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天竜峡 紅葉


天竜峡(標高382m)ライン下り。天竜川は、長野県諏訪湖を源流に太平洋へ流れ注ぐ一級河川。全長213kmあまり。伊那・飯田・愛知県の一部・浜松市・磐田へ。天竜川というと、新幹線の車窓からみえる天竜橋と富士山が印象的。

天竜峡は 川幅が狭く入りくんでいるために 奇岩など景勝に富むところ。日本は四季折々の景色が万とある。夏は 冷涼な気候で避暑ができ 秋は紅葉が楽しめる。

姑射橋(こやきょう)から 散策コースが整備されている。龍角峯(りゅうかくほう)をのぞむ

 

つつじ橋 全長80m 防護ネットは2011年ごろに設置された。吊橋 弾力に富む。雨の後は 滑るので気をつけて。

姑射橋(こやきょう)から

エメラルドグリーンの色 ライン下り 3社が運営している。2011年に転覆事故が起き、以来 救命胴衣を着けるようになった。もちろん 安全管理には気をつけている。

下りは船着き場へ。そして 電車またはバスで上ってくる。電車は 3駅分。天竜駅へ戻った。

天竜峡公園には 地元 代田銀太郎が作詞した「モンテンルパの夜は更けて」の歌碑がある。
日本とフィリピンとの友好の徴である。


乗鞍岳 初雪


乗鞍岳 初雪

ご来光が多く 夏の時期に登っていたが 10月に入ってからは初めて。平地との気温差は16℃である。標高 2500m以上のところなら 雪が観測されていてもおかしくない。 この日の 朴の木平 専用バス乗り場 標高1200m は気温7度 風はおだやかだが 空気が冷たい。だいたい この周辺は 紅葉が一番よくすすむところだ。登山口 畳平は標高2700mで 気温は0度近くだったと思う。

バスの案内でもあったが 戦中 軍用道路として建設された。戦後 濃尾バスに払い下げられ 観光用道路として整備された。平成15年からは マイカー規制により 許可された車両が往来できる道路になり、専用バスなどが運行している。名物 ご来光バスは人気だ。日の出前に畳平(一つ手前の富臨時停留所)に着き ご来光を拝める。

さて、この日の天気予報を詳しくみると 12時ごろから雨が降るとなっている。山の天気が変わりやすいから「三回に一回の割合で きれいに見えればいいのよ。」と教えてもらった事がある。雪が降って吹雪く事も考えられる。地面を見ると、霜がおりて凍っているところがあるのだ。

さて、ほおのき平 6時55分発 畳平 7時40分 着。トイレをすませ 準備体操をする。
いきなり 標高2700mだから 酸素も3分の2しかないので 呼吸を整えて。
スタート 鶴ヶ池経由で おおまわりするコースと お花畑を通り抜け不消ヶ池を右手にみて 坂を登り合流する道とある。往きは お花畑コースで。帰りは 鶴ヶ池コースで。風が 少し強めに吹いている。コロナ観測所への分岐までの坂道が楽ではない。分岐を左手に入り しばらくすると 右手に 山々が。そして 肩の小屋がみえてきた。ほっとする。そこからは 少し下り坂 きつくない。しばらく歩くと肩の小屋に着いた。が 営業は終了していた。

ライチョウの表記。北アルプスを中心に 乗鞍で 御嶽で 甲斐駒ヶ岳などで 確認されているが
数が少ない。ハイマツなどの芽を餌に隠れ 棲んでいるようだ。乗鞍でも 御嶽でも ライチョウをみたが それらは ハイマツの周辺を飛来していた。また、三の池周辺でも 池は植物がほとんどないので樹林帯を行き来していた。

不消ヶ池(きえずがいけ)とても魅力的な池で 色が虹の如く変化する。右上は、コロナ観測所(立ち入り禁止)

