Author: nishikunn

☆PCPAL代表取締役 日本アコーディオン協会理事 FMはしもとパーソナリティー  ピアノテクニシャン  なにわシャンソンコンクール審査員 市ボランティアサークル連絡協議会副会長 TOPページへnishikunnのページ

2018.10.21(日)14:00~ 第5回アコーディオン「ユニットコンサート」


2018.10.21(日)14:00~ 第5回アコーディオン「ユニットコンサート」

会場:アサヒスーパードライ梅田 梅田新道フェニックスタワー地下1F
地下鉄御堂筋線 淀屋橋駅より徒歩7分 JR大阪駅 阪急・阪神梅田駅から徒歩10分。

関西のホットなユニットのライブがあります。7組程度出演。

チケット:2000円(ワンドリンク・つきだし付)※追加注文はキャッシュでお願いします。

1 PiPPi with Yuki アコーディオン 佐藤里香 ピアノ 西浦政枝 ヴォーカル 近森征(ユキ)

2 アルマ・トリオ アコーディオン 杉村壽治 ピアノ 下川れい子 ファゴット 久保田ひかり

3 YMOトリオ アコーディオン 吉田親家 丸尾知子 小野寺彩香

4 461モンブラン アコーディオン 森裕介 山下カナ コンサーティナ

5 すずきのぶこ + Guitar

6 藤川健 アコーディオン弾き歌い 藤川健

7 アルマ4+1 アコーディオン 杉村壽治 ピアノ 番野擴 フルート 兵藤眞規子 ヴォーカル ai  ファゴット 久保田ひかり

です。多彩なユニットで楽しめます。チケットは こちらまで

問:全関西アコーディオン協会 杉村 090-8484-6039


「日本音楽学会支部例会」の事181013.


「日本音楽学会支部例会」の事181013.

2018年10月13日(土)14:00~17:00(終了)会場:大阪市立大学梅田サテライト

修士論文発表

1.西澤忠志(立命館大学大学院)

日本における「自律した西洋音楽」観の形成――明治20年代の演奏批評の展開から
本発表は、明治20年代の演奏批評に着目することにより、日本において西洋音楽を自律したものと考える音楽観が形成された過程を明らかにするものである。
日本において、公益に資するものとしてではなく自律した芸術としての西洋音楽という理解が定着した時期について、先行研究では明治後半であると指摘されている。しかし、こうした理解がどの様な過程や背景によって形成されたかについては、これまでの先行研究では取り扱われなかった。そこで、本発表では当時の音楽観が現れた史料として演奏批評を取り上げ、その中でも最初期の批評に位置づけられる明治20年代の演奏批評に着目する。
これにより、それまでの徳育や民俗改良への効果の有無による音楽に対する評価とは異なった、音の美しさや演奏における表現の有無など音楽の自律性を前提とした評価基準によって演奏を批評し始めた過程と、思想的あるいは社会的背景を明らかにする。

2.當舎加那絵(ボローニャ大学大学院)

ショパンが使用した楽器についての一考察ーーブーフホルツ・ピアノとプレイエルのユニコード・ピアノを中心に
本研究はショパンが使用した楽器について調査を行い、ショパンがどのような音色を求めていたのかを考察することを目的とする。
はじめに、ショパンがポーランドで使用していた楽器「ブーフホルツ・ピアノ」について明らかにする。ブーフホルツは当時のワルシャワでは最も有名なピアノメーカーであった。この楽器の特徴からショパンの音楽的好みを検討する。
次にショパンのパリでの最初の公開演奏会に着目する。この演奏会が行われたサル・プレイエルについて、また、演奏された「6台のピアノのための《序曲と行進曲付大ポロネーズ》」という演目について様々な視点から考察を試みる。この演目には縦型、スクエア、そしてユニコード・ピアノという珍しい楽器が使用されていた。

研究発表

3.橋本絹代(やわらかなバッハの会)

