがしている。
ピアニストの内田光子なら モーツァルトプログラムがあるけれども。オール・モーツァルト プログラムというのは ほとんどと言って少ない。

オール、ベートーヴェン、ショパン、シューベルト、シューマンならあるのに。

モーツァルトの本当の音楽を聴いてほしいと思う。

 

第1楽章 冒頭のリズムは 愛らしく親しみやすい。左手がオクターヴで応えているところが 違う。普段なら 重音でつくられているかもしれないが それだと物足りない。

後半 右手に対し 左手がメロディーになる時もある。決して 強引になることもなく 歌が滔々と流れていく。

第2楽章 アダージョ イ長調 おだやかである。

短調では 嬰へ短調となり とても寂しい情感。ロ短調に変化し戻る。彩りを添えている。

第3楽章 愛らしいアリア ニ長調 3連符の流れが特徴。ここでも 左手がメロディーになる事があり 多様性を表現している。

リズムが跳ねている。

しつこさもなく あくまで さらっとしているが 他のソナタと違っていて 訴えかける。それは モーツァルトの歌心。

後半 コーダは 曲をしめくくるにふさわしく 余韻を残している。


2018.7.28~29「ぞうれっしゃ」平和のための戦争展


2018.7.28~29「平和のための戦争展」サンスクエア堺で 開催されます。

28日はホールにて「ぞうれっしゃがやってきた」通称(そうれっしゃ)の披露、29日は うたう会(11時30分~13時)を開催予定です。

これは 2017年の時の模様。全国であり、東京新宿では、3月に開催されています。
「東アジア平和音楽祭」としてもリンクされてました。

「ぞうれっしゃ」国内の動物園のシンボルは「象」であります。戦争中は、大きな猛獣を処分せよという命令が出ていた。
戦局が劣勢になるなか 食糧問題もあり 餌を少なくし 亡くなっていく象達。東山動物園は、2頭の象が生き残った。
象徴的な存在であり 東京からも陳情がされたが 象は人間並みの精神力を持っている。ある事件がおき、
2頭を引き離すわけにはいかなかった。象をみたい子どもたちのために、彦根・東京からぞうれっしゃが名古屋にむかって走った。
象を守った園長のお話が感動的である。

「子供たちに平和を」テーマに「ぞうれっしゃがやってきた」などが演奏される。

原作 小出隆司 作詞 清水則雄 制作 愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団 作曲 藤村記一郎

 


2018.5.10(木)13:00「おきがるタイム」vol.123


ティーブレイク@マコルネのおきがるたいむ(第2・第4木曜13時~15時)
シャンソン・アコーディオン・昭和歌謡(J-POP)パーソナリティ マコルネ

ネットラジオ(pc)http://816.fm/816hp.asx

設定 http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】MOTHER 押尾コータロー マズルカ ブリューアンの唄メドレー(白いバラ)石井好子 薔薇のタンゴ ゲルハルト・ベーレン楽団 ブエノスアイレスの夏 小川紀美代 遠い昔の胸に 坂本九 花に捧げるバラード 海援隊 野中のバラ 夏の思い出 若葉のささやき 天地真理 花街の母 金田たつえ バラが咲いた マイク真木

5月第2日曜は「マザーズデイ」母の日ですね。母に感謝する日。

 

居住型「グループホーム」で演奏しました。定期的にうかがっています。施設の方、レクレーション専門の担当の方
などが合わさってはじめてここで演奏できます・・・


東山(大文字山火床・銀閣寺・哲学の道)


東山(大文字山火床・銀閣寺・哲学の道)

京都一周トレイルの一つの道がある。全長83kmにおよぶ
参考HPはこちら https://kanko.city.kyoto.lg.jp/trail/

銀閣寺周辺の駐車場は 1時間400円が相場である。よって 2時間半以上いるならば 1000円の観光駐車場でもよいと思う。
疎水、岡崎、南禅寺、北白川には名勝がたくさん並ぶので 時間がいくらあっても足りない。

銀閣寺は欧米人が多い。哲学の道も関係するのだろう。Kiharuというアイスバー、フルーツ氷のお店があるが ほとんど外国人。
ここはヨーロッパと勘違いしてしまう。頬張っている。

本日 団体さんがいくつもいました。ガイドさんが「空気が澄んでいる 春までがお勧め」だとか。しかし京都は底冷えするので
日程を考慮して。また、登山道は灯りがないので 夜はヘッドライトを装備しないとね。