この分岐までが ゆるやかな登り坂となっているが 楽ではなかった。

さて、肩の小屋から 乗鞍岳を拝む。頂上は左手奥の剣ヶ峰。その前に 右手のピーク 朝日岳に到達しなければ。「頂上まで50分」だなんて。ゆっくり登ればいいのだ。ただ あまり時間を多くしたからといって 危険度は変わらない。森林限界なので 天井を遮るものはない。が 地点のピークがみえない状態が一番きつい。石のザレ場は歩きにくい。

稜線上に出た時は 力が抜けた感じ。もうひとつのピーク 頂上小屋を左手にみて 頂上がかすかにみえている。ここからは 15分くらいかな。

一番きついところを登って頂上にたどり着く。風が強い。そして、雪が降ってきた。
乗鞍本宮とあり 鳥居がある。乗鞍岳 剣ヶ峰 標高3026m もちろん視界は360度。御嶽山方面もしっかりみえる。国内第2位の高地にある権現池がみえた。

吹雪いてきた。我慢して頂上にいる必要はない。10分くらいしたら 降りよう。すぐ下の頂上小屋に入り寒さをしのいだ。頂上小屋が臨時的に営業していた。ホットココア(マシュマロ入り)をいただき 英気を取り戻した。たすかりました。

その後 下山をはじめる。11時30分前には畳平に無事戻ってきた。11時55分のバスで降りた。正解だったかもしれない。午後から「降雪のため」畳平に登るバスは 運行を取りやめた。
案の定 吹雪になった。

 


落葉松 鏡池 白駒池 


落葉松 からまつ 鏡池 秋が深まりました。

カラマツ 針葉樹で 紅葉の時期は黄色に色づく。モミジ・カエデは赤く色づく。
が この周辺では、モミジ・カエデはあまりみあたらない。そう、あの白駒池でも真っ赤に染まる事はない。が、もちろん綺麗。

この池は偶然見つけた。最初から、ここを知っていたわけではなかった。ある時に、ふっと浮かんだ。そういえば 立科はどうだったかな。大門稲荷に御参りして そのとき考えた・・・

蓼科山は 富士山のように裾野が広く 存在感のある山で「女神」がいるとされた。ヴィーナス街道所以である。表からみる蓼科山は、頂上手前まで緑が多く、頂上は岩がごろごろしていて殺風景である。溶岩の粘度が高く、頂上付近にしみだしたので 天狗の岩のような山頂になったのかな。よって樹林は育たない。一方、裾野は広大な森林帯となっている。

カラマツは東日本を中心に植林されたもので林立している。西日本は、杉がほとんどで 落葉松の林は印象が違う。実は、落葉松の原生林も少なからず存在する。

百メートルほど離れたところに「自然林のカラマツ」があった・・・標高2000m 池をみつけた。ある角度からみると 鏡池のように 逆さに映る。

カラマツ という響き 野上彰 作詞 小林秀雄 作曲 混声合唱組曲「落葉松」口ずさむ。「落葉松の 秋の雨に わたしの 手が濡れる  落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる・・・」

こちらは「白駒池」紅葉はじめは早かったが 気温が低くならないので 本格的にはまだ。これから見ごろを迎える。この日は、朝から日差しが強い。標高2000mなので 紫外線もきつい。

水に映える 波紋や 光の反射は 貴重な瞬間

苔が育っている。

これは「ミシャカイケ 御射鹿池」(ため池)日の出の時間に行ったが写真をおさめようと多くの方が訪れていた。東山魁夷の作品「緑響く」に表出。
神に捧げるための鹿を射るという神事、御射山御狩神事ゆかり。1933年に完成。酸性池。

ある「ため池」透明度が高く エメラルドグリーンの色。微生物が関係していると思われる。


白馬八方池


白馬八方池(2060m)をみる。
山に登る(トレッキング)きっかけになったのが、霧ヶ峰 車山高原のニッコウキスゲ、
それから 少しづつギアをあげて 自然の美を探究してきた・・・
(その時は 体力はなかったが 挑戦し 1日8時間登る事で コツが少しわかったような気がする)