やわらかなバッハ
バッハ平均律クラヴィーア曲集(以下、WTC)は鍵盤学習者にとって重要な作品であるが、演奏はかなり難しく、WTCを知る前にレッスンを止めてしまう生徒も多い。WTCを広める方法の一つとしてWTCの成立過程から導き出した演奏法を2009年に『やわらかなバッハ』として上梓した。同時にWTC全48曲を編曲や省略なしで、ハ長調もしくはイ短調に移調された楽譜を世界で初めて出版した。
研究から実践への試みとして現在「やわらかなバッハの会」を主宰し、バッハ輪奏会、バッハ輪読会、バッハ対話集会などのバッハ啓蒙活動を実施している。またバッハの誕生日と命日にプロアマ問わず、ステージと客席との距離を縮め、誰でも参加できるバッハコンサートを主催している。本発表は実践例を示しながらWTCの固定観念にとらわれない演奏法の可能性について検討する。

3本たて それぞれの発表者の分野により 音楽との関わりを認識した。《コメント》

1 日本における「自律した西洋音楽」観の形成――明治20年代の演奏批評の展開から
西澤氏

西洋音楽が日本に入ってきたのは 江戸時代終りごろ 日本にピアノがもたらされる。エジソンの蓄音器発明によるSPレコード。
西洋音楽が記録として日本に入ってくる。と同時に演奏が試みられる。例えば「第九」は 1918年6月1日徳島県で日本初初演された。
教育としても 尋常小学校唱歌などの教材に賛美歌や外国の歌が収録された。ここで大切なのは 西澤さんが示した日本国内での音楽評論には文学が大きく関わっており 出版が大きくものをいった。など 内容が新鮮かつ 膨大な情報量でした。

 

2 ショパンが使用した楽器についての一考察ーーブーフホルツ・ピアノとプレイエルのユニコード・ピアノを中心に
當舎氏 スライドを交えながら発表。

情報量をしぼり込み、起承転結を以てわかりやすく解説。當舎さんは、海外でのフォルテピアノを探し求め調査された。調査結果を通し、現存する楽器の少ないことが判明。さらに研究を続けられるとの事。ショパンが弾いたとされるユニコードピアノの存在。ピリオド楽器の意義。當舎さんの論文は2016年であり すでにピリオド楽器の提起をされていたから「先見の明」と言ってもよいのではなかろうか。現在、ショパンコンクールに先立ち「時代ピアノ」が注目されているのだ。ピアノの機能について(ペダルを含む)楽器の変遷を紐解く重要なカギとなる。1830年前後のピアノの研究は貴重。研究結果を提起し、音楽学の視点から問題を問う。

3 やわらかなバッハ イコール式音楽システム
橋本氏 スライドを交えながら発表。

女史は 春秋社から バッハに関する著本が出版されている。平均律クラヴィア曲集作品をすべてハ長に移調した楽譜がある。WTCは、24の調性で書かれているが 嬰ハ長調の曲は 実際はハ長調でまず書かれ後に移調されたものである。また、チェンバロのための協奏曲などは 音域の問題から 演奏するまえに 移調され記譜された。同じ曲だが 調が違っていて別作品として出版されている事は興味深い。また、ポリフォニーのバッハの作品は1声部をまず弾くことからはじめ、他の声部と協奏することが大切である。カノンやフーガから バッハの音楽の素晴らしさを体感してほしい。興味を持ったのは旋法の話。旋法と記譜法は関係がある。

 

学会は、論文・研究発表に質疑応答やコメントをする場で緊張感があり 集中力を要する。

終了後、(第2ラウンドではありませぬ。)懇親会でした。ひととなりを知ると 何を言われたいのかがわかる。この場で出逢うのには 意味がある。
交流する事で 学会に関わっている意味を共感できた。いろいろお話を聞く。聞いたことのない用語など。専門分野の方には 耳を傾けよう。
また、こちらの意見を述べる時大切なのは なぜその意見を言うのかといった背景。伝わりやすくなると確信している。


