Year: 2018年

オルガンビルダー辻宏氏


オルガンビルダー辻宏氏

オルガン奏者としての技術を持ちながら ビルダーとして 世界のオルガンを修復。
イタリアピストイア市のオルガン また スペインサラマンカ大聖堂のオルガンを修復したことで名が知られる。

「辻オルガン建造所」を神奈川県に設立、また岐阜県白川町に移転し「辻オルガン」とする。
80台にのぼるオルガンを製作した。日本のオルガン製作界に大きな影響を与えた。

現在、日本製のオルガンは数少ない。多くは、欧米などの会社のオルガンを購入し組立てメンテナンスを行っている。
複雑な機能から、外国の技術者に依頼しているのも現状である。また、1ホールに1オルガンの構想は理想的であり
あのカラヤンが、サントリーホール建設時に「オルガンがなかったらどうしましょう」とアドバイスした。

オルガンは「ビルダー製作家」建造の技術 木工の技術 鉄鋼の技術 美術としての壮観を考慮され 総合的な技術が
芸術に結集していることから 科学と文化 過去と未来をつなげる歴史的一大プロジェクトに間違いない。
数百年使用されるオルガンは珍しくないから。

辻宏氏の本を読んだ。製作したオルガンは80以上。

こちらは、岐阜県白川町民会館グロリアホール。ここでは 毎年夏、オルガンアカデミーが行われている。

白亜の堂々たるボディ。音を聴きたいですね。

そして、岐阜市 サラマンカホール大ホール(収容700)


2018.11.12「日本シャンソンコンクール2018」表彰


2018.11.12「日本シャンソンコンクール2018」

日本シャンソンコンクールが復活だそうですね。シャンソンの伝統を引き継ぎ 展開します。

日本アマチュアシャンソンコンクールは、昨年「第33回」を持って終了。
引き継ぎ、更にバージョンアップしたコンクール 「全日本シャンソン・ポピュレールコンクール 2018」が開催されます。
(神戸市 (公財)神戸市民文化振興財団 (一社)日仏友好シャンソンKAKEHASHI)

こちらの「日本シャンソンコンクール2018」は、審査を通過した40組、41名が本選に出場します。

【更新】表彰の結果です。

グランプリ:宮崎名緒子
優秀賞:岩本ガン子 木戸口ミカ
優秀賞:ラ・ベル・エキップ(松尾千鶴、日栄照美)
読売新聞社賞:小宮山澄枝
審査員特別賞:中谷アキ 西塚祥子

受賞のみなさま おめでとうございます。


東山動物園「ぞうれっしゃ」


東山動物園「ぞうれっしゃ」のモニュメント 50周年記念に建立されたもの。

ぞうれっしゃが生まれた舞台「東山動物園」にうかがってきました。
実は、象をみるのが 子どもの時以来何とも久し振りで その生態についてもイメージだけでなく実際を知っておこうと思いました。

愛知県名古屋市千種区にある。東山動植物園が母体で 今年で80周年を迎えます。スカイタワー、遊園地が併設されている。動物を見られることを、サーカスではなく動物園で役割を果たしてきました。戦前は東洋一の飼育数を誇った。戦時体制が困難になる中、空襲によって暴れだしたら問題だということで多くの動物が殺される戦時猛獣処分が下された。

1937年(昭和12年)3月 開園
7月 日中戦争がはじまる。
12月 木下サーカスから4頭を引き取る。「花子」に、キーコ(メス22歳)、マカニー(メス20歳)、エルド(メス17歳)、アトン(オス16歳)を加える。
1939年(昭和14年)1月 花子が死去。