八方池は、毎年のように行くようにしているが、最初の年は 天気がよくなく寒すぎて ゴンドラどまり。次の年、八方池をみることができた時の感動は忘れられない。まさに 天の恵みが与えてくれた自然の美。槍ヶ岳や富士山のように、危ない登山道や長時間登る事もなく 到達できる。

白馬 八方尾根からは 人気の唐松岳などのルートがあり 登山者を飽きさせない。

黒菱第3ペアリフト(1500m)黒菱平(1680m)八方池山荘(1830m)第一(石神井)ケルン(1974m) 第2ケルン(2005m) 八方ケルン(2035m) 第3ケルン(2080m)

八方池山荘がスタート 第1ケルンの坂道が結構きつかった。ツアーの方が横にいた。ガイドさんは 最初のこの坂がきついんですと解説していた。ケルン毎だとたしかに最初の地点の標高差が大きい。

木道の方と石段の道とがあるが 行きは石段(尾根沿い)帰りは木道を選択。予報は午前9時が晴れだとか。曇ると何もみえない状況で唐松岳を登るのは勇気のいる事。視界が悪いと足元がよく見えない。今回は、八方池まで。それでも充分堪能。それは、「八方池」の絶景があるから。

八方池はそんなに大きくない ちょっとびっくりする。近づいていくと 紅葉の森に囲まれた丁度よい大きさである事がわかる。畔に来たが丁度よい鏡池なのだ。上高地の明神池や大正池は大きすぎて全容を撮影するのが難しい。

すでにガスっている。晴れる時を待つ。景色は刻々と変化する。ずっと晴れる事はそんなにない。
朝 7時過ぎに 黒菱平駐車場に着く。準備体操をしてから リフトに乗る。

リフトに乗ったのはよかったが 隙間からポーチが落下。係員さんが 次の乗られる方に渡してくださり その方がリフト下車まで持っていてくださった。
本当にありがとうございます。(これがないと カメラも撮れなかったのだ)

家族づれ 2歳半の子ども ご夫婦 山ガール衆など みなトレッキングを楽しんでいる。

 気温は17℃ 曇り 少し寒いくらい

八方池山荘 ここからトレッキングがスタート

 このケルンで休憩、水分補給

第2ケルン


八方ケルン 稜線上いい景色。「写真 撮ってもらえますか?」「はい、わかりました。じゃ、3枚撮るから モニターで確認してください。」いつの間にか、その人と登っている(笑)

八方尾根 今来た道をみる

 お地蔵さま 手をあわせる 向こう側は 唐松岳方面。

 ようやく、八方池がみえた。俄然 ペースがあがる・・・

久しぶりにみる 八方池 ちゃんと待っていてくれた。

飯森神社奥社

池に到達した時は、視界がほとんどない。雨は降ってないので ガスがぬけるのを待つ。午後からは
ガスが充満して 視界がよくない事が多い。朝立つのが大事。

 30分ほど待つと ガスが抜けていった。今がチャンス。この大きさにして鏡池。自然の美。

池の反対側に立って 向い側から写真を撮る。少し青空がみえる。池がブルーに変わる。

やっぱり凄かった、この光景。池のほとりの丘に人が立っている。絵になる。

岳人」などのTシャツなどの売店。賑やかである。下山したら 食べて お風呂に入ろう。


木曽駒ヶ岳 千畳敷カール 乗越浄土 


木曽駒ヶ岳(2956m)千畳敷カール(2650m) 乗越浄土(のっこしじょうど)(2858m)伊那前岳(2833m)中岳(2925m)宝剣岳(2931m)中央アルプスに属し 木曽山脈のひとつ。

菅の台バスセンター(850m)から 専用バスに乗車(マイカー規制有)しらび平(1662m)で下車 ロープウェイに乗換 標高差900mを一気に高度をあげる。千畳敷カール駅(2612m) 国内最高地にある駅。その景色は圧巻。このロープウェイは値打ちがある。