紅葉はじまる 


紅葉はじまる。

御射鹿池 みさかいけ(1600m)東山魁夷「緑響く」シャープ アクオスのCM 吉永小百合 で有名。

蓼の海(1250m)天然のスケートリンクとして 1925年~1976年 使用された。現在は、蓼の海公園として利用されている。
大見山展望台を備える。

御泉水自然園(1830m)蓼科山登山口への入口 明治100年記念事業第一号として開設した自然園。


2018.11.3「美芸祭」スペシャルゲスト出演


2018.11.3「美芸祭」スペシャルゲスト出演

美芸学園高等専修学校は、「情報会計ビジネス科」「アパレル・ソーイング科」を専攻します。

2018年11月3日(祝)午前11時~「美芸祭」スペシャルゲスト にしくん and なってぃ (アコーディオン&リコーダー)
二人の掛け合いトークと共にお楽しみいただけます。どこか懐しい楽器の音色がとても心地よく、癒やされる演奏です。

(午前10時~午後4時 服飾作品展示会 模擬店などあり)入場無料 どうぞお越しください。

 


2018.10.7「こおりやま音楽祭」出演のこと


2018.10.7「こおりやま音楽祭」出演のこと

こおりやま音楽祭は10周年、今回は16か所130団体が出演されました。県外からも参加があります。
規模が大きくなってきています。

にしくん & なってぃ (アコーディオン&リコーダー)は 常福寺さん(柳4丁目)で行いました。

10時30分ごろ スタンバイで打ち合わせ 駅からも近く 商店街の一角にあるお寺。歴史を感じます。
音を出すと 通りに聴こえます。立ち寄っていただければと思いました。

11時30分~55分 にしくん & なってぃ 昭和歌謡から歌謡曲など
無事終わりました。楽しい会でした。歌ってくれましたね。

しばらく 他の方の演奏を聴きました。

会場を移動し「杉山サロン」ここは クラシックやジャズを奏する会場。

登録有形文化財の建物は風格あり ここにグランドピアノがあります。
ヴァイオリン チェロ ピアノ の演奏がありました。

多くの人がつめかけており 関心の高さをうかがわせていました。
やはり 生の音楽はいいですよね。

こおりやまが音楽の街になって ますます発展していただければと思いました。


「リラ・クラシック」2018.10.20(土)7:00「オルガン曲」 vol.42


リラ・クラシック」第3・第5土曜 AM7:00~8:00 パーソナリティ マコルネがお届けします。

ネットラジオ(PC)http://csra.fm/asx/hasimoto.asx  設定 http://816.fm/?page_id=71

【曲予定】バッハ パストラーレへ長調BWV590   モーツァルト  アンダンテ変ロ長調 K15 ブラームス 11のコラール前奏曲 Op. 122 より 第1曲 I. Mein Jesu, der du mich(わが主よ、われを導きたまえ)フランク コラール第3番 サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」

朝の音楽には バロックの響きや古楽などクラシック音楽で気分転換。オルガンは「管楽器」が合奏するイメージです。
オーケストラをたった一台のオルガンでできる重厚さを持っています。そして、音色の多彩さと音域の広さは、他のどの楽器にも負けない王様です。
教会音楽のイメージが多いですが 世俗曲が多くつくられていて 身近なものです。建物と楽器が一体化したホール・教会などで聴いてみましょう。

パストラーレ:ルパン三世「カリオストロの城」『クラリスと伯爵の結婚式』で


交響曲「オルガン付き」:ルパン三世第87話『悪魔がルパンを招くとき』第124話『1999年ポップコーンの旅』第145話『死の翼アルバトロス』で使用。

私も体験してみました。記事はこちら。「所沢ミューズ」2000人収容の大ホール アークホール 国内最大規模のオルガンです。

サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」


百名山 美ヶ原「王ヶ頭」(2034m)


