高尾山へ 標高599.2m。聖武天皇が奈良の大仏寺を建立し その後押しをしたのが行基。その行基が開祖した山といわれる。修験道といえば 役行者(役小角)=神変大菩薩 じんべんだいぼさつ を祀る。金剛山と 高尾山は こうして繋がる。もうひとつ 京都 西の「高雄」には 東寺の系統をふむ 神護寺があり真言宗で同じ名前。この山からは東を見通せる 極めて貴重な地形であったことが推察される。観光 修行 崇拝される山としての貴重な山である。
京王線新宿駅から 約50分 高尾山入口駅。 ケーブルカーの清滝駅まで 徒歩で。 土産物店などが軒を連ねるが 寒くなる頃は人も少ない。ケーブルカー または リフト(2人乗り)があり 中腹まで行けるが リフトは中止。ケーブルカー6分で標高を400m登る。そこから 薬王院までは徒歩10分程度。そして 約50分程で高尾山頂上だ。
傾斜に沿ってそそり立つ木々。高尾山 ケーブル駅付近は 台地になっており そこに大杉が林立している。大杉が参拝者を迎える。その並びを超えると茶屋 いよいよ 薬王院の入口。
正式名称「高尾山薬王院有喜寺」は今から1260余年前の天平16年(744)に、聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として、高僧行基菩薩により開山されました。薬王院の名は創建当初、薬師如来をご本尊とした事に由来します。現在は真言宗智山派の大本山として「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」「高尾山薬王院」が三大本山。南北朝時代の永和年間(1375)には京都醍醐山より俊源大徳が入山し八千枚の護摩供養秘法の後、今のご本尊「飯縄大権現(いづなだいごんげん)」を奉祀し中興されました。戦国期、飯縄大権現は戦国武将の守護神として崇敬され、上杉謙信や武田信玄の兜表にも奉られ、また北条家の手厚い保護も受け江戸期に入ると徳川家(特に紀州家)との仏縁により隆盛をむかえます。
古来、高尾山は修験道のお山といわれております。修験道を修める人のことを山に臥し野に臥しながら修行することから「山伏」と呼ぶようになりました。高尾山には、今もなお「琵琶滝」と「蛇滝」の二つの滝を擁し、滝修業の道場として、一般の方にも門戸を開いております。
懺悔をし 茅の輪をくぐり 鐘をつく。愛染明王が印象的。
道は比較的歩きやすかった。頂上付近にはいくつかの経路がある。ビジターセンターもあるが、「もみじ台」から富士山がよく見える。東側に雪のかかった富士山が拝めた。