コース 千畳敷カール 遊歩道分岐 八丁坂 乗越浄土 宝剣山荘 中岳 伊那前岳(九合目)

気温9.1度 標高2600m 雨がぱらついて寒い。予報は 曇り時々雨 午後3時から晴れ。サンダルの人もいたが、ジャンパーが必要、また、インナーが要る。暑いのは 服を脱げば何とかなるが 寒いのは着込むしか術がない。上はインターを着込みレインコート(ゴアテックスと同等の「透湿機能」)を身につける。なかなか暖かい。下山ロープウェイ最終は17時なので、乗越浄土を15時30分過ぎから16時前には出たい。(下山時、急ぐと事故・怪我の元になるので慎重に)

千畳敷カールが目の前に、いきなりのカールは鮮烈。テンションがあがる。遊歩道はハイキングコース。途中で登山道との分岐があり先は登山道。ここからは 八丁坂をよじ登り乗越浄土(2858m)へ。岩盤があらわで急峻。落ち着いて一歩ずつ一歩ずつ。御嶽山の1日8時間歩いた事を思うと、この程度なら問題ない。上高地のような平坦で同じ8時間は疲れ方が違う事を体が覚えた・・・確実に基礎体力はついてきている。運動不足も解消。不健康な体質には成りたくないから。

なかなか 手ごたえがある。60代のご夫婦の方も、励まし合い登っていた。刺激され、途中で引き返す事はできない。自分のできる事だけ注力する。悪い方悪い方に解釈し自分を追い詰めるのはやめよう。乗越浄土にあがると疲れは吹き飛んだ。しかし、強風がすさまじい。視界が悪く 少ししか見えない。駒ヶ岳方面の宝剣山荘がみえたので行ってみる。宝剣岳、中岳への分岐。宝剣岳までは通常だと20分だが断崖絶壁。私は写真撮るから1.5倍くらいかかる。視界が悪いので今回はパス。駒ヶ岳までは60分。強風は厳しさを増し、視界はますます悪くなった。この時、13時。うーん。予報では15時には晴れると。しばらく待つか。それとも、よさげな山に近づいていくか。そういえば 乗越浄土から東側は 青空が見えていたんだ。伊那前岳とある。稜線上のルートに行ってみよう。

静かな山行。ナナカマドの赤がきれい。伊那前岳9合目(2833m)伊那市街地がみえた。

 

 

民族音楽の演奏あり

遊歩道と登山道の分岐 ここからは登山装備 と 登山届が必要となる。

八丁坂(往き)

八丁坂(帰り)

乗越浄土(のっこしじょうど)標高2811m ここからはゆるやかな稜線歩きとなる。着いた時は 浄土でなく 強風が吹き荒れ 視界が悪い 午後3時頃からは 天国のようだった。

宝剣岳

中岳 駒ヶ岳方面

宝剣山荘へ

祠が

伊那前岳へ

伊那前岳 9合目(2833m)中央アルプス4番目の高峰。

ナナカマド群落。

乗越浄土。午後3時すぎ 晴れてくれた 天国 ここにずっといたい気持ち。

やはり絶景。絵になる。


神降地 上高地


神降地 上高地 神垣内 かみこうち この響き 標高1500mの梓川上流域 大正池から河童橋、明神池、徳澤、横尾までの10㎞程の広大な台地。横尾の先は涸沢カール、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、前穂高岳、西穂高岳、明神岳などの穂高連峰への道。3000m級の高山に囲まれているので 夏は涼しく過ごしやすい。

上高地は 台地だからこそ 神をみることができる。クマザサと大きな灌木。至る所に沢が縦横無尽に流れている。緑色、コバルトブルー、透明な色の水。潤いをもたらしている。光が注ぎ、神々しい。

ここで出逢う人、嫌な顔をしている人はほとんどいない、別天地。大正池は、焼岳の噴火後にできた池だが、水の色がきれい。明神池は、たしかに不思議な池。マガモが 首を突っ込んでイワナを採っている姿が微笑ましい。

