上高地から岳沢小屋(2170m)「穂高連峰」 登山口から 4㎞ 往復 8㎞ 標高差 670m「岳沢トレイル」
上高地は「神垣内」であり、飛騨山脈の梓川上流に広がる標高1500mの高原。国立公園として日本を代表する景勝地。神が降臨する処と謂われた。穂高岳に穂高神社嶺宮が、明神池に穂高神社奥宮が、安曇野市に穂高神社里宮が祀られている。奥穂高岳は、日本第3位の標高で3190m。奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、西穂高岳、明神岳、前穂高岳の峰からなる穂高連峰の最高峰。マイカー規制があり、低公害車バスが運行されている。長野県側 さわんど(ナショナルパークゲート)駐車場 岐阜県側 あかんだな駐車場に停め シャトルバスで上高地バスターミナルに入る。
上高地バスターミナル付近は、大正池、帝国ホテル、レストステーション、河童橋など常に多くの人でにぎわっている。
ここから明神、徳澤、横尾、槍沢、天狗原などを経て槍ヶ岳へ。また、岳沢まで2時間弱で前穂、吊尾根、奥穂、北穂へアクセスできる。
西穂、ジャン・ダルム、奥穂へは新穂高ロープウェイ経由から行ける。ただし、西穂独標(11峰)までは一般登山道で、そこから先はエキスパートだ。
ピラミッドピーク(8峰)までが険しい。その先、チャンピオンピーク(4峰)まで行けば西穂は確かなものだ。
その先、間ノ岳から逆層スラブ、天狗の頭、「天狗のコル」。さらにその先、コブ尾根の頭で「ジャンダルム」。
最後の難関、ロバの耳、馬の背で奥穂高へ。上級者コースであることは言うまでもない。
岳沢トレイルは、ハイキングよりは本格的。登山よりは軽めに。ピークはなくトレッキングが当て嵌まる。標準タイムは登りが2時間30分、ゆっくりで3時間、下りが2時間。
前半はなだらかな樹林帯を進む。「風穴」は、夏でも冷風が吹く天然のクーラーで休憩のポイント。ガレ場で「岳沢」の穂高連峰が一望、気分が一新。振り返ると上高地が小さく見える。西穂高沢のカールに圧倒される。夏山までは雪渓道がある。ここから岳沢小屋までの傾斜は500mの登りとなる。後半は石段など「胸突八丁」で急坂が続くが、ここを乗越えると再びガレ場の「小屋見峠」で、ダイナミックな穂高連峰の景観がみえ、岳沢小屋までひと頑張りし、到達。この日、午前6時頃は曇っていたが、到達してから晴れてきて最高の景観。
上高地バスターミナル(1500m)⇒ 河童橋(1505m) ⇒ 岳沢湿原(1520m) ⇒ 岳沢道分岐(1520m)⇒
⑨岳沢原生林(1570m)⇒ ⑧明神南沢(1630m)⇒ ⑦風穴(1690m)⇒ ⑥見晴台(1760m)⇒ ガレ場(1780m)⇒
⑤中間地点(1800m)⇒ ④西穂展望所(1900m)⇒ ③石階段(1960m)⇒ ②胸突八丁(2030m)⇒ ①小屋見峠(2130m)⇒ 岳沢小屋(2170m)
岳沢小屋に着き 1時間ほどの憩い。上高地をみる。
この日、午前5時に着きたいと思っていたので。3時30分頃から松本市に入る。新島々の駅から、車の量が増えてきた。結局、第1駐車場は満杯で、第2駐車場に停めた。
足湯のあるところ。車のナンバーは、全国各地から。世田谷ナンバーなどもあった。ナショナルパークゲートのバス乗り場へ。
河童橋
岳沢湿原
ここが岳沢分岐 ここから登山道がはじまる。速い人で2時間 標準 2時間30分 ゆっくりで 3時間という。
「風穴」(1690m)天然クーラー
ガレ場 ほぼ中間地点。穂高連峰がよくみえる。大きな石がゴロゴロ。浮石に気を付ける。
ガレ場から上高地方面。梓川と河童橋、上高地帝国ホテルがみえる。4㎞というが かなり遠いところまで登ってきたんだ。
岳沢カール ガレ場に着いたときは、曇っていた。西穂高沢
カール(圏谷)氷河の侵食 彫刻のような芸術 午前11時ごろから晴れてくれた
ノコンギク
ゴマナかな。胸突八丁(2030m)このあたりが一番厳しい。でも、あと30分はかからない。やる気が出てくる。
ふたたび、ガレ場。絶景が。やっと、岳沢小屋に着ける。
立派な山小屋 岳沢小屋(2170m)
穂高への道は、紀美子平から前穂高へ。岩稜帯特有の絶景が待っている。ここからでも標高差900m、厳しい道のりで気が抜けない。ハシゴ、クサリ場、ナイフリッジなど気を付けながら登れば登頂できるが、バランスを崩し一歩間違えると転落、滑落の恐れがある。荷物は少なくしたい。
ジャンダルム ロバの耳方面
前穂方面 中央ほど尖った先が。
ふたたび河童橋へ 上高地はこれから何万年もこの風景を保つだろう。
河童橋を渡ると、左側にレストステーションがあり、その右側に展望所がある。
梓川の水色の清水が流れているて、目前は、穂高の山々。