Author: nishikunn

☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ

「落葉松」のピアノ


この曲は、ダイキンのCMで流れていて印象に残った。
(ダイキンオーキッド)だと思う。

ある時 シャンソン歌手のピアノ伴奏で この曲を 私が選び 歌手が気に入ってくれ ライブで演奏したこともある。

小林秀雄は、日本を代表する音楽家で 作曲・編曲・校訂など。1982年に発表、合唱用コンクールで歌われ その後 ソロ用にも編纂され 有名になった。

日本の歌曲は、うたうのも簡単なようでむずかしい。
フレーズが重要だ。ブレスしてもつながっているように演奏するなど、ただ単に音だけをいうわけにはいかないのだ。

小林秀雄はこう書いている。日本の歌曲は「歌う目的が明確でなく、技巧の稚拙さを心や情緒の話にすりかえてしまう。明るい わかりやすい音楽を 正格な技術で演奏するのが良い。
内容や心は、それに乗って滲みでてくる」と。

この曲のピアノ表現は 8分音符×2 3連符 にかかっている。
場面により、揺れている落葉松や厳しい自然の中での落葉松、
人を和ませる落葉松 に詞・曲が溶け込んでいる。

からまつ林を雨の日に歩く これがテーマ。

軽井沢の落葉松を思い出す・・・

セゾン美術館付近 緑が多く ほっとする。夏は涼しく 冬は厳しい。それがわかっていても 住みたい町なのである。愛すべき「軽井沢」

 

これは 蓼科の落葉松の池 夕方 雨上がり 幻想的な空気の中 一枚が撮れた。


第28回日本アマチュアシャンソンコンクール 6/30


今日は 神戸文化ホール(大倉山)にて
第28回日本アマチュアシャンソンコンクールが開かれた。
ブロックを 北海道 東北 東京 中部 神戸 九州 に分け延べ500名余りのエントリーから予選大会から選抜され 35名が舞台にたった。

まず発音が大切 次に表現は 小さく大きく(大きいだけがよいのではない)自分らしさ・シャンソンらしさを表現する。
審査委員長からの講評では 自分の声に酔っているシャンソンはよくないといわれたことを。いろんなポイントで決定される。

最優秀賞は 高橋マサ子さん 「北のふるさと」
神戸巴里祭に出場 フランス・日本の往復券が副賞
おめでとうございます。

歌唱賞は 4名
うまさだけでは入賞しない。

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介護予防とアコーディオン


先日は 介護予防の講座があり 保健婦さんが講義をしてくれた。
もの覚えがよくなくても 訓練をすれば 認知症を予防し元気で過ごせると。昔のことを思い出すことは 頭の訓練になると。
その後 アコーディオン演奏をした。

受講者は75歳から90歳までの方。
生でアコーディオンの音色を聴くのが久し振りで懐かしんでいた。みなさん 姿勢がよく 声も大きく元気そうだ。

「長寿の秘訣」沖縄県と山梨県が長寿県であるとか。
農業などに従事し 体を動かす。野菜や果物を食べる。
仲間うちで出かけたり地域の結びつきが強い。(孤独死が少ない)
ゆったりして過ごすことも大切なことだそう。

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第26回「ビバ・アコーディオン」2012.6.17


6月17日 第26回ビバアコーディオンが堺市サンスクエアホールで行われた。毎年 5-6月に行われている 入場無料。

ビバアコーディオンとは、
全関西アコーディオン協会(All-kansai Accordion Association 通称AAA 会長 杉村寿治)が主催する西日本最大のアコーディオンイベント。近畿地方だけでなく、広島・福岡・名古屋・東京などからの参加もあり 全国的に広がっています。