あかんだな、さわんど駐車場から専用バス(マイカー規制有)大正池か、上高地バスターミナルで下車。梓川ルートは アップダウンが少しある。梓川とは対岸のルートはほとんど平坦だった。コースは、3㎞を60分標準としている。今回、19553歩 距離は13.6km。

木の吊り橋の名所「河童橋」周辺、「明神池」(穂高神社奥宮明神池)周辺はにぎわい、売店がいくつもある。

(大正池から下りの便「満席」で乗車ご遠慮でした。(実は、乗る前 運転手と話した時 中を少しのぞいてみたが、補助席は空いていたように思う。→何らかの事情があったのでは)次の便を待つが、よく見るとバス亭に標示が。

「下りの乗客が多い場合、乗車をお断りする場合もございます。『上りの上高地バスターミナルへ一旦行き、始発の便を待ち乗車ください』とあった」※上高地バスターミナルで行列に並ぶ。47名が待っていた。定員の40名を超えたが、補助席使用で運行 →もとい、下りの便 途中駅でも、補助席対応はできなかったのかな。(降りる人がいなかったので 難しかったのかな)待つ時間を無駄にしないためにも、大正池で降りて、上高地バスターミナル 河童橋 明神池 徳澤 横尾 徳澤 明神池 河童橋 「上高地バスターミナル」 ここで帰りのバスを待つのがベスト。

 


御嶽山 三ノ池 雷鳥 オコジョ 女人堂


御嶽山 三の池 雷鳥 オコジョ 女人堂

グーグルアースで俯瞰するhttps://earth.google.com/web/@35.90503107,137.49325363,2490.51386949a,3242.46901538d,35y,0.00000001h,49.99794402t,0r/data=Cj0aOxI1ChYweDA6MHhjNjhkN2JhYjAzYTc0MmYzGVaKcQhy8kFAIXy8x_vuL2FAKgnph5HliZvloIIYASAB

御嶽山は、岐阜県下呂市、高山市、長野県木曽町、王滝村にまたがる標高3067mの山である。
現在の状況(気象庁)[噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引下げ](H29.8.21 15時発表)火口から1kmは立ち入り禁止区域に指定され 立ち入った場合は法律により罰せられます。

※このうち、三の池ルートは解禁された。二の池は立ち入り禁止、手前から周回し、五の池小屋に向かうことはできます。王滝頂上から火口までは立ち入り禁止で、周回することもできません。

今までで一日を通して一番多く歩いた。距離にして19km 6時間22分 休憩は 三の池で 約1時間 八合目 女人堂で食事など約40分 時間当たり3.1km 標高差 2720m-1810m=910m 日常では得られない 体力の限界に挑戦できた。この後、御嶽明神温泉「やまゆり荘」に入り 体もほぐれた。熱くない 茶色の源泉が癒す。JAが運営している。地元だけでなく 多くの人がここを訪れる。

御嶽山は 古くから山岳信仰のメッカ。702年(大宝2年)6月、修験道の開祖とされる役行者が開山し、日本神話で最高峰に位置する「国之常立神」クニノトコタチを祀っている。江戸時代には、覚明行者 普寛行者が大衆に御嶽登山を知らしめた。木曽節の「木曽のなかのりさん」でも知られる、日本の火山としては、富士山に次いで第2位の高さ。剣ヶ峰を主峰にして、摩利支天山(2,959.2 m、継子岳(2,858.9 m)継母岳(2,867 m) などの外輪山があり、南北約3.5 kmの山頂部が広い。頂上がいくつかあり 御嶽頂上(3067m)をはじめ、王滝頂上(2936m)飛騨頂上(2811m)開田頂上(2725m)がある。火山湖が5つ、一の池(2990m)二の池(2905m)三の池(2720m)四の池(2690m)五の池(2790m)がありそれぞれに特徴を持つ。登山口は5つ、王滝口 小坂口 黒沢口(御岳ロープウェイで7合目)日和田口(チャオ御岳利用のみ)開田口がある。平成24年9月27日の噴火後、二の池より火口手前の御嶽頂上は入山規制なので、摩利支天山や継子岳、飛騨頂上に登る人が多い。御嶽山は滝が多く、植物、動物が共生し自然の宝庫で、「花の百名山」でもある。