1941年(昭和16年)12月8日 真珠湾攻撃 太平洋戦争がはじまった。
1942年(昭和17年)4月 名古屋初空襲。
1943年(昭和18年)上野動物園では、毒薬による動物の殺処分がはじまる。14種27点の動物が殺された。
東山動物園にも軍の命令が下され、ヒグマは毒殺、ライオンは毒入りの肉を食べないので銃殺された。また、食糧不足から動物園の空き地で穀物の栽培が始まる。
1944年(昭和19年)北王英一園長は、「ぞうを殺すなら私を殺してからにしてくれ」と嘆願。
2月 キーコ死去
6月 日本への本格的な空襲がはじまる。
12月 内務省の命令でライオン、トラ、ヒョウを射殺。クマ8頭を射殺。
12月 名古屋市内空襲で 死者330名、負傷者256名。
1945年(昭和20年)1月 アトン死去(栄養失調)動物園に陸軍が駐屯し食料の貯蔵庫となった。今だから言えるが、だまって象に餌をあげたりした。
2月 名古屋大空襲 爆弾が落ちた。東山動物園閉園。
8月 終戦。終戦まで生き延びたのは5種26点(ゾウ2頭、チンパンジー1頭、カンムリヅル2羽、カモ20羽、白鳥1羽)のみだった。
1946年(昭和21年)3月 再開。動物が少ないため 動物の写真を映写していた。

動物園を守りました。日本国内では唯一ここの2頭のゾウ マカニーとエルドは生きぬいたのです。
上野動物園は、象をお借りできないかと依頼しました。試しに象を引き離してみますが、この2頭を離すことができない出来事がありました。

1949年(昭和24年)6月18日、彦根から1000名が第1号のゾウ列車が名古屋へ走る。
6月25日、東京から「ぞう列車」が走った。大阪・京都・草津、埼玉・千葉・神奈川、石川・福井、津などから名古屋へ向かう列車が設定され、総数1万数千人を運んだ。近畿日本鉄道でも8月3日から約3ヶ月間、大阪の上本町駅から伊勢中川駅経由近鉄名古屋駅へ向かう列車を設定し、毎日500人ずつ、総計約4万5000人の子供達が乗車した。たくさんの人に喜ばれました。

1963年(昭和38年)9月9日 マカニー死去(46歳)
10月8日 エルド死去(43歳)
10月26日 マカニー、エルドの動物園葬
1964年(昭和39年)6月 動物慰霊碑が建立。
1975年(昭和50年)小冊子「ぞうれっしゃがやってきた」小出 隆司 (著), 箕田 源二郎 (イラスト)が作られ、後に絵本となる。
1986年(昭和61年)合唱構成「そうれっしゃがやってきた」(原作:小出隆司 作詞:清水則雄 作曲:藤村 記一郎 制作:愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団)が作られる。

面影がここにありました。この慰霊碑に手をあわせ「ぞうれっしゃ」の楽譜の詩を詠みました。
9月23日には 動物慰霊祭が行われています。

世界中では、今なお紛争が起きている。戦争は悪です。
戦争をできるだけ避けるべく方法をとられるように 世界は互いに連携し発展していかなければなりません。

慰霊碑 私は、ぞうれっしゃの楽譜を置き、歌詞を詠んで手を合わせた。

ゾージアムの前にあるモニュメント「ゾウ列車」

現在 休憩所および 草原となっているところが マカニーとエルドがいた「広場」です。

「ゾージアム」は、ほっこりする場所。
象の生態についての記述。そして、象との対面。鼻を動かし 耳をパタパタし 大きなおしりにかわいい尻尾をふります。
また、隣の象とのじゃれあいが 表情が豊かで感動しました。4000kg=4トン 歩く速さは鈍重で遅いように思われますが、
人間の最速と同じそれ以上の時速40~50kmでます。トレーニングを積んでいる事がわかりました。

ゾージアム

4頭の体重が記載。4000kg=4トン

マカニーとエルドの物語。

賑わう、ゾージアム。さすが、動物園の王者。

4頭の紹介

じゃれあいの表情をみて。笑っているようにみえる。

お散歩のよう。ずっと食べてばかりいるのだと 運動不足になるので トレーニングをしているとか。
合唱構成「ぞうれっしゃがやってきた」第11曲「平和とぞうと子どもたち」では、子どもたちの
「ワーイぞうだ!」「でっかいなー」「ながーいおはな」「大きなおみみ」の台詞がある。

しばらくすると 閉ざされているゲートが開き そちらへ帰っていった。

 

動物会館 図書室で「ぞうれっしゃ」の資料について相談し 回答を得た。80周年を迎える 東山動物園。

 

堺平和のための戦争展2018 (複数イベントが7月28日~29日にあります)

