「万燈会」2018.8.15 真田山旧陸軍墓地
大阪市天王寺区にある。実は、全国に陸軍墓地は80以上 海軍墓地は8以上 あるとされている。が これ以上あるかもしれない。
1871年(明治4)に 真田山が陸軍埋葬地となる。これが「真田山陸軍墓地」のおこりである。
その後 西南戦争 日清戦争 日露戦争 満州事変・・・などで戦火に倒れた
兵士と 生兵 戦病死 外国人捕虜 軍役夫 など 5100基の墓は 想像を絶する。
8200余の遺骨が 忠霊堂(仮納骨堂)に。身元の調査も行われた。が、墓参される方はごく一部。
墓は草が生え 墓石が劣化で割れているものもある。これら管理・修復をし 後世に伝えていかなければならない。
戦中は軍が管理していたが、戦後、政教分離で軍の管理から外れた。これは国有財産であり、国から無償貸付契約による大阪市が維持管理を行っている。
しかし、負担が大きく公益財団法人 「真田山陸軍墓地維持会」が大阪市に協力し、墓地の管理をしている。
また、環境維持活動としてNPO法人「旧真田山陸軍墓地とその保存を考える会」の協力を得ている。
ところで軍人墓地の 墓の形は神道型とされ 四角錐が一般的である。(その他の形も存在するが)戦死すると 靖国神社に祀られることにより神道式になるのだろう。
私の祖父の兄(由秋氏)は戦死したので 一般の墓でなくこのかたちだった。(遺骨がないので遺品が入っているのみ)
やがて、戦後50年経った吉処に 軍人の墓を合祀し、合同慰霊碑が建立されている。(仏教では法要が33年の次は50年)
本日は、17時から 清掃 18時から 蠟燭たて 19時から 燈火
燈火式 開式 唱歌斉唱(吹奏楽団による演奏)。巨大な墓地に一年に一度この日、音楽が奏されるのは意味がある事だと思う。
作業をするだけでなく 音楽で共感できたような気がする。
おそらく200名位は集まったのだろう。清掃をしていたら 猫があらわれた。前の時にもいたような。白猫である。
今回は、墓の水鉢に首を突っ込んで水を呑んでいた。多分 のどがかわいたのだろう。人間馴れしているようだ。