有史以来 たびたび噴火を繰り返してきたが、平成24年9月27日の噴火では 戦後最悪の犠牲者を出してしまう。謹んで哀悼の意を表します。日本は火山の国、浅間山は江戸時代、天明の大噴火で1624名の犠牲を出した。本日は「防災の日」1923年9月1日 関東大震災により10万人の犠牲が出た。われわれは常に火山、地震、津波の脅威にさらされ、しかし自然の恩恵を享受してきた。

今回のルートは、黒沢口 中ノ湯(六合目)1810m 行場山荘(七合目)2180m 女人堂(八合目)2470m 三の池トラバース 三の池 2720m 三の池トラバース 女人堂 行場山荘(七合目)中ノ湯(六合目)

この日 天気は晴れ 少し涼しい上空の風もあった後で 秋の風を感じながらの山行となった。5時過ぎ 御岳ロープウェイや 御岳ビューポイントで 朝陽をおがむ。6時すぎ 六合目 中ノ湯駐車場へ 体調を整えながら 登山届の確認をする。出発は6時50分 七合目までが長く感じた。御岳ロープウェイからはじめると、七合目から10分ほど下がったところから登山ができ 約1時間の短縮が図られるが、営業時間内の8時30分から16時30分まで。ゆとりを確保するには、小屋に宿泊することをおすすめする。七合目から八合目は、そんなに長く感じられなかった。八合目「女人堂」に着くと、山頂が開ける。頂上をあおぎながら金剛堂で手をあわせた。隣には、御嶽神社八合目中社(遥拝所)があり、御朱印やお札を受けることができる。ここでルートの再確認をする。

八合目 女人堂 2470m 九合目 石室山荘 2800m 最も高い付近 二の池(手前まで) 2905m 五の池 2790m 三の池 2720m のルートを考えたが、アップダウンがあるし、時間もそれほど変わらないので「三の池トラバースルート」を選択した。これは、雪渓、渡渉があり起伏に富んでいるのだが、常に通行できるルートではない。秋は、紅葉の絶景に出逢うことができる。斜面を横に辿り、裏側に入ったとたん、絶景が眼の前に。滝がみえ、瀑音が聴こえた。ザレ道の谷底に下り雪渓を通過する。1か所穴があいていて、踏み抜かないように気をつけて。上には、雪の上から飛び出した岩があるので落石に注意。また、雪渓や澤を渡る時、滑らないようにロープを辿る、その後は急峻な岩肌や高梯子をよじ登る。それなりの道である。雪渓のおかげで涼しい風が常時吹く。暑くはないがのどは渇く。行動食をし水を補給する。そして、三の池小屋が見えてきたときは万歳。ここまで、4時間。10時50分。写真も撮りながらコースタイムどおりなので 遅くはないという事。三の池の祠に手を合わせた。風の音を聞き、池の色を見つめる。ガスがとれると、青いエメラルドの色に変わる不思議な池。ご神水といわれる「お水とり」をさせていただいた。腐らない水 一つ目の幸運。しばらくすると、山の神 ライチョウ(雷鳥)が飛んできた。(絶滅危惧種)北アルプスでは、時々見られるが。年々数は少なくなってきている。人間をみているのかな。祠にとまった瞬間撮影できた 2つ目の幸運。この間、15人と出逢ったのみの静かな山行。約1時間で食事など休憩、元の道を戻る。三の池トラバースでライチョウ2羽がつがいで飛んでいるのを確認。そして雪渓を通るが、様子が違う。