演奏の参加者は200名近く 小6から80歳まで
プログラムは42番まで
アコーディオン三昧で音色に癒されます。

今回は トリオロスファンダンゴスがゲスト。
ヴァイオリン・アコーディオン・ピアノのトリオ
アルゼンチンタンゴ・シャンソンなど迫力ある演奏で
大変好評だった。


2012.7.6「日仏巴里祭」出演


7月といえば 「巴里祭」
11月といえば 「ボージョレ・ヌヴォー」など
フランスを楽しみたいと思います。

主催 日仏シャンソン協会関西支部
協力 輝いて共に生きる会
前売 3,000円 (自由席)
「2012日仏巴里祭」~願い、叫び、祈りを込めて~
7月6日(金)18時開場 18時30分開演 高槻現代劇場
出演   パトリック・ヌゥジェ
浜崎久美子 西辻善則
増田まさし
加藤修滋
岡田みどり
友情出演 ぼんちおさむ
ピアノ  石田美智代
第3回全国なにわシャンソンコンクール受賞者
島田宝子 芹沢抄子 MASUZU 村田ナオミ
第1回全国なにわシャンソンコンクール受賞者 鈴木希彩☆

7月6日は 日仏巴里祭が 高槻現代劇場であった。
プチ打ち上げの時には、出演陣 いろんな方と交流する。
もちろん 岡田みどり先生 ピアノ 石田美智代さん ピアノ 増田まさしさん
日仏シャンソン協会日本支局 名古屋の加藤修滋先生 シャンソン歌手 浜崎久美子さん
アコーディオニストの パトリックヌジェ 西辻善則
シャンソン歌手の 島田宝子さん 芹沢抄子さん MASUZUさん 村田ナオミさん 鈴木希彩さん ・・・
スタッフの 門奈さん 中川さん コットンクラブの方 本当にお世話になりました。
来年の日仏巴里祭も高槻現代劇場で。

雨の中、遠くからも来場いただきまして ありがとうございました。


楽譜


バッハの楽譜(平均律2巻)を見ると、スタッカートの表示がほとんどない。例外として 強いアクセントの表示がある。おそらく フレーズの終わりが 弱くならないようにの意味だと思うのだが。それから 主旋律がfに対し 対旋律がpになることで 掛け合いを奏でる。音の高さが上がっていくフレーズは、クレッシェンドするなど楽譜に書かれていないことを汲み取って演奏する。当時の音楽は 一度演奏されたものが再現されるのでなく 装飾を自由につけることが常時行われていた。

モーツァルトの楽譜(ピアノソナタ後期・ピアノコンチェルト)は、まずアクセントがほとんどない。スタッカートはあるが。そして 注目は sf(スフォルツァンド)軽やかで激しくないのだが 途中終始するところなどで出てくる。強さを押し捲るような音楽はないと思う。少しずつのクレッシェンドが出てくるくらい。楽器がフォルテピアノだったから。

ベートーヴェンの楽譜(ピアノソナタ前期)は、急なデクレッシェンド・オクターブ奏法・装飾音でないトリラーが出ている。この頃 楽器が発達したのか、ベートーヴェンが新時代の音楽設計をしたのだ。ピアノソナタにカデンツァを挿入した。またシンフォニックで使われている4楽章ソナタ形式を取り入れた。音域は高音が へ音まで。もう1オクターブ上がるには、ヴァルトシュタイン・熱情ソナタで実現する。神に対する敬虔さが表現記号に現れる後期ソナタ。音楽が劇的に変わった。

ショパンのソナタ1番 1828年 18歳の作品では 音域が最高音Fに近づき、頻繁に高音が出ている。リズムに絡む装飾音・連符が多い。
メトロノームの指定や運指まで記入されている。音楽を忠実に再現するための配慮が行き届き 今日に至っている。


7/16 第2回チャリティコンサート


震災から 1年経った今でも 重い日々が続いています。
私たちができること 東北に出かけること これは7月下旬に
仙台市若林区、泉区 青葉区 に実現したいと考えています。

もうひとつ 恒久的に 寄附金を送ること。
これは 7月16日(祝)大阪福祉短期大学 3F講堂 500円
第2回震災復興チャリティコンサートを開催します。
主催:泉北うたの広場実行委員会

前回は 被災され堺市に避難された方もご来場していただき音楽を聴いたり歌ったりで癒されるコンサートをしました。
私は昨年6月など 岩手県大槌町に災害ボランティアに参加、防災士協会主催(和歌山大学後援)の被災現状報告会等に参加し、それを踏まえてレポートさせていただきました。