百名山「美ヶ原」(2034m)
八ヶ岳中信高原国定公園の最北部にある高原「美ヶ原高原、王ヶ頭」は、日本百名山の61座。
王ヶ鼻(2,008m)、茶臼山(2,006m)牛伏山(1,990m)、鹿伏山(1,977m)、武石峰(1,973m)などの峰からなり、
王ヶ頭(2,034m)が最高峰。

三城牧場(さんじろぼくじょう)(1600m)からのぼる。山肌が見えるとたまりません。岩稜にすぐ目がいきます。

「美ヶ原高原」には、日本一高い標高にある道の駅と「山本小屋ふる里館」(立派なホテル)、王ケ頭ホテルがある。

「美ヶ原」は、長野県のほぼ中央に位置し、台地は約600haの草原、360度展望が望める地。
王ヶ頭には電波塔があり、林立する光景は圧巻。

「美しの塔」高原の中央にあるシンボルタワー。鉄平石でつくられた。昭和29年に遭難を防止する目的で、登山者に知らせる霧鐘塔として造られた。
開拓者・山本俊一翁のレリーフと山の詩人・尾崎喜八氏の詩文が刻まれている。

美しの塔、王ヶ頭の電波塔 これを見に来た。ジブリの世界。カリオストロ城、要塞、トトロの森の雰囲気。
ここへ来ると 帰りたくなくなってしまう。他にはないところ。ここでは 宿泊所も美術館もあるので
ゆったりと過ごせる。時間を忘れよう。

雲上の世界。しかし 霧が多く視界不良となることがよくある。午後からはガスがでる事が多い。
自然の厳しさのなかで 牧牛は 生きている。

 

三城牧場から 王ヶ頭(2034m)の電波塔をのぞむ。

道の駅「美ヶ原高原」

山本小屋ふる里館

 

牛伏山(うしぶせやま)(1990m)

なだらかな稜線上「美ヶ原高原」

王ヶ頭(おうがとう)の電波塔 丘陵にたつ要塞 左手が美ヶ原牧場。


八ヶ岳ミュージアム協議会


八ヶ岳ミュージアム協議会

八ヶ岳ミュージアム協議会(地域の美術館・博物館32館のリンク)をたずねて。
「えほん村」の松村雅子さん(日本で最初の絵本専門図書館『0−100才のこどものこころへ』)は会長をつとめ、
FM八ヶ岳82.2MHzでパーソナリティをつとめています。(土曜:12:00「マジョあのね」)

八ヶ岳ミュージアム協議会 http://yatsugatake-museum.jp/
「FM八ヶ岳」http://www.yatsugatake.ne.jp/

 


六本木ヒルズ「TV朝日」


六本木ヒルズ「TV朝日」

六本木といえば 「クラブ」昔はディスコと言った。そして、この「ROI(ロア)ビル」が象徴で君臨していた。いくつかのクラブがここにあった。
が、この9月末で テナントが全て退去。このビルは耐震などの構造に問題が指摘され 解体されることになったから。

「ハードロックカフェ」六本木に、1983年7月、日本第1号店(世界第4号店)としてオープン。最も来日ミュージシャンが訪れる店。 1995年に行われたThe Rolling Stonesの深夜プライベートパーティーとBon Joviのシークレットライブは今では伝説として語られている。2012年6月19日にリニューアルオープン。店内は世界のハードロックカフェ最先端のモダン&グラマラスなインテリアに一新。 店頭では、3D映像(日本初の常設プロジェクションマッピング)を壁面に映写し、エキサイトな六本木の夜を演出。

 

六本木ヒルズ TV朝日があるビル。JーWAVE(FMラジオ放送局)がここにある。もう30年経つんだ。
普通 ラジオは音声のみだが ここではONAIRされている番組の模様が動画で映し出されている。

TV朝日のシンボルは「毛利庭園」。幸せになれるかも。


北八ヶ岳「双子山」(2224m)「カモシカ」


北八ヶ岳「双子山」(2224m)