午後は、暑さで雪が溶け一気に崩れ去り、ルートが変更され梯子や石が置かれていた。雪渓を通り過ぎ3分経った時、下の方でゴトッ、バリバリ・・・大きな音がしたと思ったら、雪渓の一部が大きく落盤した。小さい音はしょっちゅうしている。その後、高山植物と木々の森を歩く。ここで、カサコソと言う音、何やらイタチか兎かな。なんと、山の神「オコジョ」と出逢う事ができた。(絶滅危惧種)こちらが鳴きまねの声色をすると、興味があるのか近くに寄って来た。つぶらな瞳、こんなに可愛かったかな。3つ目の幸運。二匹いたと思われるが、一匹のみ現れた。音は2か所から聞こえたからだ。ある意味、ほっとした。集団で生息しているのなら発展の可能性は充分ある。私は、鈴を鳴らして歩くのは嫌である。五感で感じたい。動物の動く音が聴こえたのも、雪渓の雪が動くかすかな音や、落盤する音も感じる事ができた。

最後に、八合目「女人堂」で休憩 食事。宿泊もできる。ここで小寺さんに逢えた。小寺さんは あの噴火当時 二の池小屋本館の支配人で 50名近くを英断で誘導し救ったとされる人物。現在は、女人堂にいる。二の池小屋の再建に向けて尽力され 御嶽登山になくてはならない貴重な人なのである。少しだけお話した。もの静かであるが 、情熱の眼を持った方で敬意を表したいと思う。小寺さんとお話できたのは幸運だった。

朝陽

八合目 金剛堂より山頂をおがむ。霊神が多数祀られている。


これが 三の池 濁らない透明の水。湧水の音がごぼごぼするのに 水位は一定 まさに ご神水


三の池小屋の祠 ライチョウが飛んできてとまっている。


木々の陰から何やら音が。声色を使うと こっちに近付いてくる。オコジョ。


雪渓 一か所穴があいている。空洞になっているので 気をつけて。午後は 崩落し ルートが変更され 梯子 石が置かれていた。雨が降れば 雪渓はほとんどなくなるだろう。

御嶽山は 素晴らしい山であり 達成感がある。自然・植物・動物があり 高山での行場としての役割があると思っている。山歩きを楽しみ 花を愛で 愛護する動物に出逢える貴重な山である。もうひとつは、厳しい道を登る事により精神統一をし俗世間から違うところに身を置く事、神がすんでいるとされている山を拝む事は 人が人生を終えた時、天上に迎えられ、土に還る思想と一致する。

この山は、森林限界の山道をひたすら長時間登る富士山や、2時間弱で頂上に到達できる乗鞍岳とは違う。また槍ヶ岳のように、岩場や鎖場・ヤセ場を登るようなアルピニストが歓迎する山場とタイプが違う。もっとも自然崇高ができ 静かな山歩きを堪能できる。

 

 

 

 

 

 


志賀高原 四十八池めぐり 自然の宝庫


志賀高原は、浅間山(2568m)を最高峰とする火山から構成される上信越高原国立公園のひとつ。長野県北東部、山ノ内町に位置し標高1300mから2300mの広大な高原をさす。草津温泉 白根山(2160m)横手山(2307m)志賀山(2037m)鉢山(2041m)などがある。

日本最大のスキー場がある。また、温泉や高原を利用した観光でにぎわっている。四十八池めぐりもそのひとつ。志賀山 鉢山 大沼池を囲む 渋池 ひょうたん池 丸池など 大小60からなる。これは、大昔 志賀山が噴火しできた湿原。日本海側気候で冷涼。夏山の 八ヶ岳 扇沢 白馬 上高地などは 人がたくさんだが ここでは静かな散策ができる。標高2000mクラスでも 涼しいのは日陰であり、昼間は気温が高めで日差しも強く羽虫やセミの声がするのだが、志賀高原はそれがほとんどなかった。その辺 扇沢や白馬雪渓などは さすがに涼しい。

志賀高原へは、長野県軽井沢から浅間山に入り(日本ロマンチック街道)群馬県嬬恋村 草津温泉、白根山(2160m)を通り、長野県山ノ内町 横手山(2307m)が入口となる。その後 渋峠 日本国道最高地点(2172m)そして硯川駐車場にたどり着く。ここが 志賀高原 四十八池めぐりの一つの起点である。