「ぞうれっしゃがやってきた」作 小出隆司 作詞 清水則雄 作曲 藤村記一郎
演奏会は 7月28日(土)13:00 堺サンスクエアホール 出演します。
(参加協力券 サポーター一口 500円をお願いいたします)

指揮 小池哲夫(合唱団「炎の街から」指揮者) ピアノ 中島優美 フルート 花室千佐 アコーディオン 西辻善則


2018.6.30「平和パレード」演奏


2018.6.30「平和パレード」演奏

歌うコーナーで演奏します。会場:大蓮公園 (泉北高速鉄道「泉ヶ丘」駅)

開会前 9:40~9:55
出発前 10:35~10:40

当日 会場でお会いする方 よろしくお願いします。

(2018.6.30 更新)

天気予報は曇り 時々雨(強く降ることもある)とのことだった。
朝8時頃は 晴れていた。この行事の終了する11時過ぎまでは 多少曇りはしたが 雨は降らなかった。
しかし 陽射は強く 気温は33度。150名近くが集まった。
時間通りに うた伴奏がはじまった。馴染みのある曲を心合わせ歌っていた。

思えば
終戦の近くなった1945年(昭和20年)6都市(東京 大阪 名古屋 京都 神戸 横浜)への大空襲
7月にポツダム宣言をつきつけられる。8月は 広島、長崎に原爆が投下された。長崎被爆の日は、陽射しが強烈に強かっただろう。
何の罪もない民間への無差別攻撃。戦争は何だってできる。相手を降服させるまで。戦後交渉を優位にすすめるため。

7月22日(日)13:45 堺泉北うたの広場での出演。 ぞうれっしゃがやってきた(セレクト版)
7月28日(土)13:00 堺平和のための戦争展。 ぞうれっしゃがやってきた。(総集編 ※2、3、6、8を除く)

 

 

 


沙羅双樹 安楽寺


沙羅双樹の木 安楽寺

6月は 紫陽花もそうだが 菩提樹や沙羅双樹の咲く頃。
釈迦が涅槃の時に 沙羅双樹が咲いていたという。

丁度よい見ごろとなってきた。また、これから咲く花もある。

ちなみに 沙羅双樹の花(夏椿)は、一日花。一度花が開くと 閉じるのでなく 花そのものが落ちる。
その様は、今日一日を精一杯生きる喩でもある。下に落ちた花は儚い。
無常への情緒感。自然への敬愛がそこにある。

平家物語の冒頭

祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

 


2018.8.13「あきのの湯」14:00~16:00 演奏


2018.8.13「あきのの湯」14:00~16:00 演奏

「なってぃと仲間たちの音楽会」に 出演します。会場:大宇陀温泉「あきののゆ」

お盆休みの くつろげる時 温泉でひとやすみ。
各 ミュージシャンの生演奏があります。

大宇陀温泉「あきののゆ」奈良県宇陀市大宇陀拾生250−2
HP:http://akinonoyu.com/
0745-83-4126

[mappress mapid=”224″]

2018.6.28(木)13:00「おきがるタイム」vol.126


ティーブレイク@マコルネのおきがるたいむ(第2・第4木曜13時~15時)
シャンソン・アコーディオン・昭和歌謡(J-POP)パーソナリティ マコルネ

ネットラジオ(pc)http://816.fm/816hp.asx

設定 http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】ホタル スピッツ あじさい娘 イヴェット・ジロー 雨が降る シャルル・アズナヴール 小雨降る道 ティノ・ロッシ とうもろこし シラス幸せ アイコトバ ヤブシン 緑の雨 須川展也 長崎は今日も雨だった 内山田洋とクールファイブ 雨の御堂筋 欧陽菲菲 花 夏川りみ

6月30日は 一年の折り返し地点。水無月の夏越し。前半をふりかえり 後半に向かう。

6月3日 第32回ビバ・アコーディオン 全国から130名以上が集いました。

八ヶ岳リードオルガン美術館で サークル限定のおさらい会 アコーディオン演奏しました。

夏山登山。八ヶ岳の硫黄岳の頂上(2760m)に登りました。自然の息吹きを感じました。


大阿原湿原 


大阿原湿原(1820m)