他人のために祈ること これを続けたいと思いますね。


ピアノの歴史


Piano forte」(Klavier)⇒「ピアノ」は、1700年代 Italyのバルトロメロ クリストフォりによって ハンマーが弦を打鍵する方式で発明。それまでは、チェンバロ・ハープシコード等 弦を弾(はじ)いて発音する楽器だった。この楽器の源流は、クラビコードやツィンバロン等がある。また、「Forte piano」があるが音色が全く違う。ベートーヴェンの月光ソナタの1楽章は、フォルテピアノ用特有の記号がついている⇒Senza sordino(弱音器をはずして・・・)

「ピアノ」の特色は、硬い音色も柔らかい音色も出せること、単音から重音まで発音できること、ペダルを使うことにより響きを豊かにすることができる。楽器が大きいこともあるが、デュナーミクの迫力は、ピアノならでは。弦長が2m程度あるので 音の伸びが違う。楽器の特性上コンサートホールに向いており、演奏上、音の響きを考えることが特に重要である。

楽譜を見れば 音楽 楽器の発展が垣間見ることができる。

楽譜に細かな記号がほとんど付されていない時代。舞曲が主流だったので あまりに激しい表情の音楽はなかったと思われる。J.S.Bachの時代主旋律は管弦楽器が主であった。コントラバスがなくヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロを通奏低音として使った。当時は、宮廷音楽家になり 宮廷音楽を書くのが音楽家の夢であった。やがて 宗教曲から劇付随音楽へ時代が変わり、ヘンデルのメサイアなどオラトリオが流行った。また、オペラが流行したが、世の中を風刺した内容を取り上げることにより、支援者がいなくなるのである。音楽家は自分の音楽を理解してくれる「パトロン」が必要になった。また、一般家庭にも音楽を楽しむ風潮が広がった。F.Schubertは連弾曲が多いことでも知られる。出版社や献呈者が現れるのがこの頃である。W.A.Mozartのアリアは、声楽を発展させた。後に、シューベルトは、「リート」(ピアノ伴奏)の分野を開拓した。

音楽は 12音階(平均律)とともに神の創造したものである。音楽家は建築家とは違うとベートーヴェンは言っていた。弾き手は高度なテクニックを習得すれば その音楽を奏することができる。しかし テクニックを要求しないまでも 美しい音楽はたくさんある。音楽は時間と言葉を超越したもので、空白の時間を埋めてくれ、満たしてくれる。

ピアノ音楽は 一人でできるオーケストラ。音楽が大衆化し サロン・コンサートが開かれ 芸術家と視聴者との対話が繰り広げられた。
芸術を理解できるのか それとも共感できるのか いずれにせよ 感情が大切なのである。

美術での感情とはまた違うのである。音楽は、その瞬間に消えてゆく立体的なオブジェである。美術の場合は、その創作物そのものに感動すること、または その芸術家が背景にあり感動することもある。音楽の場合は、聴覚に訴え、そのイメージが脳裏に焼き付けられる。

一方、L.V.Beethovenの楽譜は、細かい記号が付されている。ピアノは当時最も発達した楽器で モーツァルトの時代のスクエアピアノは、持ち運びに便利なものの大きな音で叩くとすぐ弦がきれ、音が著しく悪くなってしまう。ただ、野外での演奏ができたこと、馬車で引いて運搬していたという。ベートーヴェンとF.Lisztは「ピアノ壊し」で有名であった。彼らのコンサートでは、ピアノが常時3台以上運び込まれたのだ。そのベートーヴェンにも楽器が贈られ、最高音F(7オクターブ)を使った「熱情」ソナタ等、画期的なピアノ曲が生まれる。
一方、調性を達観した音楽は、民族性の音階を使用する「国民音楽派」が出現。ショパン・シューマン・ブラームス・ムソルグスキー・チャイコフスキー・サンサーンス・フランク・ドビュッシーなど、ピアノ音楽が大きく変わっていく。