硯川駐車場(1695m)→サマーリフト→前山山頂(1796m)《スタート》→渋池(1810m)→四十八湿原(1880m)(ここまで約1時間)⇔志賀山(2036m)(湿原からは600mの距離にある)

サマーリフトを使い 前山山頂へ(1796m)ここから 約1時間の道のり。まず渋池へ 魚のはねる音などはきけない 静かな池。実は 酸性池で魚介類はすめない。湿原に赤みがあるのは モウセンゴケが群落している。植物は通常、光合成で生きられるのだが このモウセンゴケは「食中植物」で変わり種。小さくかわいい花である。それは、透明で放射状にのびる赤い触手が無数にあり、孔雀の羽のように魅力的である。昆虫などが触手に触れると粘液で逃げられなくなる。すぐに周りの触手が伸び、獲物を全体的に捉え身動きできなくする。大きなトンボなども 罠にかかっている様は 何とも言葉に表しようがない(‘_’)。生命の儚さや 自然の残酷さを思う。私たち人間は、牛・豚・鶏・魚・野菜・穀物から生命を頂いて生きているのを当たり前のようにしているが、殺生は最小限に そして感謝を忘れずに。

モウセンゴケに捕まったトンボやハエ(‘;’) モウセンゴケは華麗にみえる。しかし多年草で長いものは50年も生きる。それだけに、生命活動は重要である。ひまわりは一年草で種がすぐできるが それと大違いだ。モウセンゴケは 絶滅危惧種に指定されている。湿原の中への立ち入りは禁止され、木道の指定された道を散策する。よく見ると茎や葉など高く伸びる花ではない。低地にひっそりと生えている。一方、トンボは高いところを行き来でき自由に飛び交う事ができる。トンボの餌は 水辺にいる昆虫など。また、受粉の作業などで植物にとまる事がある。しかし こんな低いところにわざわざとまる事はないと思うのだが。それが「自然界の掟」なのかもしれない。


朗読と小説 青木裕子&小池真理子氏


軽井沢朗読館館長(元NHKアナウンサー)青木裕子さんの朗読会

朗読やよみきかせはとても大切なこと。文学を音おこしするだけでなく登場人物の特徴を活かしストーリーを聴く。すばらしい。子どもたちも聞き入っていた。

もうひとつ、 作家の小池真理子さんの講演は珍しく、お会いできて嬉しい。20年前から小池真理子さんの小説「柩の中の猫」「死に向かうアダージョ」などを嗜んでいる。最近は、作品「二重生活」映画化もされている。小池さんの小説は、音楽や楽器が必ずといっていいほど登場する。また、登場人物は 映画のシナリオのように輪郭がはっきりと浮かび上がる それが心地よいし リアルである。

この出逢いを祝して、20年前の文庫本を持参し特別にサインをいただいた。「柩の中の猫」ララが登場するこの小説は「図書館においてほしいですね」と。
軽井沢朗読館の青木さんとお会いできることを願って さらに出逢えた小池真理子氏。

中軽井沢図書館にて

 


白馬美術館 シャガールの芸術


白馬美術館 マルク・シャガールの芸術がここに。シャガール専門のミュージアム。
元館長 石塚要さんの事は鮮明に残っています。480点の中から 120点ほどを 時期をみて 入れ替えしている。

特に モノクロの作品や 塑像などもあり シャガールの広い芸術をみることができる。森の中にある美術館。
これは 私立の美術館である事を忘れてはならない。個人で 美術館を建造したことは 素晴らしい。
しかも この美術館の建築物としての価値も高い。

グランドピアノもあり 時々 コンサートが行われている。
シャガールの青に魅せられる。お気に入りは 「月あかりの恋人たち」

冬季(10月下旬~4月下旬)は休館。また、水曜が休館日(祝日の場合は翌日)となっている。