入笠山(にゅうかさやま)(1955m)釜無山(2113m)への登山口でもある。

入山規制があり 午前8時~午後3時 通行する事ができない。

早朝の雨があり 午前6時に着けるように行く。1時間くらい散歩して帰るつもりだった。
一段下の駐車場は車が20台くらいとまっていた。(入笠山駐車場)

湿原の前にたどり着く。雨上がりで陽射しがまぶしい。植物の水のしたたりが感じられる。
私は、境目が好きだ。朝露に濡れている植物が乾く直前がよい。

1周40分くらいで周遊できる。木道があり 歩きやすいが滑りやすいので気をつける。
標高1800mだが 北八ヶ岳のような2000m近くの樹林帯、コケなどが環境をつくっている。

カメラを構えている方と逢う。町の写真展で佳作などを受賞している方。教えてもらった。
陽射しの通り道を待っているとのこと。きっと 素晴らしい写真がおさめられるのだと思う。

 

 


「八ヶ岳リードオルガン美術館」


「八ヶ岳リードオルガン美術館」

八ヶ岳は 山梨県北杜市にある リードオルガンを中心とした美術館。これほど多くの楽器を展示しているところは
珍しい。また 実演もあり その音を聴く事ができるばかりか 時には楽器を触ってもよいとされる。

ここで 「おさらい会」があり 1時間近く アコーディオン演奏した。

ここでは 年に3回 日にちを決めて コンサートが行われている。5月 8月 12月

楽器の音の様子などはこちらをご覧ください。

https://video.fc2.com/content/20140916gRYyeHPf/

アコーディオン、イタリア歌曲、リコーダーなどの方と交流。
館長の 原せつ子さん 専属オルガニスト 規之さんと一年ぶりに再会。

100年以上前の フランス製のリードオルガン。1910 フランス・ミュステル社製 クンスト・ハルモニウム。音が聴ける。
20台ほどのリードオルガンが 並んでおり昔の時代にタイムスリップしたみたい。ぜひ ご覧いただきたい。

「八ヶ岳リードオルガン」美術館 〒408-0031 山梨県北杜市長坂町小荒間1572−41
https://yatsugatake-reedorgan-museum.on.omisenomikata.jp/
080-5532-2126
定休 火~木(オルガン・合唱・イタリア歌曲・声楽・リコーダー等のレッスンが可・要問合せ)


バッハ/パストラーレ ヘ長調 BWV590「カリオストロの城」


バッハ/パストラーレ ヘ長調 BWV590 田園風。「カリオストロの城」深淵さを見逃してはならない。

「パストラーレ」とは「キリストの降誕を祝う」という意。
バッハ(1685~1750)1703-07年ごろ作曲 ペダル付きチェンバロのために作られたという。

バッハの音楽は多声音楽で協奏的である。楽曲は、チェンバロ協奏曲のような雰囲気をも讃えている。
フルートと通奏低音でも演奏可能ではないか。だが、オルガン曲とされている。

曲は4つの部分から。
第1曲:ヘ長調 シチリアーナ風
第2曲:ハ長調 アルマンド風
第3曲:ハ短調 美しいアリア
第4曲:ヘ長調 ジーグ風

この中の第3楽章のアリアが 惹きつける。受難のようで賛美でもある。

映画「ルパン三世 カリオストロの城」 伯爵とクラリスの婚姻式の場面で使用された。
全曲 聴いた事はなかったが こうやって聴くと名曲だ。

ペダルつきチェンバロはほとんど見た事がない。もし足鍵盤があれば、オルガン的発想なのか。
2段鍵盤のチェンバロはワンボックスカーに搭載できれば運搬は可能だと思う。
オルガン曲をその場で再演できる。オルガンは「組織」を意味する。

当時のチェンバロは、伴奏楽器、協奏楽器としての重要な役割を持っていた。
ペダルの意味が変わっていった。オルガン曲を協奏するには、通奏低音とソロ奏者が一人は必要だった。
しかし、チェンバロで10本の指を使い3声や4声を奏でられるような楽曲が作曲され やがては和音と旋律に変化してゆく。
その岐路に立つのが ペダルチェンバロ。その後、オルガンとチェンバロはそれぞれの道を歩む。