駐車場から銀閣寺の左側からの側道を通り登山口に入る。最初 ゆっくりした上り坂だが 途中 木の段になり
最後は、急な石段になっている。

銀閣寺→(脇道)→八神社→登山口(自転車置き場がある)→千人塚→リフト(青い建物)→石段→大文字山火床

そろそろ休憩しようかなの頃に「火床」に到着。
いい汗をかいた。写真を撮りながらなので上りが40分くらいの道のり。

「大文字火床」は、結構広い。1画は80mあり、そのちょうど中心「金尾」に、弘法大師像がある。大文字焼きは、弘法大師が発案したという説がある。
ここから 西をのぞめる。「大」の字で立ち 撮影される人が多いとか。気持ちのよいところだ。

「火床」は「大」という文字を75基で飾っている。遠くからでもはっきりと見えるように、高さを利用し立体的である。
1画 19基 80m 2画 29基 160m 3画 27基 120m。

「五山の送り火」は、8月16日に行われている。
護摩木を奉納し 御焚上げをする。
20:00に大文字に点火されると、5分おきに 他の山にも順次点火され、
夜の京都は幻想的で厳かです。

 

 

 

 


「リラ・クラシック」2018.5.19(土)7:00「サティ&フォーレ」 vol.35


「リラ・クラシック」第3・第5土曜 AM7:00~8:00 パーソナリティ マコルネがお届けします。

ネットラジオ(PC)http://csra.fm/asx/hasimoto.asx  設定 http://816.fm/?page_id=71

 

【曲予定】サティ(1866 – 1925)ジムノペディ グノシェンヌ ジュ・トゥ・ヴ(お前が欲しい)

フォーレ(1845~1924) 夢のあとに(テナー&ピアノ)エレジー(チェロ&ピアノ)パヴァーヌ

 

サティは 今までのクラシック音楽に問題をなげかけ 独自のスタイルを貫いた。「変わり者」とされている。印象派 ドビュッシー ラヴェルに影響を与える。
表題音楽としての題名の付け方にも特徴があり、「ひからびた胎児」もサティの曲である。
また、工夫もみられた。小節線を排除したり 拍子記号 調号がない楽譜がある。
しかし、1分程度の曲を840回繰り返す指定の曲「ヴェクサシオン」(Vexations)があり 演奏に15時間以上かかるとんでもない曲がある。

フランス音楽は、フランク(1822 – 1890)サン=サーンス(1835 – 1921)フォーレ
印象派 ドビュッシー(1862~1918)ラヴェル(1875 – 1937)へと変遷していく。

サティは絵画ともリンクしている。
ポール・コラン(1892-1985)の ヴィエネールとドゥーセのデュオ(1925)
マン・レイ(1890-1976)のサティの梨(1969)

ポール・コラン(1892-1985)の ヴィエネールとドゥーセのデュオ(1925)

マン・レイ(1890-1976)のサティの梨(1969)←「梨の形をした3つの作品」

https://youtu.be/0iV6J15-ECA

ジムノペディ1 Olga Scheps

グノシエンヌ1 Alessio Nanni, piano

 

フォーレ 生まれた頃は ショパンが活躍し サロン音楽がもてはやされた。一説によると ショパンもシャンソンをサロンで演奏していたとか。
文学が音楽に取り入れられるようになり、シャンソン(声楽&ピアノ)へと変わっていく。フォーレはピアノ音楽や シャンソンを多く作曲している。
また、管弦楽ではフルートを重用した。

エレジー「哀歌」(チェロ&ピアノ編曲版)メロディーの流麗さがきわだっている。最強音のところ、フランクのヴァイオリンソナタの伴奏型を髣髴とさせる。

Irena Josifoska


4/29(日)AAA アコーディオン懇親会 


4/29(日)アコーディオン懇親会 14:00~ アサヒスーパードライ梅田(梅田新道 フェニックスタワー地下1F)
13:00 定時総会があります (受付 12:30から)※会費制です

年に4回の懇親会 (新年会) (総会&懇親会) 8月(ビアパーティー)10月(ユニットコンサート)

主催 AAA 6月3日 第32回ビバ・アコーディオンが 開催されます。【入場無料】
200名前後が出場され アコーディオンの楽器展示・修理コーナー 楽譜・CD展示などがあります。
西日本最大のアコーディオンイベント 楽しみですね。