前回は、北八ヶ岳「雨池」(2108m)を中心とした山歩きだった。今年は、梅雨明けが早く雨が降らない日が多く、「雨乞い」をしたい気持ちであった。
麦草峠 標高2000mなのに 気温が30度で閉口した。快適な山歩きではない。異常な状態。こういう年ほど 全体的に温暖化ではあるものの 寒暖の差が大きく、一気に気温が下がることがある。

さて、八ヶ岳のなかで最も人気なのは北八ヶ岳にある「白駒池」。長野県一の紅葉観光地。駐車場が渋滞することがある。
北八ヶ岳には、他にも池がたくさんある。雨池 亀甲池 双子池 みどり池 など。麓には、「御射鹿池」(みさかいけ)「蓼の海」など、
たくさんの貯水池、人口池などに紅葉の森が映し出される幻想的な風景。その代表が「白樺湖」だ。自然に溶け合っている。

今回、双子山に登る。時間は 1時間ほど。頂上は 360度見渡せる絶景で 蓼科山 北横岳などが 目前に聳える。
登山口は 大河原峠(2093m)から。蓼科山への登山口でもある。登山届は出すこと。

八ヶ岳の紅葉は、平地より1ヶ月ほど早い。動物たちも冬支度。熊が目撃される事があるようだ。私は、今まで一度も遭遇した事はない。
子猿を見かけた。道沿いにじっとしていたが、近づくとすばしっこい。

そして、カモシカの親子。体長1mほどもない、愛嬌のある姿。こちらに驚く様子もない。
斜面で餌を探していた。国指定 特別天然記念物 絶滅危惧種。熊が出ないと思ったルートのときは 鈴はつけない主義なので。
そういえば 動物のかん高い鳴き声がしていたような。

シラビソ コメツガ カラマツ カエデ それぞれが紅葉し美しい。

双子山から双子池までは稜線の気持ちの良いルート。標高の高いところに自然池がある。

おっと、熊ではない。特別天然記念物「カモシカ」の親子にであう。なかなかない事。餌を探していた。


「所沢ミューズ」のオルガン


「所沢ミューズ」のオルガン 埼玉県所沢市にある「航空公園」駅が最寄り。日本の航空発祥の地である。戦後「米軍所沢通信基地」としていたが
1971年(昭和46年)6割が返還され土地活用されている。駅すぐのところにある航空機のオブジェが目をひく。
私は、どちらかというと 列車よりも飛行機の方が好きなので テンションがあがる。

所沢市民文化センター ミューズが正式名称。アークホール(大ホール)は2000人を収容する。高さがあるのが特徴。
オルガンは、オーストリア・リーガー社製。ストップ数:75 パイプ数:5,563本 4段鍵盤。国内最大規模の一つ。

見学と体験があった。この日は、富田一樹さんのコンサートがあり聴く事ができた。2階席の手前中央。
上部のカメラからの映像があり演奏の模様がビジュアル的に映し出される。
最後のパッサカリアハ短調BWV582は、テンポがゆったりめ、重厚で圧巻だった。特に重低音の音色は鳥肌が立つほど。堪能した。

演奏終了後「見学と体験」ができた。国内最大規模のオルガンを前にして、できるものなら音を出してみたい。
楽譜を持ち合わせていたのが、ブラームスの交響曲第4番ホ短調第1楽章と第4楽章「パッサカリア」と「G線上のアリア」。

ブラームスは、円熟期の決算として第4交響曲を作曲。最終楽章のテーマを、バッハのカンタータ第150番『主よ、われ汝を仰ぎ望む』(”Nach dir, Herr, verlanget mich”、BWV.150)の終曲「わが苦しみの日々を」(”Meine Tage in dem Leide”)から引用 パッサカリアとしたのだった。

演奏体験は、10人ほどいる。順番がある、抽選だったよう。演奏順は1番目だった。楽器のガイダンスと指導は梅干野安未さん(ミューズホールオルガニスト)。
わかりやすい解説。まず椅子の座り方から確認。
「何か弾きたい曲ありますか?」>>「今日のプログラム パッサカリアだったから ブラームスのシンフォニーのパッサカリア。和音がどう響くかやってみたい」
「やってみましょう」先生は楽譜を見るとすぐにストップをチューニングした。
「ペダルは弾けますか?」>>「早くは動かせなくて、あまりできないかも。できるところはやってみます」
先生がペダルをやってくださると。私は中央寄りにいるが 先生が左寄りにいて ペダルの音をみていた。

まずは、パッサカリアの8小節。第一音から深い重厚な響き。風圧が上や後ろ、手以外の体全体に伝わってきた。「凄い」
そして、8小節を弾き終える時の和音の伸ばし方と鍵盤の離れ方がポイント。
和音を鳴らす時、それぞれの音の重さを感じた。一つ一つのパイプが震動・共鳴している事を意識する。
パイプオルガンは建物。3階建の構造になっており、音が立体的である。
鍵盤が離れる時、鷲掴みのような和音では ハーフタッチからさらに深いところをバネに 肘全体から上半身が自然に起き上がってくるのだ。
音の繋ぎは 残響2.5秒以上なので その範囲であれば 多少 レガートでなくてもつながる。つまり、ノンレガート、スタッカート、テヌートなどの表現が難しい。
一方、「G線上のアリア」のような 旋律の流れのイメージの時は そんなに深く抑えなくても音は鳴る。そのかわり 軽めの(明瞭な)音が出ている。
オルガンには「カプラー」の機能があって1段目とペダルを同時発音できたりする機能がある。

他の方のレッスンも聴講、それぞれの実践。それは「楽しいレッスン」だった。バッハの平均律第1巻第24番のプレリュードを弾いている人がいて、
それを聴きながら「祈り」に繋がっていると感じた。(半音階の下がり=降誕)

ここは、4段鍵盤。可能性が広がり理想的。1と2はよく使われるだろうが、3や4も使用できる。3段目はフルート。4段目はピッコロ・・・とか。
2段目 管楽器(クラリネット・オーボエ)1段目 弦楽器。バスの組み合わせかな。(ひとつのイメージ)

弦・管楽器にフルートソロが 慰めの旋律を躊躇いながら奏する。

オルガンは「オーケストラ」すべてが可能。
事が終わり 移動しカフェタイム。ミューズ所沢のクリアーファイル。楽譜は ブラームス シンフォニー4番「パッサカリア」

梅干野 安未先生とは昨年2月 サントリーホール メサイア特別合唱団(鈴木優人さん 指揮) 出演以来だった。この記事はこちら
フォーレ「夢のあとに」。梅干野安未さん オルガン & 正戸里佳さん ヴァイオリン が鳥肌たつほど感動した。
ヴァイオリンがステージに一台 だいぶ離れているオルガン。バランスは大丈夫なのだろうか。それは杞憂にすぎなかった。
今までに聴いた事がない オルガンの可能性。
ヴァイオリンの雷鳴の如くとどろく音色とオルガンがすべてを包み込む。素晴らしい。merveilleux!

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オルガン・リレー・コンサート サントリーホール休館直前スペシャル Suntory Hall Organ Day

【日時】2017年2月5日(日)12:20開演(12:00開場 ※16:00終演予定)
【会場】サントリーホール 大ホール、サントリーホール ブルーローズ(小ホール)

【出演・時間】大ホール
オルガン :12:20~ ダヴィデ・マリアーノ Davide Mariano, organ
:13:00~ 新山恵理 Eri Niiyama, organ
:13:40~ 勝山雅世 Masayo Katsuyama, organ
:14:30~ 梅干野安未(オルガン)& 正戸里佳(ヴァイオリン)Ami Hoyano, organ & Rika Masato, violin
:15:10~ 三浦はつみ Hatsumi Miura, organ
アンコール ヘンデル:「ハレルヤ」コーラス(『メサイア』から

鈴木優人 指揮 メサイア特別合唱団 ポジティブオルガン ピアニカも登場。楽しいひとときだった。

 

濃いひとときだった。